
映像やゲームの制作現場では、音の力が作品全体の印象を大きく左右します。
特にシネマティックな演出に欠かせないのが、ライザー、インパクト、スウッシュといったサウンドエフェクト。
この記事では、その魅力と活用法を詳しくご紹介します。
Cinematic Production Toolkit by The Last Haven:シネマティックな世界観を作るライブラリ

Cinematic Production Toolkitは、プロの現場で即戦力になる2つのKontakt音源ライブラリ「AIM」と「Attractor」を収録した強力なバンドルです。
収録音源はなんと合計2,200種類以上・約6.9GBにも及び、シネマティックな世界観を作るための「攻めの音素材」が詰まっています。
Cinematic Production Toolkitに含まれる2つの音源
Cinematic Production Toolkitに含まれる音源は、以下の2つです。
AIM – タイミング編集のストレスを解消するワークフロー特化型ツール
AIMは、映画・ゲーム音楽におけるトランジション効果(ヒット、ライザー、スウッシュなど)をより正確に、よりスピーディに扱うための音源です。
- 自動ヒットポイント同期機能
- タイムライン上でヒットポイントを自動でDAWのテンポに合わせてくれる機能。
- トランジション音をグリッドに合わせて手動で調整する手間を完全になくせます。
- ワンキー・リズムエフェクト(インタラプションキー)
- 鍵盤の特定キー(黄色)を押すだけで、音を瞬時にミュート&復帰。
- リズムゲートやLFOを使わず、リアルタイムでリズミカルな音作りが可能。
- ヴェロシティ(鍵盤の強さ)によって効果の強弱もコントロール可能。
- スマートサンプル管理
- GUI上でサンプル名が表示され、直感的に操作可能。
- 「お気に入り」登録機能つきで、パッチ保存不要でも情報が自動保存。
- サウンドデザイン向けエフェクトも内蔵
- 以下の6つの基本エフェクトを装備:
- ローパスフィルター
- ハイパスフィルター
- ディストーション
- ローファイ
- ステレオ幅調整(バイポーラ)
- サンプルストレッチ(6オクターブ)
- 以下の6つの基本エフェクトを装備:
- 収録内容
- WAVサンプル数:303
- 容量:約1.21GB
- タグ付け済み:テンポ・キー情報あり
Attractor – 多彩なサウンドを網羅したクリエイティブパック
Attractorは、シネマティックサウンドデザインに特化した、より音色のバリエーションとインスピレーションに富んだ音源です。
- 圧倒的な収録数とカテゴリ
- サンプル数:1,928
- 容量:約5.78GB
- 収録カテゴリ:
- ヒット(衝撃音)
- スウッシュ(風切り音)
- ライザー(上昇系)
- ダウナー(下降系)
- アラーム、パルス、ベンド音
- トーナル(メロディ系)/アトーナル(ノイズ系)
- Kontaktだけでなく、WAVファイルも同梱
- Kontaktユーザーでなくても、DAWへドラッグ&ドロップで即使用可能。
- どの音にも「明確な個性」あり
- 映像・ゲーム音楽において「印象に残る音作り」ができる。
Cinematic Production Toolkitの使い方・活用法

Cinematic Production Toolkitは、映画やゲーム音楽、映像制作において非常に柔軟かつ強力なツールとして活用できます。
特に「インパクト」「雰囲気作り」「シーン転換」などの重要な要素に対して、的確かつスピーディなアプローチが可能です。
以下に、具体的な活用方法を紹介します。
- トレーラーやティーザーのサウンド設計に活用
- AIMやAttractorに含まれるヒット音やライザー音は、映像のテンションを一気に引き上げるのに最適。
- 自動タイミング合わせ機能を使えば、カットにピッタリ合うタイミングで音を配置できるため、編集作業の時短にもなる。
- 映像作品のトランジション効果に使用
- シーン転換時の「スウッシュ音」や「ダウンナー音」を、AIMのテンポ同期機能を使って自然に挿入可能。
- 視覚と聴覚をつなぐ効果的な演出が、簡単に実現できる。
- ゲームのUIやアニメーション演出に応用
