iZotope「FXEQ」サチュレーション・テクスチャー・モジュレーション・リバーブ・ディレイを統合！5つのクリエイティブ・エフェクトと革新的EQワークフロー

もっと簡単に、自分好みの音を作れたら…

そんな悩みを抱えている音楽制作者にぴったりなのが、iZotope FXEQです。

このプラグインは、サチュレーション・テクスチャー・モジュレーション・リバーブ・ディレイの5つのエフェクトを統合し、EQ感覚で音を描ける全く新しいツール。

従来のような複雑なルーティングやバス処理は不要で、直感的な操作が可能です。

この記事では、FXEQの特徴から使い方、他製品との違いまで、音作りに悩む人のために詳しく解説します。

価格：$55.00

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CONTENTS

FXEQとは？5つのエフェクトを統合した革新的プラグイン

iZotope「FXEQ」サチュレーション・テクスチャー・モジュレーション・リバーブ・ディレイを統合！5つのクリエイティブ・エフェクトと革新的EQワークフロー｜DTMプラグインセール

FXEQは、iZotopeが開発したマルチエフェクト・プラグインで、従来の音作りの発想を大きく変える新しいツールです。

最大の特徴は、サチュレーションやリバーブなどの5つのエフェクトを、EQのような直感的な操作でコントロールできる点です。

従来のように複数のエフェクトを個別に使い分ける必要がなく、一つのインターフェース上で音の質感や空間を思い通りに調整できます。

このように、初心者でも扱いやすく、プロにも応える柔軟性を備えたFXEQは、現代の音楽制作にぴったりのプラグインと言えるでしょう。

FXEQでできる5つのエフェクトとは

FXEQには、サウンドに深みや個性を加えるための5種類の主要エフェクトが搭載されています。

それぞれのエフェクトは、単体でも高性能でありながら、EQワークフローとの組み合わせによってさらに表現力が広がります。

ここでは、各エフェクトの特徴と用途について簡単にご紹介します。

サチュレーション
音に歪みや温かみを加え、アナログ感のある質感を演出できます。
ベースやドラムに厚みを持たせたいときに効果的です。
テクスチャー（Lo-Fi）
ビットクラッシュやノイズ感を加えて、古いテープやラジオのようなレトロな音に仕上げます。
独特の世界観を出したいときに便利です。
モジュレーション
コーラス・フランジャー・フェイザー・ダブラーを含む揺らぎ系エフェクト。
サウンドに動きや広がりを与えます。
リバーブ
音に空間的な広がりや奥行きを与えるエフェクト。
ボーカルやシンセに空気感を加えたいときに使用されます。
ディレイ
音の反復によってリズム感や浮遊感を演出。
短めのディレイで厚みを出すことも、長めで幻想的な効果を作ることも可能です。

従来のプラグインと何が違うのか？

従来のマルチエフェクト・プラグインは、サチュレーションやリバーブなどを個別に挿入し、ルーティングを組む必要がありました。

エフェクトごとに調整項目が分かれており、目的の音にたどり着くまでに時間がかかることも少なくありません。

それに対してFXEQは、エフェクトとEQが一体化しており、視覚的に操作できるのが最大の特徴です。

音の各帯域に対して、異なるエフェクトを自由に割り当てることができるため、表現の自由度が格段に向上します。

このように、操作のしやすさと音作りの柔軟性の両立を実現した点が、FXEQと従来のツールとの大きな違いです。

視覚的で直感的なインターフェース：
画面上にEQカーブを描くように操作するだけで、音の各部分にエフェクトを割り当てられます。
複雑な設定を覚える必要がなく、感覚的に使える点が魅力です。

6バンドEQでエフェクトを帯域別に制御：
サチュレーションは低域、ディレイは高域など、音の帯域に応じてエフェクトを分けてかけられます。
これにより、音全体を均一に加工するのではなく、細かくデザインできます。

