Brainworx「bx_panEQ」定位ごとにEQがかけられる唯一無二のプラグイン！ステレオ空間の中の“その位置だけ”をピンポイントで調整できる革新的ツール

ステレオの中の“この場所”だけをEQしたい

そんな希望を叶えるプラグイン、それがbx_panEQです。

音の定位ごとにEQ処理を加えるという発想は、ミックスやマスタリングの可能性を大きく広げます。

この記事では、その特徴や使い方、どんな人に向いているかをわかりやすく解説します。

bx_panEQ：ステレオ定位でEQ処理ができる革新的プラグイン

Brainworxが開発したbx_panEQは、パンニング位置ごとに周波数処理が可能という、従来のEQとは一線を画す機能を搭載しています。

bx_panEQの革新ポイント

• ステレオ空間に対して直接EQ処理ができる
  • 通常のEQはL/Rを同時に処理するものが多い中、bx_panEQは左右の定位に対して個別にフィルター処理が可能
  • 例えば「右側にいるギターの中域だけを下げる」「センターのボーカルの高域だけをブースト」といった処理ができる
• 3つのパラメトリックEQバンドを搭載
  • それぞれ以下のパラメーターを独立して設定可能
    • Gain（±18 dB）
    • Frequency（40 Hz ～ 20 kHz）
    • Q（0.1～15）
    • Pan（100L ～ 100R）
    • Focus（パン方向に対するフィルターの幅）
• Focusコントロールで処理の広がりを制御
  • Focusを0％にすればステレオ全体に同じEQ処理を
  • Focusを100％にすれば、非常に狭い範囲（例：左45°だけ）にだけEQがかかる
  • 他のEQにはない定位幅にフォーカスしたフィルター設計
• Proportional Qによる自然な音の変化
  • Gainの増減に応じてQ幅が自動調整
  • ブースト・カットの程度に応じて、処理範囲が狭く・広くなり、音質変化が自然
• リアルタイムで視覚的に把握できる
  • パノラマ・スペクトル・アナライザーを搭載
  • 横軸：パンニング（L～R）
  • 縦軸：周波数（40 Hz ～ 20 kHz）
  • 色：音量（-60 dB ～ 0 dB）
  • EQによるブースト/カットが一目でわかるインターフェースで、直感的な操作を実現
• バンドごとのソロ機能とバイパス機能
  • 各フィルターは個別にオン/オフ
  • ソロボタンで「そのフィルターが何をしているか」だけを確認できる

bx_panEQの使い方・活用法

bx_panEQは、通常のパラメトリックEQとは異なり、パンニング位置ごとの周波数処理が可能な点が最大の魅力です。

ここでは、具体的な活用方法を用途別に整理して紹介します。

ミックスでの活用

• ステレオ素材内の特定楽器だけを処理
  　ドラムのステムや2MIXループなど、編集できない素材の中で、特定の定位にあるシンバルやスネアだけをEQ処理して整えることができます。
• 空間の整理に貢献
  　左側のギターが中域を圧迫している場合、その部分だけをEQカットすることで他の楽器が埋もれずに済みます。
• ステレオの奥行きや広がりを調整
  　高域を右側にだけブーストして広がりを演出したり、低域を中心に寄せて芯を出したりと、空間演出の幅が広がります。

マスタリングでの活用

• バランスの崩れたステレオミックスの補正
  　左右どちらかに偏った音域がある場合、パン位置を指定してEQ処理することで全体のバランスを整えることができます。
• ステレオ像をリファイン
  　耳障りな高域が片側だけにある場合、そこだけを削ってナチュラルなステレオイメージに仕上げられます。
• 繊細な補正に対応
  　Focusコントロールで処理範囲を狭め、極めて小さな定位範囲にだけEQをかけることが可能。繊細なマスタリングにも対応します。

サウンドデザインでの活用

• モノ素材に立体感を与える
  　モノラルのボーカルやシンセにbx_panEQを適用し、定位を左右に分けたEQを施すことで立体感のあるサウンドに変化させることができます。
• 動きのあるエフェクトとして使用
  　オートメーションでEQバンドのパン位置を動かせば、音が左右を移動しながら変化していくような空間系フィルターエフェクトを作れます。
• 特殊効果としての使用
  　特定の周波数帯だけが左右で異なるように設計することで、奇抜で個性的なサウンド演出が可能になります。

