
Entelechy I – Kontakt Libraryは、シンセサイザー音楽や映画音楽の世界観を探求するために設計された、220以上の緻密に作り込まれたサウンドを収録したKontaktライブラリです。
VangelisやHans Zimmer、Pink Floydといったレジェンドからインスピレーションを受けたサウンドが特徴で、アンビエント、シネマティック、レトロフューチャーな楽曲制作に最適です。
直感的なインターフェースと多彩なフィルター・エフェクトにより、自在なサウンドデザインが可能。
壮大な音の世界を体験できるこのライブラリの魅力を詳しく解説します。

Entelechy I – Kontakt Libraryとは

Entelechy I – Kontakt Libraryは、シンセサウンドの世界に没入できる音源ライブラリです。
Kontakt向けに設計されており、220種類以上の楽器を収録。映画音楽やプログレッシブロックにインスパイアされたサウンドが特徴です。
インスピレーションとなったアーティスト
本ライブラリは、以下のような伝説的アーティストのサウンドを参考に制作されています。
- Vangelis
- Tangerine Dream
- Jean-Michel Jarre
- Hans Zimmer
- Mike Oldfield
- Pink Floyd
- The Who
- Eloy
これらのアーティストの影響を受け、壮大で幻想的な音の世界が広がるライブラリとなっています。
Entelechy Iのインターフェース

Entelechy I – Kontakt Libraryは、クラシックなシンセサイザーにインスパイアされた直感的なインターフェースを備えており、サウンドデザインの可能性を広げる4つの主要なセクションで構成されています。
それぞれのセクションは、音の表現力を強化し、ユーザーが直感的にサウンドを調整できるよう設計されています。
アンプ(Amp)セクション
このセクションは、サウンドのダイナミクスや形状をコントロールするためのパラメータを備えています。
主な機能として、以下のエンベロープ・コントロールが利用できます。
- アタック(Attack):
音が立ち上がる速さを調整します。値を高くすると滑らかに音が始まり、低くすると即座に発音されます。 - サステイン(Sustain):
音の持続時間を決めます。ゼロに近い値では短く途切れる音になり、高い値では音が長く続きます。 - リリース(Release):
キーを離した後に音が消えるまでの時間を設定します。長いリリースは余韻のあるサウンドを作るのに適しています。
このセクションを活用することで、パーカッシブなアタックの強い音や、持続性のあるパッド系のサウンドを自在に作成できます。
フィルター(Filter)セクション
このセクションでは、音の周波数特性を調整することで、サウンドのトーンを形成できます。
搭載されているフィルターには以下の2種類があります。
ローパスフィルター(LPフィルター)
- カットオフ(Cutoff):
設定した周波数より上の帯域をカットします。
低い値にするとこもった音になり、高い値にすると明るい音になります。 - レゾナンス(Resonance):
カットオフ周波数付近を強調することで、特徴的なピークを持たせることができます。
ハイパスフィルター(HPフィルター)
- カットオフ(Cutoff):
設定した周波数より下の帯域をカットします。
特に200Hz以上の設定が可能で、不要な低音成分を削るのに適しています。
このフィルターセクションを使うことで、暖かみのあるアナログサウンドや、モダンなエレクトロニックミュージックに適したクリーンなミックスを実現できます。
エフェクト(Effects)セクション
Entelechy Iには、サウンドに奥行きや空間的な広がりを与える2つの主要なエフェクトが搭載されています。
ディレイ(Delay)
- ディレイタイム(Delay Time):
反響の間隔を調整します。
短い値ではフランジャー的な効果を生み、長い値ではリズミカルなエコーを作り出します。 - フィードバック(Feedback):
反響の回数を設定できます。
値を高くすると持続的なエコーが生まれ、低くすると控えめな反響になります。
リバーブ(Reverb)
- ルームサイズ(Room Size):
音の反響が生じる空間の大きさを調整します。
小さい値ではルームリバーブ、大きい値ではホールやアンビエントな広がりを持つサウンドになります。 - ウェット/ドライ(Wet/Dry):
原音(ドライ)とエフェクト音(ウェット)のバランスを調整できます。
このエフェクトセクションを活用することで、立体感のあるシンセパッドや、リッチなシンセリードを作成可能です。
ウェーブテーブル(Wavetable)セクション
Entelechy Iには33種類のウェーブテーブルが収録されており、これらを用いることで独特の倍音成分を持つサウンドを作り出せます。
ウェーブテーブルの種類によって、アナログ風の暖かみのある音からデジタル的なクリスピーな音まで、幅広い音作りが可能です。
Entelechy Iの活用例

このシンプルかつ強力なインターフェースを活用すれば、例えば以下のようなサウンドデザインが可能です。
- アンビエントサウンド
→ 長いアタックとリリース、広いリバーブ - シンセベース
→ 短いアタック、ハイパスフィルターで不要な低音をカット - シネマティックパッド
→ ローパスフィルターで暖かみを加え、ディレイで奥行きを演出 - リードシンセ
→ 適度なレゾナンスとカットオフ調整、少しのリバーブ
このように、直感的なコントロールを可能にしながら、サウンドデザインの自由度を大幅に高めているのがEntelechy Iのインターフェースの特徴です。
Entelechy Iに収録されているプリセット
Entelechy Iは、3つのチャプターに分かれており、それぞれ異なる音楽的特徴を持っています。
Chapter Archetype (86プリセット)
- アナログシンセの温かみを再現
- 有機的なトーンと進化するサウンドスケープ
- 哀愁を帯びたポリシンセ
Chapter Being (74プリセット)
- ダークでスローなサウンド
- 幽玄なアンビエント系シンセ
- 映画的なホラー系サウンド
Chapter Causality (68プリセット)
- 80年代風のSF的なレトロシンセ
- 穏やかなエレクトリックピアノ
- ノスタルジックなサウンドスケープ
トレーラービデオで使用されたプリセット
Entelechy Iの魅力を伝えるトレーラービデオでは、以下のプリセットが使用されています。
- A Mild Distorted Will
- An Outer Thought
- A Rotation Of Decisions I
- A Moment Between Before and After
- A Night Of Halkidiki
- Beast Is Running
- Be Willing To …
- Cyborg Soul
- Centrifugal Pulses IV
- Codex Digital II
- Chronosphere I
トレーラーミュージックのパーカッションやドラム、イントロ部分(Vicious Antelope Sonic Logo)を除くすべてのサウンドがEntelechy Iで制作されています。
システム要件
このライブラリを使用するためには、以下の環境が必要です。
- Kontakt 6.8.0 以上のフルバージョン
- Kontakt Playerでは動作しません
- Pulse App(ライブラリのダウンロードおよびインストールに必要)
- ストレージ要件
- 解凍後:約810MB
- 収録サウンドソース:499サンプル(Kontakt ncw形式、24bit/44.1kHz)、33ウェーブテーブル
- サウンドソースの総容量:約790MB
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今回の記事では、Entelechy I – Kontakt Libraryについて詳しく紹介しました。
主なポイントを以下にまとめます。
- 220種類以上の楽器・プリセットを収録し、幅広いジャンルに対応
- VangelisやHans Zimmer、Pink Floydなどの伝説的アーティストの影響を受けたサウンド
- 4つの主要セクション(アンプ、フィルター、エフェクト、ウェーブテーブル)で柔軟な音作りが可能
- フルバージョンのKontakt 6.8.0以上が必要(Kontakt Playerでは非対応)
- 合計499種類のサンプルと33のウェーブテーブルを収録
映画音楽やアンビエントミュージックの制作に最適なこのKontaktライブラリを活用し、自分だけの音の世界を創造してみてください!
