
ピッチシフター「Inner Pitch」が、ついにv2へと進化。
前バージョンで指摘されていた音質の崩れやスペクトルリークなどが徹底的に改善され、単音楽器からフルミックスまで対応可能に。
この記事では、無料で使えるこの高品質プラグインの進化ポイントを詳しく解説します。
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Inner Pitch 2:音質が劇的に進化した無料ピッチシフター

Auburn Soundsが提供するピッチシフタープラグイン「Inner Pitch」が、ついにバージョン2へと大幅アップデートされました。
Inner Pitch v1は2023年に登場し、特にギターやフルミックスで好評を博しましたが、一部の制約もありました。
今回のv2ではその欠点をしっかり解消し、より自然で高品質なピッチシフトを実現しています。
Inner Pitchとは
- 高音質・自然なサウンドに特化したピッチシフター
- どんな音源にも使える設計
- 特に「楽しく使える」ことを意識したデザイン
Inner Pitch v1の課題点とその改善
v1にも魅力がありましたが、以下のような技術的な弱点が存在していました。
- ピッチダウン時に音質が崩れる
→ v2ではアルゴリズムが刷新され、これを大幅に改善。 - スペクトルリーク(不要な周波数のにじみ)
→ v2ではよりタイトでクリアな音に。 - 単音楽器での使用時に弱さが目立つ
→ v2ではギターやボーカルなど単体トラックでもしっかり機能。 - v1特有の「圧縮感」がミックスに影響
→ v2ではこの“チート感”を排除し、よりナチュラルに。
Inner Pitch v2で進化したポイント
以下の点がv2の主な進化ポイントです。
- 単体楽器でもフルミックスでも安定して使用可能
- 高域の抜けが良くなり、より開放的な音質
- ピッチダウン時の音崩れが大幅に軽減
- スペクトルリークが減少し、より正確な処理
- 「圧縮感」がなくなり、自然なサウンドに近づく
- パーカッシブ/トーナル、ノイズ成分などを分離しない自然な動作
- Expanderのようにミックス内で小さい音をミュートしない
- レイテンシーは17.8msと低遅延を維持(CPU負荷は高め)
画面サイズも拡張可能に
- 従来よりも大きなGUIサイズをサポート
- 最大350%まで拡大可能で、大画面ユーザーに便利
ハードチューニング(フル版のみ)
v2ではピッチ補正機能(ハードチューニング)が新搭載されました(※FULL Editionのみ)。
- ワンボタン操作でハードチューニング
- Graillonとは異なるスムージングで、別の色味を提供
- v1よりもスペクトルリークが抑えられているため、効果がナチュラル
バージョン1の音も使える
- v2でもv1の“クセのある音”を使用可能
- プラグイン内のバージョン番号をクリックするとv1サウンドへ切り替え
- よりダークで圧縮感のあるv1の音が、場合によってはミックスにハマることも
利用可能なフォーマットと価格
- 対応フォーマット:
VST3 / VST2 / AU / AAX / LV2 / CLAP / FLP(macOS, Linux, Windows対応) - 価格:
- FREE Edition → 無料
- FULL Edition → $29(ピッチ補正機能あり)
- 注意点:
v2はv1とは別プラグインとして認識されるため、旧バージョンのセッションファイルと互換性はありません。
まとめ:Auburn Sounds「Inner Pitch 2」ギターにもボーカルにもフルミックスにも対応!音が破綻しない、スペクトルリークが出ない、圧縮感ゼロの新世代ピッチシフター|DTMプラグインセール
Inner Pitch 2の進化ポイントまとめ
・Inner Pitch v2は、自然で高音質なピッチシフターに生まれ変わった
・単体トラックでもフルミックスでも崩れにくい安定性
・新たにハードチューニング(ピッチ補正)機能も追加(FULL版)
・GUIのサイズ拡大対応で使いやすさもアップ
・v1の独特な音も引き続き利用可能
以上のように、Inner Pitch 2は無料とは思えないクオリティを実現しています。
ピッチ処理にこだわりたい方は、ぜひ試してみてください。