複雑なルーティングが不要：
通常なら必要なバス出力やセンドリターンの設定が一切不要です。
FXEQ単体で完結できるので、作業が大幅にスムーズになります。

すべてのエフェクトが並列処理：
複数のエフェクトを同時にかけても、信号が互いに干渉せず、破綻しにくくなっています。
音のクオリティを保ちながら自由に重ねられます。

ゼロレイテンシー・リミッターを搭載：
リアルタイムで使っても遅延が起きず、録音やライブ演奏にも安心して使用できます。
急な音量のピークも自動で防ぎます。

iZotope「FXEQ」の価格

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FXEQの使い方：各エフェクトモジュールの機能と使い方

FXEQには、5つのエフェクトモジュールが搭載されており、それぞれが明確な役割を持ちながらも柔軟に組み合わせることが可能です。

どのモジュールもEQと連動して動作し、音の細部にまでこだわった加工ができます。

ここでは各モジュールの基本的な特徴と、どんな場面で使うと効果的かを紹介します。

サチュレーション：
音に倍音や歪みを加え、アナログ的な暖かさや存在感を演出します。
ベースラインにパンチを出したいときや、ドラムの輪郭を強調したい場面に適しています。

テクスチャー（Lo-Fi）：
音にざらつきや劣化感を加えることで、レトロで不完全な質感を演出できます。
ビットクラッシュやテープノイズなど、あえて“粗さ”を取り入れることで個性的なサウンドになります。

モジュレーション（Chorus, Flanger, Phaser, Doubler）：
音に揺らぎや奥行きを加えるモジュールです。
シンセやギターに動きのある広がりを与えたり、ボーカルに厚みを足したりする用途に適しています。

リバーブ：
空間的な響きを付加し、音に奥行きや広がりを持たせます。
ボーカルやピアノに自然な残響を加えるだけでなく、深いリバーブで幻想的な空気感を演出することも可能です。

ディレイ：
音を繰り返してエコー効果を作り、リズム感や空間演出を加えます。
短めのディレイで厚みを出す使い方から、ロングディレイによる浮遊感のある演出まで幅広く対応できます。

サチュレーションとLo-Fiで音に質感を加える

FXEQの中でも特に個性を引き出しやすいのが、サチュレーションとテクスチャー（Lo-Fi）の2つのモジュールです。

どちらも音の“質感”に深く関わるエフェクトで、微妙なニュアンスの付加から大胆な変化まで幅広く対応できます。

狙った音像を実現したいときや、デジタル音源にアナログ的な存在感を加えたいときに重宝されます。

サチュレーション：
音に倍音を加え、アナログ機材のような厚みや温かみを与えます。
トラックに少しだけ足すことで、輪郭が強調されミックスの中で埋もれにくくなります。

8種類のサチュレーションモードを搭載：
チューブ系のマイルドな歪みから、テープのようななめらかな質感、ハードなディストーションまで、幅広い音作りが可能です。
用途に応じて適切なモードを選ぶことがポイントです。

テクスチャー（Lo-Fi）：
あえて音質を劣化させることで、レトロで不完全な印象を与えることができます。
ラフさやノスタルジックな雰囲気を求めるジャンルに最適です。

4種類のLo-Fiテクスチャーを選択可能：
ビットクラッシュ、テープノイズ、レコードのパチパチ音など、異なるキャラクターを持った効果を自由に組み合わせられます。
シンセやキックに使えば、楽曲に個性的な輪郭を与えることができます。

エフェクト量はEQと連動して調整可能：
周波数ごとに質感のかかり具合を調整できるため、たとえば低域はクリーンなまま、中域にだけ歪みを加えるなどの細かい設定が可能です。

