MNTRA「Onde」超高解像度サンプリングと物理共鳴で“触れる音”を実現！アコースティックとデジタルが完全に溶け合った新感覚インストゥルメント

「Onde」は、伝説的な電子楽器「オンド・マルトノ」の魅力を、現代の音楽制作環境で再現するバーチャルインストゥルメントです。

単なるエミュレーションにとどまらず、物理共鳴と先端サンプリングを融合し、まるで“触れるような音”を生み出します。

ここではその特徴や活用法を詳しく解説します。

Onde：オンド・マルトノの魂を現代に蘇らせたバーチャル楽器

オンド・マルトノという伝説の電子楽器をご存じでしょうか？

その独特な音色と感情表現力は、今もなお多くの音楽クリエイターを魅了しています。

MNTRA InstrumentsのOnde（オンド）は、まさにその魂を現代の制作環境に蘇らせるために作られたバーチャルインストゥルメントです。

以下で、Ondeの特徴や収録サウンド、動作環境などについて、わかりやすく解説します。

Ondeのコンセプト：音の錬金術

• 開発者は受賞歴多数のゲームサウンドデザイナー
  • Vincent GagnonとFabien Noelによるユニット「Bigano」がMNTRAと協業
  • 演奏は熟練のピアニストDaniel Áñez
• 物理的共鳴とサンプリングの融合
  • 生のゴングや特注アンプを通した演奏を録音
  • 超高音質な「物理シンセシス」と先進サンプリング技術の融合
• SSM（Sample Start Modulation）と非線形反応
  • 各音がプレイヤーの演奏にリアルタイムで反応
  • 表現力豊かなサウンドを実現

6つの表現豊かなサウンドファミリー

Ondeには、独自の世界観を持つサウンドが6つのカテゴリに分かれて収録されています。

• Chords（コード）
  アナログ的な温かみと進化する音色のハーモニックウェーブ
• Drones（ドローン）
  空間を漂うようなアンビエント層。自然な呼吸感と揺らぎを感じる
• Glissando（グリッサンド）
  オンド・マルトノ独特のリボン操作に着想を得た、感情を揺さぶる滑らかな動き
• Gongs（ゴング）
  空気を叩くような金属的な響き。打撃後の余韻が幻想的
• Noise（ノイズ）
  電子ノイズを触れられるような質感に。グリット感があるテクスチャー
• Experimental（実験音）
  既存の枠を超えた現代的でエモーショナルなサウンド

注目のプリセットサウンド例

より具体的にどんな音が入っているのか、代表的なプリセットをいくつか紹介します。

ハイブリッド系

• Cymbal
  シンバルを通した短く滑らかなアタック。余韻が豊か
• Drone Cymbals
  極めてゆっくりとしたアタックとピッチ変化。倍音豊かなサステイン
• Gliss Up/Down Cymbal
  上昇・下降グリッサンドをシンバル共鳴器で再現。空間的な響き

パッド系

• Drone
  ゆっくりと進化するドローンサウンド。時間の経過で微細に変化
• Gliss Shaky系
  ランダムなビブラートと上下のグリッサンドで、複数の音が混在するような錯覚
• Shepard Up/Down
  永遠に上昇・下降しているように感じる「シェパードトーン」の錯覚を再現

打楽器系

• Noise Hit/Reverse Hit
  ノイズを使ったアタック音。リバースやスローアタックも
• Pizzicato Note
  ウッド素材の楽器を使用した自然な短音
• Pizzicato Note Noise
  ノイズとのレイヤーでよりパンチのある短音

Ondeの使い方・活用法

MNTRA InstrumentsのOndeは、そのユニークな音作りのアプローチから、通常のバーチャルインストゥルメントとは違った活用の仕方ができます。

以下では、具体的な用途別にどのように活用できるのかを整理してご紹介します。

• 映画・ドラマ・ゲームの劇伴音楽に使う
  • Ondeの持つ幽玄で感情的なサウンドは、登場人物の内面や場面の空気感を表現するのに最適です。
  • 特にGlissando系のプリセットは、心情の変化や緊張感の演出に効果的。
• アンビエント・ドローン系音楽の制作に使う
  • DronesやExperimentalカテゴリに含まれるサウンドは、持続的で揺らぎのあるテクスチャーが特徴。
  • 1つの音を長く伸ばすだけでも、空間を彩る音として成立する。
• 現代音楽・サウンドアートに活用する
  • ノイズやグリッサンドを用いた抽象的な表現が得意で、アカデミックな作曲やアート系パフォーマンスにもマッチ。
  • Shepardトーン系プリセットは「無限に上昇／下降していく」錯覚を作り出すため、コンセプチュアルな作品に使える。
• エレクトロニカやIDMのサウンドスパイスとして
  • シンバル系のHybridサウンドやPercussion系のピッチ付きノイズは、リズムトラックに個性を加える素材としても優秀。
  • ノイズやパルスを細かく切り貼りしてグリッチ的な使い方も可能。
• シネマティックな効果音やトランジションに使う
  • 映像編集やモーショングラフィックの現場で、独特な質感のトランジション音として使用可能。
  • 物理的な共鳴を感じるサウンドが、既存のSFXライブラリでは出せない深みを加える。

