
映画音楽やゲームBGM、アンビエント制作などで“音の質感”にこだわる人へ。
Aria Soundsの「Catalyst」は、レイヤーとモジュレーションを自在に操り、深みのあるシネマティックサウンドを生み出すインストゥルメントです。
単なるプリセット音源ではなく、音そのものを“設計する”ためのツールとして、多くのクリエイターに支持されています。
Catalyst by Aria Sounds:多彩なシンセサウンドを生み出す革新的インストゥルメント

「Catalyst」は、Aria Soundsが開発したソフトウェア音源で、幅広いジャンルに対応するシネマティック・サウンドデザイン系インストゥルメントです。
サウンドの作り込み自由度が高く、映画・ゲーム・トレーラー・アンビエントミュージックなど、あらゆるプロジェクトで「印象に残るサウンドスケープ」を生み出せます。
Catalystとは何か
「Catalyst」は、Kontakt(フルバージョン)用のバーチャルインストゥルメントです。
従来のシンセプリセットにとどまらず、モジュレーション、レイヤー、フィルター、リズム要素を自在に組み合わせることで、独自の音を創造できます。
主な特徴は以下の通りです。
- シネマティック・サウンドに特化した設計
映画音楽やゲーム音楽の制作者が求める「緊張感」「奥行き」「動き」を持つサウンドを生成できます。 - 4レイヤー構成の音作り
各レイヤーに異なる音源を割り当て、フィルターやエフェクトを個別に設定可能。
これにより、厚みのある音や時間変化に富んだテクスチャを作り出せます。 - 高品質サンプルベース
サウンドはアナログ機材や実音素材をもとに収録されており、自然な響きと深みがあります。
インターフェースと操作性
CatalystのUIはシンプルでありながら、非常に直感的に操作できるよう設計されています。
特に以下の3つのエリアに分かれており、サウンドデザインの流れが分かりやすく構築されています。
- Layer Section(レイヤーセクション)
- 最大4つの音源を重ねられる構造。
- 各レイヤーごとにパン、ボリューム、フィルター、チューニングを設定可能。
- 個別のモジュレーションやエフェクトを追加して、音の動きを細かく調整できます。
- Filter & Modulation Section(フィルター&モジュレーション)
- 各レイヤーにLFOを設定し、ピッチやカットオフ、ボリュームなどを周期的に変化させることが可能。
- LFOの形状やスピードをカスタマイズして、ゆらぎやリズム感を演出できます。
- Master Effects Section(マスターエフェクト)
- リバーブ、ディレイ、EQ、コンプレッサーなどを搭載。
- 空間的な広がりや、ミックス全体の統一感を簡単に調整できます。
サウンドの方向性と応用例
Catalystは、「静」と「動」の両方を自在に扱えるサウンドエンジンを備えています。
以下のような用途に特に向いています。
- シネマティックトレーラー制作
緊張感のあるパルス音やリズムベース、ダークなパッドなどをレイヤーで構築可能。 - アンビエント・エレクトロニカ
滑らかで広がりのあるパッドや、幻想的なテクスチャ作りに最適。 - ゲームサウンドデザイン
戦闘・探索・メニューBGMなど、雰囲気づくりに必要な音素材を短時間で作成できます。 - 映像作品のBGM
ワンショット的なサウンドや、背景を支える音の層として活用できます。
プリセットとサウンドライブラリ
Catalystには、多数のプリセットが収録されています。
これにより、初心者でもすぐに使い始めることができます。
- 収録プリセットの例
- Pulses(リズミカルなベース・パターン)
- Textures(環境音的なアンビエンス)
- Drones(持続的で重厚な音の層)
- Rhythms(モジュレーションによる動きのある音)
- Leads / Pads(メロディやコードに適した音)
各プリセットは、アレンジや映像シーンの雰囲気に合わせて微調整できるため、オリジナリティのある音作りが可能です。
Catalystの使い方・活用法
「Catalyst」は、単なる音源というよりも“音の素材を自在に組み合わせて新しい質感を作るツール”です。
ここでは、音楽制作の現場でどのように活かせるかを具体的に紹介します。
トレーラーや映像作品でのサウンドデザイン
映画やゲームのトレーラーでは、短時間で強い印象を与える音が求められます。