モジュレーション・リバーブ・ディレイの使い分け

FXEQには、空間系エフェクトとしてモジュレーション、リバーブ、ディレイが搭載されています。

これらは音に動きや奥行きを加えるのに欠かせないエフェクトですが、使い方を少し変えるだけで、仕上がる印象が大きく変わります。

それぞれの役割と得意な場面を理解することで、より狙い通りの空間表現が可能になります。

モジュレーション：
Chorus、Flanger、Phaser、Doublerなどの揺らぎ系エフェクトを収録。
シンセやギターに使うと音が広がり、より立体感のあるサウンドになります。

Chorusの活用法：
原音にわずかなピッチやタイミングのズレを加えることで、サウンドに厚みと広がりを生み出します。
パッド系やエレピによく合います。

Flanger・Phaserの特徴：
金属的で動きのある音を演出します。ドラムやエフェクト音、サイケな演出が欲しいシンセに使うとインパクトが出ます。

Doublerの役割：
ボーカルに重なりを加えたり、ギターをステレオ的に広げたりするのに効果的。
原音を保ったまま自然に厚みを出せます。

リバーブ：
空間の響きを加えるエフェクトです。
自然なホール感から誇張された空間まで調整でき、ボーカルやアコースティック楽器に深みを持たせる用途に向いています。

ルーム系とホール系の違い：
ルーム系は短くタイトな反響で演奏空間を作るのに適しています。
ホール系は壮大な空間を再現し、バラードやシネマティックな楽曲で重宝されます。

ディレイ：
音を反復させることでリズム感や幻想的な効果を生み出します。
サウンドを強調したいときや、メロディにアクセントを加える場面に有効です。

ショートディレイとロングディレイの使い分け：
ショートディレイは音に厚みや存在感を加えるため、ボーカルやリードに向いています。
ロングディレイは空間系演出に使われ、ゆったりとした反響が特徴です。

FXEQのEQワークフローと音作りの自由度

FXEQの最も革新的なポイントは、EQをベースに各エフェクトを操作できるというユニークなワークフローにあります。

これまでのようにエフェクトを全体に一律で適用するのではなく、音の周波数ごとにエフェクトを描き分けるような感覚で扱えるのが特徴です。

特定の帯域にだけ質感や空間効果を加えたいときでも、非常に細かくコントロールできるため、意図通りのサウンドメイクが可能になります。

6バンドのパラメトリックEQを搭載：
それぞれのバンドに対して、エフェクトのかかり方を個別に設定できます。
たとえば中低域だけにディレイをかける、といった調整も簡単に行えます。

4種類のフィルタータイプを選択可能：
ベル、ローシェルフ、ハイシェルフ、ローパス／ハイパスなどの基本的なフィルターを備えており、細かな帯域コントロールが可能です。

Q値（帯域幅）の調整が柔軟：
フィルターのQ（幅）を調整することで、狙いたい音域だけを正確に加工できます。
広くかければなだらかな変化、狭くすれば鋭い変化を演出できます。

エフェクトの可視化でミスが減る：
EQカーブ上にエフェクトのかかり具合が視覚的に表示されるため、音の変化を目で確認しながら作業できます。
ミックスでの調整ミスも起こりにくくなります。

複数のエフェクトを帯域ごとに切り替え可能：
同じ帯域に複数のエフェクトを適用する場合も、順番やかかり具合を柔軟に調整できます。
音作りの自由度が非常に高く、細部まで追い込めます。

EQで音を“描く”という新しい概念とは？

FXEQが他のエフェクトと一線を画す理由は、単なる加工ではなく「音を描く」という発想に基づいた設計にあります。

一般的なEQは音量の補正や不要な帯域のカットに使われますが、FXEQではEQが創造的なツールとして機能します。

サウンドをキャンバスに見立て、エフェクトを色として塗り分けるような感覚で音作りが可能です。

この考え方により、これまでにない自由なアプローチが可能になります。

帯域ごとにエフェクトを“配置”する感覚：
EQカーブ上でエフェクトの種類と量を直接調整できるため、音の中の一部だけに特定の処理を施すという細かな表現が簡単に行えます。

