
オランダの小さな町にある教会の鐘の音を、丁寧にサンプリングしたバーチャル楽器が登場しました。
「Church Carillon by Bram Daniëls & ORKESTR」は、地域の記憶と日常を音に閉じ込めた、温かみのある音源です。
誰でも無料で使えるこのライブラリは、ただの効果音ではなく「暮らしの音」を音楽制作に取り入れるためのツールです。
CONTENTS
Church Carillon by Bram Daniëls & ORKESTR:鐘の音に宿る日常と記憶を、音楽にするライブラリ

オランダの小さな町・セーフェナム(Sevenum)にある教会のカリヨン(鐘)の音を、忠実に再現したバーチャル楽器です。
地元バンド「ORKESTR」によるマルチメディアプロジェクトの一環として制作されました。
Church Carillonの主な特徴
- セーフェナムの教会鐘(カリヨン)を忠実にサンプリング
- 1980年から地域に時を知らせてきた教会の18個の鐘を、1つずつ丁寧に録音。
- 音の精度や鳴り方にこだわり、実際の響きを細部まで再現。
- ORKESTRと研究者による共同プロジェクト
- 地元バンド「ORKESTR」のメンバーであるピーター・ムイゼンベルグが中心となって企画。
- TU Eindhoven(アイントホーフェン工科大学)の研究者、Bram Daniëls氏が録音を担当。
- 鐘の歴史的背景を活かしたアート作品
- 元々このカリヨンは、1980年に地元銀行が寄贈したもの。
- 2022年にMIDI対応へとアップグレードされたことで、現代的な音楽制作にも対応。
- 地域の人々とのつながりを大切にしたプロジェクト
- セーフェナムの住民は自らを「Zaerums」と呼び、このカリヨンはその地域全体の財産。
- 地元コミュニティとの連携により、記録と保存、そして世界への発信が実現。
- 2つのバージョンが用意されたバーチャル楽器
- 「Original」:18個の本物の鐘のみを収録。
- 「Extended」:ピッチを調整した鐘を追加して、より広い音域をカバー。
制作の裏話(Backstory)
- アイディアの発端
- ORKESTRのEP『Snowbound』を制作中、編曲の中で「鐘の音」が必要に。
- 「どうせならグロッケンではなく、本物のカリヨンを使いたい」という想いから始まった。
- 録音へのアプローチ
- MIDI対応になったことで、外部からの音楽演奏や制御が可能に。
- その利点を活かし、プロ仕様のレコーディングが実現。
- マルチメディアプロジェクトとして展開
- EP『Snowbound』
- カリヨンの歴史と地域への貢献を伝えるミニドキュメンタリー
- そしてこのバーチャル楽器の無償公開
なぜこの楽器が特別なのか
- 日常の音がアートへと昇華
- 鐘の音は地域にとって「風景の一部」。
- 祝日、葬儀、日常の時報など、暮らしとともにあった音が、今や世界中の楽曲に使用可能。
- 地域文化の保存と共有
- 地域の歴史や音をただ保存するだけでなく、未来の創作へとつなげる試み。
- 音楽制作だけでなく、教育や映像作品にも応用可能。
- 誰でも使えるアクセス性
- 「Decent Sampler」フォーマットに対応。
- 特別な環境がなくても、DAWと無料プラグインさえあれば即利用可能。
Church Carillonがおすすめな人
- 映像や環境音楽に「リアルな鐘の音」を加えたい方
- 地域文化を尊重した音作りを目指すアーティスト
- 無料で高品質なユニーク音源を探している作曲家・サウンドデザイナー
まとめ:Bram Daniëls & ORKESTR「Church Carillon」環境音楽・映画音楽・アンビエントにも最適!オランダの小さな町の教会で40年以上響き続けてきた本物の鐘の音を忠実に再現した無料バーチャル楽器|DTMプラグインセール
今回紹介した「Church Carillon by Bram Daniëls & ORKESTR」は、
地元コミュニティとアーティストが共同で作り上げた、非常にパーソナルで意味深いバーチャル楽器です。
以下のような特徴を持っています。
- オランダ・Sevenumの教会鐘を忠実に再現
→ 実際の18個の鐘を一つずつ録音したリアルなサウンド - 地元バンドと研究者による制作
→ ORKESTRとTU Eindhovenの協力で高品質な収録を実現 - 2つのバージョンを用意
→ オリジナルの18鐘/拡張された音域対応版の2種類 - 地域の文化を音として保存・共有
→ 単なる音源以上に、背景とストーリーを持った音 - 無料でダウンロード可能(Decent Sampler対応)
地域の記憶と音が交差する、温かくて奥深いこの音源。
あなたの楽曲に「日常の祈りのような音」を加えてみませんか?