こんなときに役立つ

• マスタリング時に偏ったバランスを補正したい
  • 右側だけ強すぎるギター、左に偏ったハイハットなどにピンポイントで処理
• ミックス中のステレオ素材に手を加えたい
  • 2MIXやループ素材内の特定楽器だけを調整可能
  • ステレオループからクラッシュシンバルだけをEQカットするなど
• ギターやシンセの広がりをコントロールしたい
  • 高域を左から右へ段階的にブーストし、「広がり感」を演出
  • モノラル素材でも左右にEQ処理することでステレオ感を付加可能
• オートメーションで特殊効果を生む
  • EQバンドをパン方向に動かすことで、動きのあるフィルターエフェクトを生成

操作性とビジュアル面

• サイズ変更可能なGUI
  • パノラマアナライザーの表示を拡大して、詳細に作業可能
  • 大画面環境でも作業しやすい設計
• DAWとの高い親和性
  • 各設定をA/B/C/Dバンクで保存・切り替え可能
  • バンクごとの自動化や比較が可能で、アレンジやセクションごとの切り替えに便利
• マウスホイールでの細かい調整が可能
  • CtrlやShiftとの組み合わせで微調整が容易
  • パラメーターの直接入力も可能（例：「10k」＝10,000 Hz）

bx_panEQがおすすめの人

bx_panEQは、一般的なEQプラグインとは一線を画す、「ステレオ定位に特化したEQツール」です。

そのため、すべてのユーザーにとって必須というわけではありませんが、以下に該当する人にとっては、非常に価値のあるツールとなるでしょう。

ステレオ素材の処理に課題を感じている人

• ミックス済みの2MIX素材を細かく調整したい
  　個別のトラックが用意されていないステレオ素材において、「左にあるギターだけEQしたい」といったニーズに応えることができます。
• 録音済みライブ音源を補正したい
  　ライブレコーディングや既存の音源で、左右に偏った周波数バランスを整えたい人には最適です。

ミックスやマスタリングにこだわるエンジニア

• 通常のEQでは物足りないプロのミキシングエンジニア
  　特定のパン位置の帯域だけを処理するなど、精密な音作りが求められる現場で、強力な武器になります。
• マスタリングで微細なバランスを整えたいエンジニア
  　Focusコントロールを使えば、左右それぞれの「ほんの少しだけ気になる」部分も、ピンポイントで補正可能です。

サウンドデザインや実験的な制作をする人

• 音に動きや個性を加えたいクリエイター
  　EQバンドのパン位置やGainにオートメーションをかけて、音が空間を動いているような効果を作り出すことができます。
• 立体感のある音像を求める人
  　モノ素材にステレオ的な広がりを与えたいときや、既存のステレオ素材を再構築したいときに、bx_panEQは非常に役立ちます。

空間認識を重視するリスニング系作品を手がける人

• 映画やゲーム、VR音響を扱う制作者
  　定位や空間性が非常に重要なこれらの分野では、bx_panEQのような空間制御に強いツールが効果を発揮します。
• バイノーラル/立体音響の構築に興味がある人
  　ステレオイメージの精密な調整ができるため、バイノーラル録音の編集にも有効です。

対応環境と仕様

• 対応フォーマット
  • AAX DSP / AAX Native / AU / VST2 / VST3
• 対応OS
  • macOS 12以降（Apple Silicon & Intel）
  • Windows 10以降（x64）
• その他
  • 最低2 GB RAM
  • 解像度：1440×900 以上を推奨

まとめ：Brainworx「bx_panEQ」定位ごとにEQがかけられる唯一無二のプラグイン！ステレオ空間の中の“その位置だけ”をピンポイントで調整できる革新的ツール｜DTMプラグインセール

bx_panEQは、単なるEQではありません。

ステレオ定位に基づいた精密な音作りを可能にする、まったく新しいタイプのツールです。

• bx_panEQは、パン位置ごとに周波数処理ができる革新的なEQ
• 通常のEQでは困難だった、ステレオ素材内の「一部分だけの補正」が可能
• FocusコントロールやProportional Qにより、自然で繊細な処理ができる
• ミックス、マスタリング、サウンドデザインまで多用途に対応
• 特にステレオの空間処理にこだわる人には必須レベルのツール

EQという枠にとらわれず、「音を空間で捉えて処理する」新たな感覚が得られるのがbx_panEQの魅力です。

ミックスや音作りに一歩踏み込んだ表現をしたいなら、ぜひ一度試してみる価値があります。