- 警告音や通知音などの短いSE(効果音)も豊富に収録されており、Attractorから抜き出してそのまま使える。
- テンポやキーの情報が明示されているため、他のBGMや効果音との相性も確認しやすい。
- 音楽トラックのブレイクやビルドアップに使用
- 長めのライザーを「インタラプションキー」でカットしながら使うことで、リズミカルで迫力のある展開が可能。
- 単なる効果音ではなく、曲の一部として組み込むことができる点がユニーク。
- 環境音や背景音としての使用
- メロディ的なトーナルエレメントを利用して、空気感や緊張感を演出。
- 特にホラーやサスペンス作品では、細かく鳴らすだけで空気が変わるようなサウンドが多数収録されている。
- DAW上でのライブパフォーマンスにも最適
- WAVファイルをそのままDAWに読み込んで、ライブ用サンプラーやパッドに割り当て可能。
- Kontaktを使用すれば、より複雑なリアルタイムコントロールも可能。
Cinematic Production Toolkitがおすすめな人
Cinematic Production Toolkitは、音楽制作や映像演出に関わる幅広いクリエイターにとって、非常に価値の高いツールです。
特に以下のようなニーズや課題を持つ方には、強くおすすめできます。
- 映像やゲーム音楽を手掛ける作曲家・プロデューサー
- 映画、ドラマ、アニメ、ゲームなどの映像作品に使える高品質なサウンドが豊富に揃っている。
- ライザーやヒット音といった“映像の空気感”を支える音が、すぐに見つかるのが魅力。
- 短納期で制作を求められる現場のクリエイター
- トランジション音のタイミング調整に時間をかけずに済むので、制作スピードが大幅に向上。
- プリセットやテンポ同期機能により、直感的な操作が可能で、即戦力になる。
- DAW操作にまだ自信がない中級者〜初心者
- AIMの「インタラプションキー」などは、複雑なオートメーションを使わずにプロっぽい演出が可能。
- サンプルはすべてテンポ・キー情報付きで、音選びがしやすい。
- サウンドデザインに幅を持たせたい音楽クリエイター
- Attractorにはトーナル(音程あり)とアトーナル(音程なし)の音が両方あるため、BGMにもSEにも使える。
- 特定のシーンに合わせたサウンド設計がしやすく、表現力が広がる。
- Kontaktベースのライブラリを既に活用している方
- 既にNative Instruments Kontaktのフルバージョンを持っているなら、インストールしてすぐに使用可能。
- Kontaktの中でそのまま操作・調整できるため、ワークフローが一貫してスムーズ。
- サンプルパックとしても音源としても使いたい方
- WAVファイルが同梱されており、Kontaktを使わなくてもDAWに直接ドラッグして使用できる。
- 自分の制作スタイルに合わせて柔軟に取り込めるのが大きな強み。
対応環境と注意点
- 対応プラットフォーム:Windows / macOS
- フォーマット:Kontakt ライブラリ(WAVファイルも同梱)
- Kontakt 5.8以上のフルリテール版が必須
- 無料版(Kontakt Player)では使用できないためご注意ください。
まとめ:The Last Haven「Cinematic Production Toolkit」音の“タイミング合わせ”を自動化して制作スピードが激変!2,200種類以上の即戦力サウンドと時短機能で映像制作の音響クオリティを劇的に引き上げる、Kontaktユーザー必携の音源セット|DTMプラグインセール
Cinematic Production Toolkitは、単なる「音素材集」ではなく、ワークフローを加速させるツールとしても非常に優れています。
・AIMはテンポ同期やインタラプション機能で編集の手間を大幅削減
・Attractorは1,900以上の多彩なサンプルで音色の幅を広げられる
・どちらもKontaktフルバージョン対応、WAVファイルも同梱
・映像、ゲーム、トレーラー音楽など、幅広い制作に対応可能
・初心者〜プロまで、誰でも即戦力として使える設計
このツールキットは、音の“質”と“時短”を同時に実現できる、まさに制作現場の味方です。