
Glass Beakerは、ガラスというシンプルな素材から個性的な音を引き出す、実験的なサンプルライブラリです。
音楽を「演奏」ではなく「発見」として捉え直す、新しい出発点を提供します。
CONTENTS
Glass Beaker:身近な「ガラス」から生まれた実験的サウンドライブラリ

Glass Beakerは、音楽制作において「専門的な訓練や高価な楽器がなくても、音楽は始められる」という思想をもとに制作されたサンプルライブラリです。
特別な楽器ではなく、ごくシンプルなガラス製の物体を音源とし、触れ方や動かし方、試行錯誤そのものから音を引き出すというアプローチが採られています。
その結果生まれたサウンドは、どこか親しみがありながらも正体を断定できない、不思議な存在感を持っています。
音のコンセプトと特徴

Glass Beakerのサウンドは、明確な楽器カテゴリーに収まりません。その曖昧さこそが、この音源の大きな魅力です。
- どこか懐かしいが、特定できない音色
音の印象はグロッケンシュピールやチェレスタに近い部分がありつつ、どちらにも完全には属しません。
既存の楽器のイメージに当てはめようとすると、少しずつずれていく感覚があります。 - 「演奏」よりも「実験」に近い音作り
正しい奏法や決められた使い方は前提にありません。
触ってみる、動かしてみる、試してみて、合わなければ捨てる。
その過程自体が音楽になる、という思想が貫かれています。 - 個人的でオリジナルな音にたどり着くための素材
Glass Beakerは完成された楽器というよりも、音を探すための出発点です。
使い手の感性や加工次第で、全く異なる表情を見せます。
レコーディングについて
このサンプルライブラリに収録されている音は、スコットランド・グラスゴーにあるスタジオで収録されています。
- 録音場所 Gorbals Sound(グラスゴー)
- 使用されたマイク構成
- Neumann KM184 を使用したXYペア
- Neumann KM184 を使用したスペースドペア
- 近接収音用として Neumann U87
複数のマイキング手法を組み合わせることで、ガラス特有の繊細な響きや空気感まで丁寧に収められています。
GUIとエフェクト構成の特徴
Glass Beakerは、Vaultsシリーズ共通の直感的なGUIを採用しています。
音作りに迷わず、感覚的に操作できる設計です。
大型ノブ(メインコントロール)
- CHORUS
音に厚みと温かさを加え、ステレオの広がりを演出します。
設定次第で、水の中に揺らめくような質感や、きらめく響きが加わります。 - EXPRESSION
ガラス音の表情をより細かくコントロールするためのノブです。
演奏のニュアンスやダイナミクスに深く関わります。
小型ノブ(エフェクト系)
- LPF(ローパスフィルター)
高域成分を徐々にカットし、遠くから響いてくるような、幽玄で影のある音色を作れます。 - DELAY
包み込むようなステレオディレイ。
単音でも空間的な広がりを持たせることができます。 - REVERB
コンボリューションリバーブを搭載。
完全にドライな状態から、深く濡れた響きまで調整可能です。 - CRYSTALLISER
グラニュラーシンセシス的な効果を加えるエフェクト。
強くかけると煌びやかで幻想的に、控えめにするとアンビエントな下地として機能します。
Glass Beakerが向いている人
この音源は、以下のような制作スタイルの方と相性が良いと言えます。
- 既存の楽器音に物足りなさを感じている
- アンビエントや実験的な音楽を制作している
- 音作りのプロセスそのものを楽しみたい
- 「正解のない音」を探したい
まとめ:The Crow Hill Company「Vaults,Glass Beaker」グロッケンやチェレスタに似ているようでどれでもない、不思議な音!ガラスという日常素材から生まれたサンプル音源|DTMプラグインセール
Glass Beakerは、ガラスという極めて原始的な素材から、驚くほど多彩な音色とムードを引き出すサンプルライブラリです。
音楽を「演奏技術」ではなく、「探求と発見」として捉え直すきっかけを与えてくれます。
- 身近な物体から音を生み出す発想
- 楽器に縛られない曖昧で個性的な音色
- 直感的で音作りに集中できるGUI
- アンビエントから実験音楽まで対応できる柔軟性
ガラスというシンプルな存在が、ここまで豊かな表情を持つことに、きっと驚かされるはずです。
音を「作る」のではなく、「見つける」体験をしたい方に向いた音源と言えるでしょう。
