
温かみのあるアナログ質感とシンプルな操作性で人気を博す、LA-2A系オプトコンプレッサー。
その伝説的な回路をもとに、現代的な機能と音質で無料提供されているのが「Niviem OPT4」です。
この記事では、その特長やサウンドの魅力を、実際の仕様に基づいて詳しくご紹介します。
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Niviem OPT4:伝説的コンプレッサー「LA-2A」を再現した無料オプトコンプレッサープラグイン

Niviem OPT4は、1965年に登場した名機「Teletronix LA-2A Leveling Amplifier」に着想を得た、無料のオーディオプラグインです。
その温かみのあるアナログ特性と、シンプルな操作性を持ちつつ、現代的なアレンジが加えられており、音楽制作やミックスで自然なダイナミクス処理を実現できます。
ここでは、OPT4の主な特徴や技術仕様、対応環境について詳しくご紹介します。
特徴1:本格的なフィードバック型コンプレッション
OPT4は、サイドチェインが出力信号を監視する「フィードバック型」トポロジーを採用しています。
その結果、コンプレッション比やリミッター挙動が自然に回路構成から生まれる設計となっています。
COMPRESSモードでは中程度(約3:1)の比率、LIMITモードでは強め(約10:1以上)の比率となり、素材に応じた自然なかかり具合が得られます。
コンプレッション特性:
約3:1(フィードバック回路に由来)
リミッター特性:
約10:1以上(強い入力に対して自然に生じる)
アタックタイム:
約10ms(プログラム依存)
特徴2:T4光学セルの精密エミュレーション
LA-2Aの心臓部である「T4光学セル」を忠実にモデリング。
光源(ELパネル)と光抵抗(CdS)による減衰特性や、2段階のリリース動作、プログラム依存型の挙動を再現しています。
T4Bセル構成:
ELパネルとCdSフォトレジスタの組み合わせを再現
リリース動作:
・第1段階:60msで50%まで回復
・第2段階:0.5〜5秒(信号依存で変化)
メモリー効果:
信号の変化を記憶するような、滑らかなリリース特性
特徴3:R37エンファシス・コントロール搭載
ビンテージ機器で内部トリマーだった「R37」コントロールを、フロントパネルに配置。
サイドチェインにかかるローパスフィルターを調整することで、ベース成分の影響を減らしたり、ディエッシングを行ったりできます。
R37コントロール範囲:
0〜159Hzのハイパスフィルター
用途:
・ベースラインをコンプレッションから除外
・ボーカルの高域(歯擦音)のみを処理
特徴4:チューブサチュレーションとトランスカラー
OPT4は、入力段に12AX7、出力段に12BH7真空管をモデリングしており、自然な倍音が加わります。
また、入出力にUTC製トランスの周波数特性を再現することで、ローミッドに特徴的な「頭打ち」感のある温かい音を付加します。
真空管モデル:
12AX7(入力)+12BH7(出力)
倍音特性:
偶数次倍音が中心
THDは+16dBm入力時で0.75%未満
トランス再現:
・入力:UTC HA-100X
・出力:UTC A-24
・共振特性:約100Hzでのヘッドバンプ
特徴5:最大32倍のプレミアム・オーバーサンプリング
サチュレーション処理の音質を保つため、最大32倍のオーバーサンプリングに対応。
音質とCPU負荷のバランスを、6段階から選択できます。
選択肢:
Off、2x、4x、8x、16x、32xの6段階
適用範囲:
主にサチュレーション部分の音質向上に有効
その他のハイライト
OPT4は視覚的な使いやすさや安定した処理にも配慮されています。
ミックスやマスタリングにすぐ使える38種類のプリセットが収録されており、ステレオリンク処理にも対応しています。
プリセット数:
38種類(ボーカル、ベース、ドラム、バス、マスタリングなど)
ステレオリンク:
L/Rの信号処理をリンクし、イメージのブレを防止
VUメーター応答:
300msのボールスティックで自然な動き
対応フォーマット・システム要件
対応プラグイン形式:
VST3、Audio Units(AU)
対応OS:
macOS:10.13(High Sierra)以降、Intel / Apple Silicon対応
Windows:Windows 10以降(64bit)
ホスト条件:
VST3またはAUに対応したDAWが必要です
まとめ:Niviem「Niviem OPT4」LA-2Aのサウンドと挙動を現代に再現!ヴィンテージ感と現代的な機能性を両立した高機能オプトコンプ|DTMプラグインセール
Niviem OPT4は、ヴィンテージ機の質感と現代的な精密モデリングを両立した、無料で使える優秀なオプトコンプレッサープラグインです。
特にボーカルやベースなど、自然なダイナミクスコントロールが求められる場面で威力を発揮します。
T4光学セルの忠実な再現
ELパネル+CdSの動作を物理モデルで再構成
二段階リリースとプログラム依存性
音源に応じたナチュラルな動きで、過剰な処理感を抑制
R37エンファシスによるベースバイパスやディエッシング
フロントパネルで簡単に調整可能
真空管とトランスによる倍音・カラー付加
温かみのある中低域と、心地よい倍音特性を付加
最大32倍のオーバーサンプリング対応
音質優先から軽量処理まで柔軟に設定可能
無料でありながら、ここまで高い再現度と音質を実現しているプラグインは貴重といえます。
オプト系コンプレッサーを試してみたい方や、手軽にLA-2A系サウンドを取り入れたい方には特におすすめです。
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