
Geonkickは、打楽器系サウンドを自由自在に作成できるパーカッシブ・シンセサイザーです。
この記事では、無料で使える「basic version」に焦点を当て、機能の詳細やフルバージョンとの違いをわかりやすく解説します。
これからドラム音作りに挑戦したい方にもおすすめの内容です。
Geonkick(basic version):音作りに特化した強力なパーカッシブ・シンセサイザー

Geonkick(ジオーンキック)は、主にキックやスネアなどの打楽器系サウンドを合成することに特化したソフトウェアシンセサイザーです。
以下で、特に「basic version」に焦点を当て、その機能や特徴を詳しくご紹介します。
Geonkickの概要と特徴
以下の点から、Geonkickがどのようなシンセサイザーかを確認しましょう。
- パーカッシブな音作りに特化
- キック、スネア、クラップ、ハイハット、シェイカーなど、さまざまな打楽器音を作成可能。
- ノイズだけでなく、トーンも含めた設計ができるため、従来のドラムマシンより柔軟。
- ユニークな効果音の合成も可能
- 効果音制作やサウンドデザイン用途にも活躍。
- 通常のドラム音だけでなく、個性的な電子音も出せる。
- さまざまな動作形式に対応
- LV2、VST3プラグイン形式に対応。
- スタンドアロン(単体起動)でも使用可能。
Basic Versionの制限と特徴
basic versionは、機能を一部制限した無料版です。
以下のような特徴があります。
- 使用可能な楽器数:1つ
- 複数の打楽器音を同時に扱うことはできないが、単音のデザインには十分。
- 各楽器につき1レイヤー
- 通常版では3レイヤー使えるが、basicでは1レイヤーのみ。
- レイヤー構成をシンプルにしながらも、多彩な音作りは可能。
- オシレーターはレイヤーごとに3基
- 1レイヤーに対し、最大3つのオシレーターが利用できる。
- それぞれに異なる波形・パラメータを設定して音を構築。
- 波形表示のズーム機能はなし
- 音の微調整がやや難しくなるが、基本的な音作りには影響なし。
主な機能と仕様(basic共通)
Geonkick basic版にも共通して含まれる便利な機能は以下の通りです。
- サンプルの再生、編集、合成
- 自前のサンプルを読み込み、それに合成音を加えるハイブリッドな音作りが可能。
- サンプルのピッチや長さを変更したり、シンセ音と混ぜることもできる。
- エクスポート機能
- 作成した音は以下の形式で出力可能:
- FLAC
- WAV
- Ogg
- SFZ(サンプラー用に便利)
- プロジェクトの保存形式はJSON形式で扱いやすい。
- 作成した音は以下の形式で出力可能:
- サポートされるOS
- GNU/LinuxやWindows向けにバイナリが用意されている。
- Linux系ディストリビューション(ArchLinux、Fedora、Ubuntu Studioなど)の公式リポジトリでも配布。
上位版との違いを詳しく解説:Geonkick basicとフルバージョンの差とは
Geonkickには「basic version」と「フルバージョン(正式版)」の2つのエディションが用意されています。
basic版は無料で試せるシンプルな構成ですが、上位のフルバージョンにはプロ仕様の機能が揃っており、より高度なサウンドデザインが可能です。
ここではその主な違いをわかりやすく比較していきます。
basic版とフルバージョンの主な違い
- 使用可能な楽器数
- basic版:1つのみ
- フル版:最大16の独立した楽器を同時に使用可能
- →複数のドラム音やパーカッションを一つのプロジェクト内でレイヤー的に構成できます。
- レイヤー数
- basic版:各楽器に1レイヤーのみ
- フル版:1楽器あたり最大3レイヤーまで設定可能
- →異なる音の成分を重ねることで、より深みのある音作りが可能です。
- 波形ズーム機能
- basic版:非対応
- フル版:ズームイン・アウトで細かな波形編集が可能
- →細部まで精密な音作りや微調整ができるため、作業効率が向上します。
- ミキサーとチャンネル数
- basic版:制限あり
- フル版:16ステレオチャンネルまで対応
- →DAWとの連携や音の分離処理がしやすく、音質管理がしっかり行えます。
- 追加機能の有無
- basic版:シンプルな構成
- フル版:サンプルの詳細操作やより多くのプリセット・オプションに対応
- →より幅広い音源制作に向けたツール群が整っています。
このように、basic版は入門・試用には適していますが、本格的なドラムサウンドや電子音の制作を行うには、フルバージョンの導入が適しています。
自分の制作スタイルや目的に合わせて、バージョンを選んでみてください。
Geonkickの開発とコミュニティ
Geonkickは、オープンソースとして開発が進められています。
- ソースコードは公開
- GitHub / GitLab / Codebergにてソースコードを取得可能。
- 安定性を重視する場合は、公式がタグ付けしたリリース版の利用が推奨。
- ユーザーとの交流
- SoundCloudやYouTubeで、Geonkickを使った楽曲が公開されている。
- 他のユーザーのトラックを参考にしたり、作例として学ぶことができる。
- フィードバック受付中
- バグ報告、機能要望、使い方の質問は、公式サイト内の「Support」ページから受付。
まとめ:Geonkick「Geonkick synthesizer(basic version)」打楽器シンセの新定番!キック・スネア・ハイハットをゼロから合成して自分だけのドラム音が作れるパーカッシブ・シンセ|DTMプラグインセール
Geonkickは、キックやスネアなどのパーカッシブサウンドを自由に合成できるシンセサイザーです。
・Geonkickは打楽器系に特化したソフトウェアシンセサイザー
・basic版は無料で、1楽器・1レイヤーのシンプル構成
・FLAC/WAV/Ogg/SFZ形式でのエクスポートが可能
・フルバージョンでは最大16楽器・3レイヤー・波形ズームなどの拡張機能あり
・Linux/Windowsに対応し、幅広い環境で利用可能
Geonkickは「音作りの自由さ」と「直感的なUI」が魅力のソフトです。
まずはbasic版から始めて、気に入ったら上位版へのステップアップを検討してみてください。