
「Drop Bows On Em」は、弓で奏でたマレット打楽器の美しくも不気味な音を、5層のサウンドレイヤーで自由に操れる無料の音源ライブラリです。
アンビエントからシンセ的な音色まで、独自の世界観を表現できます。
CONTENTS
Drop Bows On Em:弓で奏でる打楽器の多層サウンドライブラリ

「Drop Bows On Em」は、マレット系打楽器を弓で演奏したサウンドをベースにした、5層構造のサウンドライブラリです。
音響デザイナー Justin Trieger 氏によって開発され、Pianobookコミュニティで無償公開されています。
打楽器、シンセのようなサウンド、そして不気味なアンビエントまで、多彩な音色を生み出せるのが最大の特徴です。
開発背景とコンセプト
- Justin Trieger氏はギタリスト
ギタリストである彼は、弓を使う他の弦楽器への憧れと、打楽器奏者が持つ「おもちゃ」のような楽器たちに嫉妬を抱いていたそうです。 - 「自分で作ってしまおう」という発想から誕生
自身の過去作品(Tonewoods MarimbaやXylophone)に続く形で、より理想に近い形を追求し、以下の楽器を「弓で演奏」しサンプリングしています。- マリンバ(Marimba)
- ヴィブラフォン(Vibraphone)
- シロフォン(Xylophone)
- グロッケンシュピール(Glock)
- クロタール(Crotales)
- 異なる打楽器を融合
それぞれの楽器が持つ独特の倍音特性が合わさることで、音色は非常に豊かで立体的なものに。
通常では得られない独自の響きが楽しめます。
特徴的なサウンド構成
このライブラリのコアは「5つのレイヤー構造」にあります。
各レイヤーが独立してコントロール可能で、音作りの幅が非常に広くなっています。
レイヤーごとの主なパラメーター
- ピッチシフト(Pitch Shift)
音程を上下に調整して、音に深みや異質さを加えられます。 - ステレオ幅(Stereo Width)
音の広がりを調整。ミックスに応じて立体感を調節可能。 - パンニング(Panning)
各レイヤーを左右どちらに配置するか決められます。 - ローパス・ハイパスフィルター(LPF / HPF)
音の高域や低域を削って、音色の質感を調整。 - リバーブセンド(Reverb Send)
空間的な広がりを持たせるエフェクト。 - ループON/OFF
持続音として使うか、一度きりの「ワンショット」として使うか選べます。
ユーザーインターフェースについて
- 機能は多いが、レイアウトは直感的に設計されており扱いやすい構成。
- 初心者でもすぐに使えるよう、26種類のプリセットが用意されています。
- YouTubeに操作チュートリアル動画もあり、導入も安心。
サンプリングの技術的なこだわり
音質やリアルさを追求するために、以下のような高品質な録音環境でサンプリングされています。
- マイク
- Sanken CO-100K ×2本
- DPA 4006 ×1本
- 録音フォーマット
- 96kHz / 高解像度での録音
- 録音機材
- Sound Devices Mix-Pre 10を使用
- サンプリング方法
- 各楽器は最低音から完全五度刻みで収録
- ほとんどのサンプルはワンショットですが、ループ付きバージョンも用意されており、持続音も可能
こんな方におすすめ
- 普通のマレット音源では物足りない人
- アンビエントやシネマティックな音作りに興味がある人
- ユニークな質感のパッドやテクスチャーを探している人
- 音の細かな編集が好きな人
- サウンドデザインの幅を広げたいクリエイター全般
まとめ:Justin Trieger「Drop Bows On Em」マリンバやヴィブラフォンを“弓”で奏でて得られる幽玄なサウンド!幻想的で不気味なアンビエントから、シンセライクなサウンドまで、打楽器を弓で鳴らす前代未聞の無料ライブラリ|DTMプラグインセール
「Drop Bows On Em」は、ただの打楽器サンプルではありません。
弓を使った特殊な奏法、豊かな倍音、独立コントロール可能な5層構造、ループ対応と、クリエイティブな音作りを支える要素がギッシリ詰まった音源です。
- 弓で演奏したマリンバやヴィブラフォンなど5種の打楽器を収録
- 各レイヤーにピッチやフィルター、ステレオ幅など細かいコントロールが可能
- 高音質マイク・96kHz録音で収録されたリアルなサウンド
- 26のプリセットとYouTubeチュートリアルで初心者にも安心
- 無料でダウンロード可能(要Pianobookアカウント)
ユニークな響きで音楽制作の幅を広げたい方は、ぜひチェックしてみてください。
