
音を「録る」「繰り返す」「変える」だけじゃ物足りない
そんな音作りに飽き足らない方に向けて、斬新なアルゴリズム「maniFold Σ」をご紹介します。
8つのループヘッド、32のディレイライン、フィードバックによる音の進化。
そのすべてが、予測不能な音の世界を切り拓きます。
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maniFold Σ:革新的なオーディオ処理アルゴリズムの概要と魅力

「maniFold Σ(マニフォールド・シグマ)」は、Strange Audioによって開発された新しいオーディオプラグインで、現在アルファ版として公開されています。
音響処理においてユニークなアプローチを取っており、ループ、ディレイ、視覚化、フィードバックといった要素を複合的に組み合わせています。
以下に、maniFold Σの主要な特徴と、それぞれの機能の詳細をわかりやすく解説します。
maniFold Σの主な特徴
maniFold Σの主な特徴は、以下の通りです。
8つの独立したプレイヘッドを持つ「マイクロルーパー」
- それぞれのプレイヘッドが5秒間のオーディオバッファを再生
- 録音中の音声がリアルタイムで5秒間保持され、それを繰り返し再生
- ランダム化された再生設定
- 各プレイヘッドは再生位置、長さ、パン(ステレオの位置)、再生速度(±12セミトーン)をランダムに設定
- そのため、常に変化する音の断片が生成され、即興的で有機的な音響表現が可能
オーディオバッファの視覚化と「フリーズ/ロック」機能
- バッファの動きを可視化
- 録音される音の流れが視覚的に確認できるため、どこをループしているかが直感的に把握可能
- フリーズ(凍結)機能
- 任意のタイミングで現在のオーディオバッファの状態を固定
- ロック(保持)機能
- 凍結した音をそのまま素材として繰り返し使用できる
- 一瞬のサウンドを「捕まえて」、新しい音の素材に加工することが可能
32本の複雑なディレイライン(全通過フィルター構成)
- 標準的なディレイとは異なる全通過フィルター(All-pass filter)を使用
- エコーのような繰り返し音ではなく、音の時間的な「密度」や「揺らぎ」を強調
- 「delaySpread(ディレイスプレッド)」によるスケーリング
- 1つの基本ディレイ時間を設定し、それを32ラインにスケーリングして展開
- 空間感のある、複雑な音響空間が形成される
「フィードバック」による再循環(Recirculation)
- 最も特徴的な要素のひとつ
- 出力された音が再び処理チェーンに戻ることで、持続的かつ進化するサウンドを形成
- 深く豊かなリバーブ感
- 単なるエフェクトではなく、時間と共に変化する「音の風景」を創り出す
- ドローン、アンビエント、実験音楽などの制作に非常に有効
maniFold Σの活用シーンと可能性
- 音の断片からランダム性と偶然性を利用した創作ができるため、「即興的なサウンドデザイン」や「テクスチャー作成」に最適
- ライブパフォーマンスやサウンドインスタレーションなど、静的でない音の表現に強み
- DAW上でルーパーやディレイエフェクトとは異なる、もっと「予測できない音響」が欲しい時に有効
まとめ:maniFold Σは「音の再構築」を再定義するプラグイン|DTMプラグインセール
maniFold Σは、単なるルーパーやディレイではありません。音の「断片」と「流れ」を自在にコントロールすることで、新たな音響世界を提示するプラグインです。
特に以下のようなクリエイターにとっては、強力な武器になるでしょう。
- ランダム性と予測不可能性を楽しむ実験音楽家
- 自然で複雑な音のレイヤーを作りたいアンビエント系作曲家
- リアルタイムで進化するサウンドを求めるライブパフォーマー
音の可能性を広げたい方は、ぜひこのアルファ版プラグインをチェックしてみてください。

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