Catalystはそのような用途に非常に適しています。
- パルス系サウンドで緊張感を演出
各レイヤーに異なるパーカッシブなサウンドを設定し、LFOでボリュームを周期的に変化させることで、心拍のようなリズム感を作れます。
例:パルス音+低域のドローン+ノイズ系テクスチャ - リズミカルな展開を自動生成
モジュレーションをかけることで、同じ音でも拍ごとに表情が変わる「動きのあるパターン」が生まれます。
トレーラー映像のカットに合わせて、音が呼吸するように変化します。 - シーン転換に合わせたドローンやインパクト音
Catalystの長音系プリセットをベースに、フィルターやピッチをオートメーションで変化させることで、シーンの雰囲気を自然に切り替えられます。
アンビエント・サウンドスケープの構築
Catalystは、静的でありながら奥行きのある音の層を作るのが得意です。
環境音やアンビエント作品にも最適です。
- 4レイヤーを利用して「奥行き」を作る
- Layer 1:低域のドローン
- Layer 2:中音域のシンセパッド
- Layer 3:高域のエアノイズやテクスチャ
- Layer 4:リズム的に動くLFO付きパルス
このように周波数帯ごとに音を配置することで、自然で広がりのある空間が生まれます。
- リバーブとディレイで立体感を調整
マスターエフェクトの設定で、音の距離感を細かくコントロール。
遠近感のある「音の風景」が作れます。 - 時間変化による飽きのない展開
LFOやフィルターをゆっくりと動かすことで、1音が長く続いても聴き疲れしない柔らかな変化を与えられます。
ゲームや映像のBGM制作における背景音
Catalystは、メロディよりも雰囲気や空気感を支える音に強みがあります。
BGMやサウンドスケープ制作において、音の“土台”として活用できます。
- 環境に合わせたサウンド層を作る
- 森・洞窟・宇宙など、環境に応じてプリセットを調整
- フィルターで高域や低域を抑え、BGM全体と調和させる
- EQでナレーションやセリフを邪魔しない帯域に整える
- インタラクティブなサウンド作り
Catalystのモジュレーションは、時間的な変化を自然に生むため、ループ再生しても“同じ音が続く”印象を与えません。
長時間のゲームBGMでも聴きやすい構成が可能です。
独自サウンドプリセットの制作
Catalystは“プリセットを使う音源”ではなく、“自分の音を作るための音源”としても使えます。
- 自作サウンドを構築する手順
- レイヤーごとに音色カテゴリを選択(例:Pad、Texture、Drone)
- 各レイヤーでLFOやフィルターを調整
- 全体のEQとコンプで統一感を出す
- マスターエフェクトで空間を整える
- ポイント
- ベースのレイヤーに動きをつけると、全体の印象が豊かになる
- 小さな変化を積み重ねると、“生きているような音”を作れる
- 完成したプリセットは、自分の制作スタイルに合わせて保存可能
既存音源との組み合わせ
Catalystは他のシンセやサンプル音源と組み合わせることで、より強力に活躍します。
- 例:シネマティックパーカッションとの併用
パーカッション音源の後ろにCatalystのドローンを敷くと、迫力と奥行きが増します。 - 例:アコースティック楽器との融合
ピアノやストリングスの下にパッド的に配置することで、自然な“空気感”を演出できます。 - 例:エレクトロ系トラックのテクスチャ追加
Catalystのノイズやパルスを薄く重ねると、トラック全体に動きと個性が加わります。
Catalystがおすすめな人
「Catalyst」は、単なるシンセサイザー音源ではなく、“音の雰囲気を作る”ためのサウンドデザインツールです。
そのため、特定のジャンルや目的を持つクリエイターにとって、非常に相性の良い製品です。
以下に、Catalystが特におすすめできるタイプをまとめました。
映像音楽・トレーラー制作者
映像に合わせて「空気感」や「緊張感」を演出したい人に最適です。
- トレーラーや映画のサウンドスケープを作りたい人
Catalystのレイヤー構造を活用すれば、1つの音に“動き”や“奥行き”を持たせることができます。
ドローン、パルス、テクスチャなど、シネマティックな音作りに必要な要素がすべて揃っています。 - 短時間で雰囲気を整えたい映像制作者
豊富なプリセットを呼び出すだけで、瞬時にシーンのトーンを決定できます。
