
Vain Audioの「PFT MINI」は、上位モデル「PFT」の設計思想を継承したステレオフィルタープラグインです。
左右のチャンネルを個別にコントロールできるシンプルな構成で、音の立体感やバランスを直感的に整えることができます。
PFT MINI: One Stereo Filter ― シンプルなステレオフィルタープラグイン

PFT MINIは、Vain Audioによる「PFT(Pan Filter Tool)」シリーズのプラグインで、「One Stereo Filter」という名前のとおり、1つのステレオフィルターに特化した構成を持っています。
PFTシリーズのコンセプトである「左右チャンネルを個別に処理するフィルターデザイン」を、よりコンパクトにまとめた製品です。
上位版「PFT」との関係
PFT(Pan Filter Tool)は、左右チャンネルを独立してモジュレーション可能なマルチフィルター・プラグインです。
PFTには以下のような機能が搭載されています。
- 3基のフィルターをシーケンシャルに処理
- 7種類のモジュレーター(LFO、SEQ、MIDI、ENV、LEVEL、MAP、CHAOS)
- 4つのマクロスライダー
- 直感的なスライダーUIによるパラメータ調整
- ほぼ全てのパラメータをモジュレーション可能
これらの構造を踏まえると、PFT MINIは1基のステレオフィルター機能のみを残した簡易版であることが分かります。
複数のモジュレーターやマクロを省き、シンプルに左右のフィルターバランスを調整できる構成になっています。
フィルター構造(上位版の設計に基づく概要)
PFTのフィルターは以下のような構成で動作します。
- 各フィルターには「メイン」「スキュー(左右の差)」「マルチプライヤー(スケール)」の3段階スライダー
- スキュー機能によって、左チャンネルと右チャンネルで異なるフィルター動作を設定可能
- フィルタータイプ選択機能により、ローパス、ハイパス、バンドパスなどを切り替え可能
PFT MINIでもこの基本設計を継承しており、ステレオ空間におけるフィルターの動きを作り出すことを目的としています。
想定される用途
- ステレオ音源の左右に異なるカットオフを設定して立体感を演出
- フィルターの動きによって音像を拡張
- モジュレーションを省いた純粋なフィルター処理
まとめ:Vain Audio「PFT MINI」上位版PFTのサウンドクオリティをそのままに、ステレオ空間を直感的に操るためのシンプルなフィルタープラグイン|DTMプラグインセール
PFT MINIは、Vain Audioが手掛けるPan Filter Toolシリーズの中で最もシンプルなモデルです。
複雑なモジュレーション機能を省き、1基のステレオフィルターに焦点を当てた設計によって、軽快な動作と扱いやすさを両立しています。
ステレオ空間の調整や基本的なフィルター処理に集中したいユーザーにとって、PFT MINIは必要十分な機能を備えた実用的なツールといえます。