
1980年代初期のデジタルディレイが持っていた独特の質感。
その制約や個性を、現代の制作環境で扱いやすく再構築したのがEXODELAYです。
クリアさだけでは終わらない、揺れや奥行きを含んだディレイ表現を、実用的な操作性で提供します。
価格:$35.00 → 無料配布
EXODELAY:モジュレーション対応ディレイプラグイン

EXODELAYは、DSPToneが開発したモジュレーション対応ディレイプラグインです。
1980年代初期のデジタルディレイ機材に着想を得たサウンドキャラクターを軸にしつつ、現代的な制作環境で使いやすい設計へと再構築されています。
単なるレトロ再現ではなく、当時のデジタルディレイが持っていた制約や個性を、制作表現として活かすことを目的に作られている点が特徴です。
初期デジタルディレイの特性をベースにした設計
BBD方式のアナログディレイとは異なり、初期のデジタルディレイは以下のような特徴を持っていました。
- リピート音が比較的クリアであること。
- ディレイタイムが安定していること。
- モジュレーションをかけやすい構造であること。
一方で、当時はメモリ容量が高価で、帯域幅にも制限がありました。
その結果、世代や機種ごとに明確な音の個性が生まれています。
- 短いディレイタイムに特化したコーラス寄りの設計。
- ディレイタイムを伸ばす代わりに帯域を狭めた設計。
- ノイズやフィルタリングを含めて音作りの一部とした設計。
EXODELAYは、こうした時代ごとの設計思想を複数のディレイモードとして収録し、現代的なルーティングとコントロールで拡張しています。
ディレイモードの種類と方向性
EXODELAYには、ギター用デジタルディレイペダルに着想を得た複数のモードが用意されています。
DMOD
暗めの帯域と強いキャラクターが特徴。
リズミックなエコーや、クラシックなモジュレーション表現に向いています。
DMOD-10
よりスムーズでバランスの取れた音色。
メロディックなディレイや、自然に変化するモジュレーションに適しています。
DMOD-20
明るい帯域とクリーンなリピート音。
広がりのある空間系ディレイや、細かなモジュレーション表現に向きます。
MODERN TRI
3系統のディレイを組み合わせた現代的なモード。
アンビエントな演出や、複雑なリズム構築、サウンドデザイン用途に適しています。
モードごとに変化するディレイタイム設計
各ディレイモードには、それぞれ専用のディレイタイムレンジが設定されています。
モードに応じて自動的に時間幅が拡張される設計です。
この仕組みにより、以下のような効果を一つのプラグインでカバーできます。
- フランジャーやコーラスのような極短ディレイ。
- ヴィブラート的な揺れを伴うモジュレーション。
- ダブリングやスナップバックディレイ。
- 一般的なエコーディレイ。
時間指定はミリ秒とテンポ同期の切り替えに対応しています。
拍ベースでは通常の拍に加え、3連符や付点音符も選択可能です。
内部ルーティングと音作りの流れ
EXODELAYの内部構造は、クラシックなディレイ設計をベースにしながら、モジュレーションを前提とした構成になっています。
信号の流れは以下の通りです。
- Input Stage
- Pre-Emphasis Stage
- Saturation Stage
- Delay Stage
- De-Emphasis Stage
- Ducking Stage
- Tone Stage
- Dry & Wet Mix
- Output Stage
LFOによるディレイタイム変化が組み込まれており、音程感のある揺れや、立体的な動きを自然に付加できます。
ノイズとステレオ操作による奥行き表現
EXODELAYには、初期デジタルチップを思わせるノイズ成分が意図的に組み込まれています。
このノイズは、単なる劣化ではなく、奥行きや存在感を強調する役割を担います。
主な関連パラメータは以下の通りです。
Noise
帯域制限とサチュレーションを伴うノイズを付加。
フィードバック時の動きを生き生きと感じさせます。
Spread
ステレオ幅を調整。
設定次第でフランジャー的な広がりを作れます。
Width
左右の広がりをコントロール。
ミックス内での定位調整に有効です。
Regen
ディレイ音のフィードバック量を設定。
テクスチャ的な持続音から、制御された反復まで対応します。
追加コントロールと実用性
EXODELAYには、制作時の扱いやすさを高めるための補助機能も用意されています。
AUTOGAIN
サチュレーション段で変化した音量を自動補正。
原音との音量差を抑えたまま音色変化を加えられます。
DUCK AMT
エフェクト音のダッキング量を設定。
原音を前に出したままディレイを重ねたい場合に有効です。
DUCK SHAPE
ダッキングの立ち上がりと戻り方を調整。
自然な追従から、はっきりした切り替えまで制御できます。
EXODELAYの使い方:楽器別の活用イメージ
EXODELAYは、特定の楽器専用ではなく、幅広いトラックで使用できます。
- ギター
リズミックなディレイ。
モジュレーションを加えたリード。
クリーンなアンビエント表現。 - ベース
短いディレイとダッキングの組み合わせ。
広がりを補うための控えめなモジュレーション。 - シンセ
動きのあるエコー。
ステレオ展開を活かしたサウンドデザイン。 - ボーカル
テンポ同期ディレイ。
ダッキングを使った明瞭なミックス。
暗めのトーン設定による後方配置。 - ドラム・パーカッション
スラップバックディレイ。
ステレオで展開するリズムディレイ。
制御されたフィードバック表現。
対応環境と基本情報
EXODELAYは64bit環境に対応しています。
macOSではIntelとApple Siliconの両方に対応しています。
WindowsはWindows 10以降に対応しています。
主要なDAWでの使用を想定した設計です。
アップデートは継続的に提供されます。
まとめ:DSPTone「EXODELAY」クリアさだけでは表現できない揺れと存在感!初期デジタルディレイの制約を音楽的な個性として再構築したモジュレーションディレイ|DTMプラグインセールむディレイ
EXODELAYは、初期デジタルディレイの設計思想を単なる再現に留めず、制作表現として再定義したモジュレーションディレイです。
帯域制限やノイズ、モジュレーションの癖を意図的に取り込み、ミックス内で自然に機能する音作りを実現しています。
- 複数のディレイキャラクターを切り替えて使える構成
1980年代デジタルディレイの設計思想をモードごとに反映。 - モジュレーション前提の内部ルーティング
揺れが音楽的に作用し、過剰になりにくい。 - 帯域・ノイズ・サチュレーションを含めた立体感
音数を増やさず、奥行きと存在感を付加できる。 - ダッキングやオートゲインによる実用性
原音を埋もれさせず、ミックス判断がしやすい。 - 楽器を選ばない汎用性
ギターからボーカル、シンセ、ドラムまで対応。
単に「きれいなディレイ」を求める場合には過剰かもしれません。
しかし、音に動きや背景を与えたい場面では、制作判断を広げてくれる存在といえます。
価格:$35.00 → 無料配布