手間をかけずに高品質な効果を得たい人に向いています。
アンビエント・エクスペリメンタル系の音楽家
Catalystは、従来のメロディ中心の音作りとは異なり、「音そのものの質感」や「時間変化」を重視する人に向いています。
- 静的で深いサウンドテクスチャを求める人
ゆるやかに変化するパッド音や空間的なノイズを重ねることで、アンビエント作品に厚みを加えられます。
長時間聴いても飽きない“動きのある静寂”を作り出せます。 - 実験的な音楽表現を探している人
フィルターやLFOの組み合わせ次第で、従来の音楽では聴けない独自のテクスチャが生まれます。
サウンドアートやインスタレーション作品にも応用可能です。
ゲームサウンドデザイナー
ゲームの世界観を支える音作りにおいて、Catalystは非常に強力です。
- BGMや環境音を制作する人
シーンごとに異なる雰囲気を簡単に作れるため、RPGやホラー、SFなど、ジャンルを問わず活用できます。
音の密度や質感を細かく調整できるため、長時間のループでも違和感がありません。 - 効果音的なサウンドスケープを探している人
短い音を作って効果音として使うことも可能です。
たとえば、メニュー画面の静かな環境音や、戦闘前の不穏なノイズなどを生成できます。
トラックメイカー・プロデューサー
エレクトロニカ、テクノ、Lo-Fi、シンセウェーブなど、電子音楽を制作する人にもCatalystはおすすめです。
- 既存トラックに深みを加えたい人
Catalystのドローンやパッドを背景に薄く重ねるだけで、トラック全体に“空気感”と“立体感”が生まれます。
特にシンセベースやリズムトラックとの相性が抜群です。 - 曲のアイデアを刺激したい人
ランダム性のあるモジュレーションを設定すると、予期せぬ音の変化が生まれます。
そこから新しいメロディや展開のヒントを得られることも多いです。
音響・舞台・インスタレーションの制作者
Catalystの“環境音としての柔軟さ”は、映像や音楽以外の現場でも力を発揮します。
- 展示空間や劇場での音演出を担当する人
音を空間に「置く」ような感覚で、環境そのものの空気をコントロールできます。
聴く人の注意を奪わず、背景として自然に溶け込むサウンドを作れます。 - 長時間再生を前提とした音設計を行う人
ゆるやかに変化し続けるモジュレーションにより、同じ音でも“生きているような”感覚を維持できます。
ミュージアムや舞台演出に適しています。
音作りを学びたいクリエイター
Catalystは、シンセサイザーの基礎構造を理解したい人にも良い教材になります。
- LFO・フィルター・エンベロープの実践学習ができる
それぞれのパラメータを操作しながら、音がどう変化するかを直感的に体験できます。
学習目的でも十分に価値のある設計です。 - レイヤー構成の考え方を学べる
「どの帯域にどんな音を置くか」を実際に試すことで、ミックスバランスの感覚が養われます。
システム要件と対応環境
CatalystはKontaktフルバージョン(v5.8.1以上)で動作します。
Kontakt Playerでは使用できません。
サウンドの品質が高いため、ある程度のメモリ容量とCPUパワーが推奨されます。
- 対応OS:Windows / macOS
- 必要ソフト:Kontakt(フル版)
- 推奨メモリ:8GB以上
- ストレージ:SSD推奨
まとめ:Aria Sounds「Catalyst」無限に広がる音の構築と表現の自由!深みと動きを操る、映画・ゲーム・アンビエント音楽制作者のための次世代シネマティック音源|DTMプラグインセール
「Catalyst」という名前の通り、この音源はアイデアの“触媒”として機能します。
単にプリセットを鳴らすだけではなく、レイヤー構成やモジュレーション設定を少し変えるだけで、まったく新しいサウンドを生み出せるのが最大の魅力です。
・Catalystは、Kontakt用のシネマティック系インストゥルメント
・最大4レイヤー構成で、音の厚みと動きを自由にコントロールできる
・映画、ゲーム、アンビエントなど幅広い制作に対応
・映像音楽制作者やアンビエント作家、サウンドデザイナーに特におすすめ
・プリセットを使うだけでなく、自分だけの音作りを楽しめる設計
Catalystは「音を鳴らす」だけでなく、「音を創る」楽しさを教えてくれるツールです。
自分の感性を音で表現したい人にとって、長く使い続けられる一台になるでしょう。