
数年前、ある教会の「鐘の音」が失われました。
その出来事をきっかけに生まれたのが、Church Bells – Decent Sampler instrument。
実際の礼拝堂で録音された鐘の音をもとに、幻想的な響きを奏でるこの音源は、静寂と荘厳さを感じさせるサウンドデザインの傑作です。
CONTENTS
Church Bells – Decent Sampler Instrument:リアルで幻想的なバーチャルインストゥルメント

Church Bells – Decent Sampler instrument は、実際の教会の鐘の音をもとに作られた、リアルで幻想的なバーチャルインストゥルメントです。
制作者は Joonas Ylänne。この音源は 無料の「Decent Sampler」VST で動作し、スタンドアロン(単体)では使用できません。
開発のきっかけ
制作者がこの音源を作るきっかけとなったのは、数年前に受けた一本の電話でした。
- ある教会が「本物の鐘」を持っておらず、代わりに録音テープで鐘の音を再生していた
- その再生装置が壊れ、音源ファイルも破損してしまった
- そこで、制作者は Puolimatkan Chapel(プオリマトカ礼拝堂) の鐘の音を新たに録音することになった
この経験が「教会の鐘をサンプリングして楽器化する」というアイデアの出発点となりました。
録音と制作の工夫
制作にあたって、いくつかの独自の工夫が施されています。
- ステレオ化の工夫
元の録音はモノラル(単一チャンネル)で依頼されましたが、複数の鐘の打音を重ね、- 片方を左に100%パン
- もう片方を右に100%パン
とすることで、自然な広がりを持つステレオサウンドが完成しました。
- リバーブの「フリーズ」機能での実験
リバーブプラグインの「Freeze」機能を利用して、
鐘の打音を長く伸びるパッドのような音に変化。
この処理により、幻想的で大気的な音色が生まれました。 - 高音域では合唱のような響きに
意外なことに、音を高いピッチで再生すると、
人の声のようなコーラスサウンドに変化します。
音の印象と使い方のヒント
- 鐘の音として使うだけでなく、アンビエント・パッドやドローンとしても活用可能
- 高音域で演奏すると、静寂の中に広がる合唱のような響きが得られる
- 低音域では、重厚で厳かな教会の雰囲気を再現
この楽器は、映画音楽、アンビエント、瞑想音楽、サウンドトラック制作など、静けさと荘厳さを求めるあらゆるシーンにマッチします。
音源の特徴と仕様
Church Bells は、単なる鐘のサンプルではなく、表情豊かで多用途なサウンドを実現しています。
- 音源のベース:Puolimatkan Chapel の実際の鐘音
- ファイルサイズ:約11.6MB
- プリセット数:3種類
- ラウンドロビン:2(同じ音を連打しても自然に聴こえる仕組み)
- 対応OS:Windows / macOS / Linux
- 対応環境:Decent Sampler(無料で利用可能)
注意事項
- この音源は Decent Sampler(無料) が必要です。
- 単体では動作しません。
まとめ:AV- Ylänne「Church Bells」静寂の中に響く祈りの音が、あなたの楽曲に深みと神聖さを与える!実際の教会の鐘を録音した幻想的な音源|DTMプラグインセール
今回紹介した Church Bells – Decent Sampler instrument は、実際の教会の鐘の音をベースに作られた、リアルで温かみのあるバーチャルインストゥルメントです。
主なポイントは次のとおりです。
- 実際の教会で録音されたリアルな鐘のサンプル
- ステレオ化やリバーブの工夫による奥行きのあるサウンド
- 高音域では合唱のような響きを再現
- 無料の Decent Sampler で動作し、Windows / macOS / Linux に対応
鐘の音を単なる効果音ではなく、音楽的な表現素材として活かしたい人に最適です。
静かな曲にも、壮大な作品にも、心に響く余韻を加えてくれるでしょう。