
Airwindowsの「Dynamics2」は、コンプレッサーでもエキスパンダーでもない、自由度の高いダイナミクス・コントロールプラグインです。
音を整えるだけでなく、「音量変化そのものをデザインする」ように扱えるのが魅力。
ミックスやマスタリングで自然な立体感を出したい人におすすめです。
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Dynamics2:Airwindowsの柔軟なダイナミクス・プラグイン

「Dynamics2」は、Airwindowsが開発した柔軟なダイナミクス・コントロールプラグインです。
一般的なコンプレッサーやエキスパンダーと似ていますが、より実験的で自由度の高い音作りができるのが特徴です。
ここでは、Dynamics2の動作原理や使い方、設計思想をわかりやすく解説します。
Dynamics2の基本コンセプト
- 「入力信号のダイナミクスを自由に変形する」という発想で作られています。
- 一般的なコンプレッサーが「音を抑える」方向で働くのに対し、Dynamics2は「抑える」「持ち上げる」「反転させる」など、さまざまな方向でダイナミクスをコントロール可能です。
- 1つのノブで圧縮や拡張、リミッターのような動作までも実現します。
- マスター処理からドラムのパンチ調整まで、幅広く応用できます。
主なパラメーターとその働き
主なパラメーターとその働きは、以下の通りです。
Dynamics
- これがメインコントロール。
- 値を「プラス」にすると圧縮(コンプレッション)、「マイナス」にすると拡張(エキスパンション)になります。
- 極端な設定にすると、信号の静かな部分を強調したり、逆に強い部分を抑えるといった特殊効果も可能です。
Gate
- 小さな音をどの程度カットするかを設定します。
- ゲートを使うことで、不要なノイズを取り除いたり、リズミカルなゲート効果を作ることもできます。
Makeup
- ダイナミクス処理後の出力レベルを調整します。
- コンプレッションで音量が下がった場合、ここで全体のレベルを補正します。
Dry/Wet
- 処理前(Dry)と処理後(Wet)の音のバランスを調整。
- パラレルコンプレッションのような使い方も可能で、自然な音圧アップを実現できます。
他のコンプレッサーと違う点
- 一般的なコンプレッサーは「閾値」「レシオ」「アタック」「リリース」といった複雑なパラメーターを持ちますが、Dynamics2はそれらを省略し、より直感的に操作できる構造になっています。
- 「音量を圧縮する」「音量を拡張する」だけでなく、波形そのものを変形させるような動作が可能。
- サウンドの透明感を保ったまま、自然なコンプレッションをかけられます。
- プログラム依存の動作をせず、アナログ的な自然さを感じさせるサウンドです。
技術的な特徴
- 内部処理は高精度の浮動小数演算で行われ、音質劣化を最小限に抑えています。
- リニアな動作設計のため、極端な設定でも歪みにくい。
- エイリアシングがほとんど発生しないアルゴリズムを採用。
- Airwindowsらしい「ナチュラルでオーガニックな質感」を保ったまま、音の表情を細かくコントロールできます。
Dynamics2のおすすめの使い方
- ドラムやベースのアタックを強調したいとき
- ボーカルの息づかいや細かい表現を持ち上げたいとき
- ミックスの奥行きをコントロールしたいとき
- トラック全体の音圧感を自然に上げたいとき
たとえばドラムバスに使えば、アタックが際立ち、リズムが前に出てくるような印象に。
また、マスター段に軽く使えば、全体のまとまりを出しつつも、潰れないバランスを実現できます。
まとめ:Airwindows「Dynamics2」コンプレッサーでもリミッターでもない──“音量変化そのものをデザインする”という全く新しいダイナミクス処理の世界|DTMプラグインセール
Airwindows「Dynamics2」は、コンプレッサーやエキスパンダーの枠を超えた無料のダイナミクス・プラグインです。
- Dynamics2は、Airwindowsによる無料のダイナミクスプラグイン。
- 圧縮・拡張・ゲート処理を1つのノブで直感的に操作できる。
- シンプルながらプロ仕様の音質で、音の抑揚を自在にコントロール可能。
- ナチュラルな仕上がりと軽快な動作が特徴で、実験的な音作りにも最適。
つまり、Dynamics2は“音の表情を描くための筆”のようなツールです。
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