視覚的なコントロールで直感的に操作可能：
波形やEQカーブを見ながらエフェクトの反応を調整できるため、耳だけでなく目でも確認しながら音作りが進められます。

従来のエフェクトチェーンを再構築できる：
エフェクトを直列で並べるのではなく、帯域に応じて別々に適用できるため、クリエイティブな構成が可能になります。

ミックスの自由度が格段に高まる：
例えば、高域に空間系エフェクト、中域にサチュレーション、低域はそのまま、といった処理が一画面で完結します。
このおかげで、より細やかで洗練されたミックスが行えます。

音作りの発想そのものが変わる：
エフェクトを“足す”というよりも、“描く”という考え方にシフトすることで、音楽制作がより創造的で感覚的な作業になります。

オートメーションやランダマイザーの活用術

FXEQは、エフェクトの音作りだけでなく、動きのあるサウンド表現にも強みがあります。

オートメーション機能を活用することで、時間経過に合わせてエフェクトの効果を変化させることができ、静的な音に命を吹き込むことが可能です。

また、ランダマイザー機能を使えば、プリセットの中から偶発的な組み合わせを得られ、予測不能なアイデアが生まれます。

こうした機能は、マンネリを打破したいときやインスピレーションが欲しいときに非常に有効です。

オートメーションによる時間的変化：
DAWと連携して、各エフェクトパラメータの変化を時間軸でコントロールできます。
イントロではLo-Fi感を強め、サビでクリアに戻すといった演出が簡単に行えます。

EQバンドごとに動きのある処理が可能：
特定の帯域だけに動きを加えるなど、細かい演出ができます。
たとえば中域だけにサチュレーションの強弱をつけ、グルーヴ感を出すような使い方が可能です。

ランダマイザーで偶然のアイデアを得る：
50種類以上のプリセットの中から、ランダムに選ばれた組み合わせを試すことができます。
思いもよらない音が見つかることも多く、実験的な制作に向いています。

気に入ったランダム設定を保存できる：
ランダマイザーで得た設定が気に入ったら、すぐに保存して後から呼び出すことが可能です。
制作中のアイデアを逃さず形にできます。

静的な音に動きを与えるだけで完成度が上がる：
エフェクトの変化を加えるだけで、シンプルなメロディやループでも飽きのこない展開に仕上げられます。
このように、音楽に「時間の表情」を加えることができます。

FXEQの活用シーンと適した音楽ジャンル

FXEQは、多機能でありながら操作が直感的なため、ジャンルや制作スタイルを問わず活躍できる万能型のプラグインです。

特に、音に個性や質感を加えたい場面、空間を演出したい場面ではその真価を発揮します。

ここでは、FXEQが特に効果を発揮する音楽ジャンルや使用シーンを紹介します。

Lo-Fiヒップホップやチル系トラックに最適：
Lo-Fiモジュールやサチュレーションによって、温かみやざらついた質感を簡単に加えることができます。
打ち込みビートにアナログ感を加えるのにぴったりです。

エレクトロニカ・アンビエントでの空間演出：
モジュレーションやリバーブを使うことで、音に揺らぎや広がりを与えられます。
幻想的で浮遊感のあるサウンドを作りたいときに向いています。

ポップスやロックでの質感補正にも活用可能：
サチュレーションでボーカルの存在感を高めたり、ギターの輪郭を強調したりすることができます。
音を前に出したいときに効果的です。

