
古びた教会で収録された「Broken Piano」は、美しさと壊れた味わいが共存するユニークなピアノ音源です。
ローファイでノスタルジックなサウンドは、映画音楽やアンビエント作品に深い感情をもたらします。
この記事では、そんなBroken Pianoの特徴と使いどころを詳しくご紹介します。
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Broken Piano by ZQ SFX:古びた教会で生まれたローファイピアノ

Broken Piano by ZQ SFXは、Decent Sampler専用の無料インストゥルメントです。
録音は古びた放棄された教会で行われており、その雰囲気がサウンド全体に深く染み込んでいます。
このピアノは、まるで時間に取り残されたような、ノスタルジックで荒削りな音色を持っています。
以下で、その特徴を詳しく紹介していきます。
Broken Pianoの特徴とサウンドの魅力
以下は、Broken Pianoの主要な特徴です。
それぞれの機能がどのようにサウンドに影響を与えるか、具体的に説明します。
2種類のマイキング・パースペクティブ(マイク視点)
- Close Mic(近接マイク)
ピアノのすぐ近くで録音された音。ドライでディテールがくっきりしており、演奏の微細なニュアンスを捉えます。 - Distant Mic(遠距離マイク)
空間の響きをたっぷりと含んだ録音。教会の自然なリバーブを取り込み、幽玄でシネマティックな雰囲気を演出します。 - Mic Blendスライダーで調整可能
上記2つのマイク録音をスライダーで自由にブレンド可能。曲調や雰囲気に合わせて音像を調整できます。
Driveセクション(歪み調整)
- Warmモード(テープ風の柔らかなサチュレーション)
アナログテープのようなほのかな温かみ。ローファイなテクスチャーをさりげなく加えたい時に最適です。 - Drivenモード(チューブ風のアグレッシブな歪み)
より力強く、歪んだ響きを求めるならこちら。実験的な音作りにも対応します。
Toneノブ(音の明るさ・ボディ調整)
- ローパスフィルターのような役割を持つトーンノブ。
- ピアノの音に含まれる高音域の量を調整し、柔らかくも鋭くもできる万能ツールです。
コーラスエフェクトで”くたびれた感”を再現
- わずかな揺れ(ワブル)や音程のズレ(ウォーブル)を加えることができるコーラス機能。
- 長年使い込まれたような「味のある音」に仕上げられます。
コンボリューション・リバーブ(教会で収録されたIR)
- Close Room(小空間)
近い距離感で響く落ち着いたリバーブ。 - Distant Sanctuary(聖域のような大空間)
教会内の広がりをそのままパックした壮大なリバーブ。 - どちらも実際に録音されたインパルスレスポンスを使用しており、リアルな空間表現が可能です。
どんな人におすすめか?
Broken Pianoは、以下のようなシーンにぴったりなインストゥルメントです。
- アンビエントやエクスペリメンタルな楽曲を作る方
- 映画音楽やBGMに「空気感」や「味」を求める方
- 綺麗すぎない、壊れたようなピアノ音に惹かれる方
- 軽量で直感的に扱えるピアノ音源を探している方
まとめ:ZQ SFX「Broken Piano」ノイズ、ゆらぎ、空気感──ローファイでエモーショナルな音世界!古びた教会で録音された壊れたアップライトピアノ音源|DTMプラグインセール
Broken Pianoは、「壊れているからこそ美しい」という感覚を音で体現しているインストゥルメントです。
・Broken Pianoは、古い教会で収録されたローファイで表情豊かなピアノ音源
・近接・遠距離のマイクをブレンドし、音の距離感を自在に調整可能
・2種類のドライブモードで、柔らかさから荒々しさまで表現可能
・コーラスとリバーブで、より“壊れた”雰囲気を強調できる
・軽量で直感的に使えるため、音楽制作にすぐ取り入れやすい
このように、Broken Pianoは「美しすぎない音」に価値を見出す人にとって、唯一無二の存在となるでしょう。
アンビエントや映像作品、個性を求める楽曲制作の中で、この壊れたピアノがきっと物語を語ってくれます。