Ondeがおすすめな人

MNTRA InstrumentsのOndeは、一般的なシンセサイザーやサンプル音源とは一線を画した、物理的な共鳴と高解像度サンプリングによる独特な音世界を持っています。

そのため、万人向けというよりは「表現力」や「音の質感」にこだわるクリエイターに特におすすめです。

以下に、どのような方に向いているかを具体的に紹介します。

• 映画・ゲーム・舞台などの劇伴を制作している人
  • 感情を音で表現したいときに、Ondeの有機的なサウンドは非常に効果的。
  • 音が「語る」ような質感が、映像や演出と自然に溶け込む。
• アンビエントやエクスペリメンタル系の音楽家
  • ゆっくり変化するドローンやテクスチャーは、静的で深い世界観を表現するのに最適。
  • 他の音源では得られない、不思議で奥行きのある音が作れる。
• サウンドアートや現代音楽の作曲家・研究者
  • 非音階的・物理共鳴的な音素材を求めている方にとって、極めて希少価値の高い音源。
  • Shepardトーンなど、知覚心理を刺激する素材も含まれており、実験的作品に適応可能。
• 既存のシンセ音に飽きているプロデューサー
  • オーガニックな質感のサウンドは、エレクトロニックミュージックに新鮮さをもたらす。
  • 他のサウンドとレイヤーすることで、楽曲に深みと独自性を加えられる。
• 音に「人間味」や「触感」を求める表現者
  • 単なるデジタル音ではなく、生きた音、手触りのある音を求めている人にぴったり。
  • 物理的な響きを持った音源をDAW上で扱いたい人には特におすすめ。

高音質と高機能：サウンドエンジンと仕様

Ondeは、音質面や使いやすさにおいても非常に優れています。

• 録音解像度：32bit / 384kHz（超音波レベル）
  • 非常に細かなニュアンスまで収録
• サンプルサイズ：8.26 GB
  • 高解像度サンプルでもCPU効率の良い再生（24bit/96kHz）
• マルチマイクポジション
  • 最大4つのマイク位置を選択可能
  • 18種類のサンプルマップ（3段階のダイナミクス）
• プリセット合計：137種
  • Elements（56種）、Atelier（24種）、Bigano（57種）
• 対応形式
  • 64bit VST3 / AU / AAX / スタンドアロン（Windows & macOS 10.14以降）
  • Apple Silicon完全対応
  • iLok不要（簡単インストール）
• DAW互換性
  • 主要なVST/AU/AAX対応DAWすべてに対応

動作環境とインストール要件

Ondeを快適に使うためには、以下のようなシステム環境が推奨されます。

• 推奨スペック
  • CPU：Intel i5以上
  • RAM：16GB以上
  • ストレージ：SSD推奨（インストーラー時には500MB空きが必要）
• MNDALA 2エンジンが必要
  • Ondeの起動には、MNTRAの無償エンジン「MNDALA 2」が必要です
  • インストールはMNTRAアカウント作成後、シリアル登録→ライブラリ追加の流れ

まとめ：MNTRA「Onde」超高解像度サンプリングと物理共鳴で“触れる音”を実現！アコースティックとデジタルが完全に溶け合った新感覚インストゥルメント｜DTMプラグインセール

この記事では、MNTRA Instrumentsの「Onde」について詳しくご紹介しました。
以下に要点をまとめます。

• オンド・マルトノの魂を現代に蘇らせた音源
  → 高解像度で録音された実際の共鳴音を使用し、アコースティックとデジタルが融合
• 6つのサウンドカテゴリで構成された独自の音世界
  → Drones、Glissando、Noiseなど、既存の音源にはない質感を持つ
• 劇伴・アンビエント・現代音楽など多彩な制作現場に適応
  → 感情表現や空間演出に強く、映像・アート分野とも好相性
• 音に“人間味”や“触感”を求めるクリエイターに最適
  → ノイズ、共鳴、物理的揺らぎなど、音そのものの存在感を重視する人におすすめ

音楽制作の中で「表現力」に限界を感じているなら、Ondeはその壁を壊してくれる存在になるかもしれません。

ぜひ一度、その深く美しい響きを体験してみてください。