
画像から音を作る──
そんな直感的でユニークな発想を形にしたシンセサイザー「Image-In」
視覚と聴覚をつなぐ、新しい音作りのアプローチを詳しく紹介します。
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Image-In:画像を音に変えるユニークなシンセサイザー

Image-Inは、画像を音に変換するという非常にユニークな発想のポリフォニック・シンセサイザーです。
JPEGやPNG画像の明暗を読み取り、それを元に音の波形を生成する「波地形合成(Wave Terrain Synthesis)」をベースに開発されています。
特徴的なのは、画像をなぞるようにスキャンする「3つの楕円形リーダー」によって音が作られるという点です。
それぞれのリーダーには細かなパラメーターが設定でき、LFOやADSRエンベロープを使って自由にモジュレーション(変調)を加えることが可能です。
Image-Inの機能と特徴
主な機能と特徴は、以下の通りです。
画像ベースのサウンド合成
- PNGまたはJPEG画像を読み込んで、画像の明るさを音の波形として使用
- 暗い部分は低音、明るい部分は高音として認識される
- 音の質感(ティンバー)が画像そのものの特徴に左右される
トリプル・リーダー構成
- 3つの独立した楕円リーダー(Reader 1, 2, 3)が画像をスキャン
- 各リーダーごとに以下の設定が可能:
- 位置(CX, CY)
- 半径(R1, R2)
- 回転角度(Angle)
- 音量(Volume)
- パン(Pan)
- デチューン(Detune)
柔軟なモジュレーション機能
- 4つのLFO(Low Frequency Oscillators):
- 複数の波形が選択可能
- DAWのテンポと同期
- フェーズ調整も可能
- 3つのADSRエンベロープ:
- 音量や他のパラメーターの時間的変化をコントロール
- モジュレーションマトリクス:
- LFOやADSRを使って、任意のリーダーパラメーターに動きを加えられる
各リーダーに搭載されたフィルター
- ローパス/ハイパスフィルターを搭載
- カットオフ周波数やQ(共振)も調整・モジュレーション可能
インタラクティブなユーザーインターフェース
- 画像上でリーダーの位置や形を直接操作可能
- モジュレーションの影響をリアルタイムで可視化
- カラーハンドルをドラッグして楕円形の形状を調整
- OpenGL表示により滑らかなアニメーション(対応環境で有効)
Image-Inの基本的な使い方
Image-Inの使い方は、以下の通りです。
画像の読み込み
- 上部メニューの「Image」から内蔵画像を選択
- 「Load…」ボタンでローカルの画像ファイルを読み込むことも可能
音を出す(リーダーのアクティベート)
- デフォルトではReader 1のみが有効化されている
- Reader 2や3を使用するには、各タブで「Volume」ノブを上げる
サウンドの形成
- 画像表示エリアのカラーハンドルをドラッグしてリーダーの形を調整
- 各リーダータブでCX/CY/R1/R2/Angleを細かく設定
- VolumeやPan、Detuneもノブで制御可能
モジュレーションを追加
- LFOタブで波形・周波数・位相を調整
- ADSRタブでエンベロープカーブを調整
- 各リーダータブ内で、各パラメーターに対してモジュレーションソースと深さを設定
サウンドのフィルタリング
- 各リーダータブのFilterセクションでフィルタータイプとパラメーターを調整可能
最終調整
- 「Master Volume」スライダーで全体の音量を調整
- OpenGL表示で動作をスムーズに(GPU対応環境)
各UIエリアの機能まとめ
各UIエリアの機能は、以下の通りです。
メインディスプレイ
- 読み込んだ画像とリーダーの軌跡を表示
- 白:ベースとなる軌跡、黄:LFOによる変調軌跡、色付き:各音声パートの最終軌跡
上部バー
- Image選択メニュー/Loadボタン
- OpenGL表示切替
- インポート/エクスポート機能(XML形式で保存)
各種タブ
- Reader 1〜3:リーダーごとの詳細設定
- LFOs:各LFOのパラメーター調整
- ADSRs:各エンベロープの調整
下部バー
- Master Volumeコントロール
- 出力レベルのVUメーター表示
まとめ:FX-Mechanics「Image-In」JPEGやPNG画像を使って音作りができる!画像をなぞる3つの楕円パスと高度な音響処理で新しいサウンドを生み出す無料シンセサイザー|DTMプラグインセール
Image-Inは、音を「描く」ようにデザインできる新感覚のシンセサイザーです。
画像という視覚的な要素を活かしながら、音の波形をコントロールできるので、直感的な操作と深い音作りの両方が楽しめます。
- 画像の明暗を音の波形として使う「波地形合成」型シンセ
- 3つの楕円形リーダーで画像をスキャンし音を生成
- LFOやADSRを活用して音に変化を加える柔軟なモジュレーション機能
- UI上で画像とパラメータを視覚的に操作可能
- 無料で利用可能(オープンソース/LGPLライセンス)
複雑なLFOやADSRの設定にも対応し、実験的なサウンドやアート的な音楽制作にぴったりのツールと言えるでしょう。
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