
ステレオイメージをもっと自由にコントロールしたいと思ったことはありませんか?
Phantom Centerは、一般的なMid/Side方式とは異なる手法で「幻のセンター成分」を取り出し、音像の幅や奥行きを自在に操作できるプラグインです。
この記事では、その基本機能や使いどころ、対応環境などをわかりやすく紹介します。
Phantom Centerとは?ステレオイメージを自在に操る革新的プラグイン

「Phantom Center」は、Bertom Audioが提供するステレオイメージ・プラグインです。
このプラグインは、一般的なMid/Side処理とは一線を画し、「ファントムセンター(幻のセンター)」成分を抽出・操作するというユニークなアプローチを採用しています。
Phantom Centerの基本機能
Phantom Centerは、ステレオ信号から“幻のセンター成分”を抽出し、音像を再構成するためのツールです。
以下のポイントに注目して、Phantom Centerの魅力を整理してみます。
- 従来のMid/Side処理ではない独自の方法を採用
- Mid/Side方式では、センター(Mid)とサイド(Side)を分けて操作しますが、Side成分がMidに漏れたりすることがあります。
- Phantom Centerではこの問題を回避。
ハードパンされた信号(完全にLかRに寄った音)も、センターに漏れず、逆サイドにも影響しないのが大きな特徴です。
- Phantom Center抽出に特化した調整パラメーター
- 以下の4つのパラメーターを使って、センター抽出の精度を調整できます:
- HPF(ハイパスフィルター):
低音域をカットして、必要な帯域に集中。 - LPF(ローパスフィルター):
高音域を制限し、明瞭度をコントロール。 - Smooth(スムース):
エッジをなめらかにして自然なサウンドをキープ。 - Width(幅):
センターの広がりを調整し、音像をコントロール。
- HPF(ハイパスフィルター):
- 以下の4つのパラメーターを使って、センター抽出の精度を調整できます:
- LCR(Left, Center, Right)分離出力も可能
- 必要に応じて、LCR各チャンネルを分離し、個別に処理することが可能です。
- 詳しい方法はユーザーガイドに記載されています。
料金:Pay What You Want(無料でもOK)
Phantom Centerは、「Pay What You Want」方式で提供されています。
- 無料でダウンロードして使うことが可能
- ただし、開発には多大な時間と労力がかかっているため、可能であれば対価を支払うことが推奨されています
- 購入・配布は「Lemon Squeezy」経由で行われています
Phantom Centerはこんな人におすすめ
以下のようなニーズを持つ方に、Phantom Centerは非常におすすめです。
- Mid/Side処理の限界を感じていた
- センターだけを高精度に抽出して処理したい
- サウンドデザインやミックスに柔軟性を持たせたい
- 無料で使える高品質プラグインを探している
対応OS・プラグイン形式
Phantom CenterはさまざまなOSやDAW環境に対応しています。
Windows
- 対応OS:Windows 7以降(x86-64)
- プラグイン形式:VST3、AAX
macOS
- 対応OS:macOS 10.13以降
- Intel & Apple Silicon 両対応
- プラグイン形式:VST3、AU、AAX
GNU/Linux(glibc 2.27+)
- プラグイン形式:VST3のみ
まとめ:Bertom Audio「Phantom Center」左右に振った音がセンターに漏れない!音の中央成分を精密にコントロールしてミックスの明瞭度と分離感を劇的に向上させる次世代ツール|DTMプラグインセール
Phantom Centerのポイントをおさらい
・Mid/Sideとは異なる独自方式でセンター成分を抽出
・ハードパン信号がセンターに漏れない、明確な分離性
・HPF/LPF/Smooth/Widthで抽出精度を細かく調整可能
・LCRチャンネル分離も可能で柔軟な処理ができる
・Windows/macOS/Linux対応で多くのDAW環境で使える
・Pay What You Wantで無料から使える高品質プラグイン
以上のように、Phantom Centerは音の中心を自在に扱いたい方に最適なツールです。
音像の整理や創造的なミックスに取り入れて、今までにない空間表現をぜひ体験してみてください。
