
ドラムの打ち込み、もっと自由にしたくないですか?
Drumlaboohは、豊富なドラムキットと柔軟な音作りができる無料プラグイン。
難しい設定なしに、直感的に自分だけのドラムサウンドが作れます。
この記事では、その魅力と使い方を徹底解説します。
CONTENTS
Drumlabooh:多彩なドラム音源を自由に操れる無料プラグイン
Drumlaboohは、LinuxやWindowsで使用できる、サンプルベースのドラム音源プラグインです。
対応するフォーマットのドラムキットを読み込み、多彩なエディットや出力設定が可能。
プロ顔負けの音作りも、打ち込み初心者の練習にもぴったりです。
Drumlaboohの主な特徴
Drumlaboohは、シンプルながらもパワフルな機能を多数搭載しています。
- 複数のプラグイン形式に対応
- Linux: LV2 / VST3
- Windows: VST3
- 幅広いドラムキット形式をサポート
- 独自形式(.labooh/.txt)
- Hydrogenドラムキット(.xml)
- SFZ形式(.sfz)
- フォルダ内に直接サンプルを配置した簡易キット
- 高品質なサンプルキットを同梱
- 有名なアコースティックドラムやドラムマシンを再現したキットを収録
- 最大36スロットのインストゥルメントに対応
- それぞれに最大127レイヤーを設定可能
- レイヤー切替方法は「MIDIベロシティ」「ラウンドロビン」「ランダム」から選択
- 柔軟なMIDIマッピング
- 自動マッピングまたはドラムキット定義に準拠(General MIDI対応も可能)
- 音質調整に便利な内蔵FX
- ローパス/ハイパスフィルター
- アナログ感を加える「Analog」ノブ(個別/全体に適用可能)
- 内蔵ミキサー搭載(ステレオモード時)
- パン、ボリューム、ミュートをスロットごとに調整可能
- 視認性の高いLEDインジケーター
- マルチ出力モード対応
- 36チャンネルの個別出力が可能
- DAW側でトラックごとの処理が柔軟に行える
対応するドラムキットの種類と使い方
Drumlaboohでは以下の4つのキット形式が利用できます。
各形式にはそれぞれ特徴があります。
1. Hydrogen形式のキット
- Hydrogen Drum Machine(Linux用ソフト)用に開発された多数のキットを使用可能
- Hydrogen本体で「Online Import」からキットをダウンロード・管理
- ファイル形式は
.xml
2. SFZ形式のキット
- 「AVL Drumkits SFZ」などの高音質なドラムキットに対応
- 対応するSFZオペコード:
group,off_by,region,key,sample,offset,lovel,hivelなど
- 注意点:
- サンプルファイル名にスペースが含まれると読み込めない
3. Drumlabooh形式のキット(推奨)
- 独自のテキスト/XMLフォーマット
- GitHubやTelegramの「Drum Sklad」からキットを取得
- General MIDI準拠のMIDIマッピングを備えるキットも多数
4. フォルダ型キット(フォルダにサンプルを入れるだけ)
$HOME/drum_dirsやC:\drum_dirsに作成したフォルダに、任意のドラムサンプルを配置- サブフォルダ構造でキック、スネアなどを分類
- 最大36フォルダ(=36インストゥルメント)、各フォルダ最大128サンプル
ステレオモードとマルチチャンネルモードの違い
Drumlaboohには2つの動作モードがあります。
ステレオモード(通常版)
- パン・ボリューム・ミュートなどをDrumlabooh内部で操作
- ミックス作業を完結させたいときに便利
マルチチャンネルモード(Drumlabooh-multi)
- 各インストゥルメントを独立したチャンネルで出力(最大36ch)
- パンやボリュームはDAW側で処理
- Ardour、Reaper、Cubaseなどでの使用方法も公式マニュアルで紹介されている
内蔵ミキサーの機能(ステレオモード時)
- インジケーター(LED)
- 演奏中に点灯、視認性に優れる
- インスト名表示
- サンプル名またはドラムキット内定義名
- FXウィンドウ
- 各スロットごとにLP/HPフィルター、アナログ感の追加が可能
- フィルターは数値(0〜1)で調整、共鳴(レゾナンス)付き
- パン/ボリューム/ミュート操作
- パン法(Pan Law)の設定も可能
- デフォルトはイコールパワーパニング(-3dB)
その他の便利なオプション
- MIDIマップモード
- Auto(自動割り当て)またはKit(キット定義に従う)から選択
- ベースMIDIノートの変更
- デフォルトはノート番号36(C2)
- 固定ベロシティ再生
- 常に最大音量で再生(EDMなどに便利)
- ランダムシード調整
- ランダムなバリエーションでも再現性を確保できる
Drumlaboohを使ってできること
最後に、Drumlaboohで実現できることを簡単にまとめます。
- 好みのサンプルやキットを使って、ドラムトラックを自由に構築
- リアルな音源から個性的なドラムマシンまで、多彩なサウンドを表現
- ステレオ/マルチ出力を使い分けて、柔軟なミックス処理が可能
- MIDIキーボード、ドラムパッド、ステップシーケンサーに対応
まとめ:Peter Semiletov「Drumlabooh」無料とは思えないほど高機能!最大36スロット・多層レイヤー・マルチ出力対応で、自分好みのドラムキットを自由に使えるドラム音源|DTMプラグインセール
Drumlaboohは、Linux・Windows対応の無料ドラムサンプラーで、さまざまなドラムキット形式に対応し、多彩なサウンドを自在にコントロールできます。
以下に要点をまとめます。
- 個人開発ながら高機能な無料ドラム音源
- LV2/VST3対応で主要DAWに幅広く対応
- HydrogenやSFZなど複数形式のドラムキットを読み込み可能
- 最大36チャンネルのスロット&レイヤー構成
- 内蔵ミキサーやアナログ感を加えるFX搭載
- ステレオ/マルチチャンネル出力で柔軟なミキシングが可能
- MIDIマッピングも柔軟でeドラムやパッドにも対応
- GitHubやTelegramから追加キットの入手も可能
自分好みのドラムトラックを作りたい方、自由度の高いサンプル再生ツールを探している方に、Drumlaboohは非常におすすめです。
一度使ってみれば、その自由さに驚くはずです。