トラックメイクやビート制作のアイデア出しに便利：
ランダマイザー機能で偶発的なエフェクト処理を試せるため、曲作りのスタート地点としても使いやすいです。

ミックス時の補正にも使える柔軟性：
EQとの連携により、狙った帯域だけにエフェクトをかけられるため、ミックス中に細かな調整を加えたい場面にも役立ちます。

ボーカル・シンセ・ドラムへのおすすめ設定例

FXEQは、音源ごとに異なるアプローチが可能なため、楽器やパートに応じた使い分けがとても重要です。

ここでは、ボーカル・シンセ・ドラムの3つの代表的な素材に対して、FXEQをどう活用すれば効果的かを具体的に紹介します。

いずれも基本的な考え方なので、自分のトラックに合わせて調整することで、より理想のサウンドに近づけることができます。

ボーカルへの使用例：
サチュレーションで前に出る音を作りつつ、Doublerで厚みをプラス。
軽くリバーブをかけて空気感を足すことで、自然で印象的なボーカルになります。

おすすめ設定：

中域に軽めのサチュレーション（Tubeモード）を追加して芯を強調
上域にハイシェルフEQ＋リバーブをかけて抜け感を演出
全体に薄くDoublerを入れてボリューム感を補強

シンセへの使用例：
空間系エフェクトを中心に設定することで、広がりのある幻想的なサウンドが作れます。
Lo-Fiで質感を崩すと、現代的なチルサウンドにもなります。

おすすめ設定：

コーラスとフランジャーで音の揺らぎを演出
中高域にディレイとリバーブを重ねて奥行きを作成
中域にLo-Fiのビットクラッシュを加えて、レトロ感を演出

ドラムへの使用例：
キックやスネアの質感を調整することで、ミックス全体の印象が変わります。
特にサチュレーションとLo-Fiは、ドラムに迫力や粗さを加えるのに有効です。

おすすめ設定：

キックの低域にテープ系サチュレーションを加えて太さを出す
スネアにビットクラッシュと軽いリバーブを組み合わせて空間を演出
ハイハットにハイパスEQ＋モジュレーションで揺らぎを加える

作曲・MIX・マスタリングへの応用法

FXEQは、1つのエフェクトにとどまらず、作曲・ミキシング・マスタリングの各工程において柔軟に活用できる万能プラグインです。

フェーズごとに役立つ機能や設定ポイントが異なり、それぞれの工程で異なる角度から音質にアプローチできます。

ここでは、各場面での具体的な応用方法を紹介します。

作曲段階での使い方：
音の質感やインスピレーションが求められる作曲段階では、FXEQのプリセットやランダマイザーが活躍します。
アイデアの起点として使うと、作曲がスムーズになります。

おすすめ活用法：

プリセットを呼び出してトラックの方向性を探る
Lo-Fiやモジュレーションで印象を変え、雰囲気のあるトラックを構築
ランダマイザーで偶然性を取り入れ、発想を広げる

MIXでの使い方：
周波数ごとのエフェクト調整が可能なため、複数のトラックを整理しつつ、キャラクターを足すことができます。
帯域バランスを保ちながら個性を加えたいときに便利です。

おすすめ活用法：

各パートにEQ＋サチュレーションを使って存在感を強調
リバーブやディレイを周波数ごとに調整し、空間を整理
トラックが重なる帯域に対して、Lo-Fiで質感を変えて分離感を作る

マスタリングでの使い方：
微細な変化を加えたいマスタリング段階でも、FXEQの6バンドEQ＋並列処理の利点を活かすことで、全体の質感を整えることが可能です。

おすすめ活用法：

全体に薄くサチュレーションを加えて、音圧を自然に補強
ハイシェルフで空気感を出し、リバーブで空間を軽く付加
Q幅を調整しながら帯域ごとのキャラクターを微調整

FX Onlyモードとバス出力不要のメリット

FXEQの特徴的な機能のひとつが「FX Onlyモード」です。

このモードを活用することで、センドエフェクト的な運用がより簡単になり、ミックス時の柔軟性と効率が大幅に向上します。

さらに、FXEQは複雑なルーティング設定や外部バス出力を必要とせず、単体で完結する設計になっているため、作業環境がシンプルになるという利点もあります。

ここでは、そのメリットを具体的に見ていきましょう。

FX Onlyモードとは：
ドライ音（原音）を完全にミュートし、エフェクト成分だけを出力するモードです。
センドトラックで使用するときに非常に便利です。

センドエフェクトの設定がシンプルに：
従来のように外部バスを経由してエフェクトを適用する必要がなくなります。
FXEQをインサートして「FX Only」に切り替えるだけで、センドとして機能します。

複数エフェクトのブレンドが1つで完結：
リバーブ・ディレイ・モジュレーションなどを1インスタンス内でまとめて扱えるため、センドの数を減らして作業の手間を減らせます。

トラック整理がしやすくなる：
サブグループやバスの設定が不要になることで、プロジェクトファイルがシンプルに保てます。
ミックスの見通しが良くなり、後からの修正も容易です。

CPU負荷を抑えた構成が可能：
複数のプラグインを別々に挿すよりも、FXEQに統合することで効率的に処理ができます。
制作時の安定性にもつながります。

他のエフェクトとの違いと選び方のヒント

FXEQは単なる“多機能なマルチエフェクト”ではなく、音作りのアプローチそのものを変える独自の設計がされています。

しかし、似たジャンルの製品との違いがわかりづらいと感じる方も多いはずです。

ここでは、よく比較される他の人気プラグインとの違いや、選ぶ際に注目すべきポイントを整理しました。

EQベースの音作りという独自性：
エフェクトを帯域ごとに“描き分ける”という発想は、他のマルチエフェクトには見られない特徴です。
視覚的に操作できる点も初心者にとって扱いやすくなっています。

複数エフェクトを1画面で完結：
通常は複数のプラグインを組み合わせて行う処理も、FXEQなら1つのインターフェース内で完結します。
これによりワークフローが大幅に効率化されます。

直感的で実験的な操作がしやすい：
プリセットのランダム選択や、オートメーションとの親和性の高さによって、アイデア出しから本制作まで柔軟に対応可能です。
音作りに慣れていない人でも操作に戸惑いません。

サウンドの“質感デザイン”に強い：
歪み・Lo-Fi・モジュレーションなど、音のニュアンスや印象を変えるのに特化した構成になっています。
音圧ではなく、雰囲気や空気感を作りたい人に向いています。

他プラグインとの使い分けがしやすい：
音の補正や整音に特化したプラグイン（例：FabFilter Pro-Q4）とは役割が明確に異なり、FXEQはあくまで“音の表情”を作ることにフォーカスされています。

SoundtoysやFabFilterとの違いを比較

FXEQの導入を検討する際に、多くの方が比較対象とするのがSoundtoys（特にEffect Rack）やFabFilter（特にProシリーズ）です。

それぞれに強みがあるため、「どれを選べばいいか迷っている」という声もよく聞かれます。

ここでは、それぞれの特徴を整理しながら、FXEQとの違いを明確にしていきます。

主な比較ポイント

スクロールできます

項目	FXEQ	Soundtoys Effect Rack	FabFilter Proシリーズ
主な用途	質感・空間のデザイン	キャラクター付加、ヴィンテージ風	精密な音の補正・調整
操作性	EQベースで直感的	モジュールの組み合わせ式	精密なパラメトリック操作
特徴	帯域ごとにエフェクトを描ける	アナログ風サチュレーションが得意	クリーンで透明な処理
モジュールの種類	サチュレーション、Lo-Fi、空間系などを統合	フィルター、ディレイ、ピッチシフトなど多様	EQ、マルチバンド、リミッターなど
プリセット機能	ランダマイザーあり	各モジュールごとのプリセット	プリセットはあるが用途特化型
センド用途の使いやすさ	FX Onlyモードで簡単に切替可能	複数バス設定が必要	補正用途がメイン
想定ユーザー	音作り初心者〜中級者、インスピレーション重視の制作者	アナログ感を求める中上級者	ミックス・マスタリングにこだわる上級者

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初心者と中級者にとってのメリット

FXEQは、音作りに不慣れな初心者から、ある程度経験を積んだ中級者まで、幅広い層にとって「使いやすく、結果が出やすい」構成になっているのが特徴です。

複雑な知識がなくても効果を実感しやすく、同時に細かい設定を追い込む余地もあるため、成長に合わせて使い方を広げていくことができます。

初心者でも迷わないUI設計：
EQベースのグラフィカルな操作画面で、どこに何をすればどう音が変わるのかが目で分かります。
音作りの基礎を学ぶ教材としても適しています。

プリセットとランダマイザーで即戦力：
数十種類のプリセットとランダム選択機能を使えば、初期段階から完成度の高い音が得られます。
プリセットを起点にカスタマイズすることで学びにもつながります。

周波数ごとのエフェクト調整で失敗しにくい：
全体にエフェクトをかけて音が壊れてしまうリスクが少なく、帯域別に繊細な調整ができるため、初心者でもクリーンな仕上がりが目指せます。

一つのプラグインで多機能をカバーできる：
複数のエフェクトを別々に学ぶ必要がなく、1つのツール内で音作りが完結します。
時間やコストを抑えたい人にも向いています。

中級者は自由度の高さを活かせる：
EQとエフェクトの連動やオートメーションの活用によって、より個性的で洗練された音作りが可能になります。
既存のプラグインでは物足りなくなった人にもおすすめです。

システム要件とDAWとの互換性

FXEQを導入する前に必ず確認しておきたいのが、使用しているOSやDAWとの互換性です。

動作環境に合っていないと、プラグインが認識されなかったり、安定して動作しなかったりすることがあります。

対応OSとプラグインフォーマット一覧

スクロールできます

項目	内容
対応OS（Mac）	macOS Ventura (13.6.x) macOS Sonoma (14.4.x) macOS Sequoia (15.0)
対応OS（Windows）	Windows 10（22H2） Windows 11（23H2）
CPUサポート	Apple Silicon（Mシリーズ）ネイティブ・Rosetta対応 Intel CPU
プラグイン形式	VST3 / AU / AAX（すべて64bit） ※VST2は非対応
FXEQの動作方式	並列処理＋ゼロレイテンシー・リミッター搭載
その他要件	インターネット接続（インストール・アクティベーション時）

対応DAW一覧（公式サポート済）

スクロールできます

DAW名	対応バージョン例
Logic Pro	10.8〜11
Pro Tools	2024
Ableton Live	12
Cubase	13
Nuendo	13
Studio One	6
REAPER	7
FL Studio	21
Reason	12.5
Maschine	2
Cakewalk by Bandlab	最新版
Adobe Audition / Premiere Pro	CC 2024

まとめ：iZotope FXEQで音作りの常識が変わる｜DTMプラグインセール

今回の記事では、iZotopeのマルチエフェクトプラグイン「FXEQ」について、その機能や使い方、他製品との違いまで詳しくご紹介しました。

以下に要点をまとめます。

FXEQは5つのエフェクトとEQが統合された革新的なプラグイン
各エフェクトは帯域ごとに細かく制御でき、質感の設計が自由自在
オートメーションやプリセットランダマイザーで直感的な音作りが可能
Lo-Fiやモジュレーションなど、雰囲気・キャラクターの演出に強い
センドにも使える「FX Only」モード搭載でミックスの自由度が高い
SoundtoysやFabFilterとは目的と特性が大きく異なる
初心者〜中級者でも扱いやすく、成長に合わせて使い方を広げられる

FXEQは、単なる“便利なエフェクト”ではなく、音の表現を広げてくれる「創造のツール」です。

もし今の音作りに行き詰まりを感じているなら、FXEQが新しいアイデアと可能性を開いてくれるかもしれません。

ぜひこの記事を参考に、あなたの制作環境に取り入れてみてください。

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