
ブラス音源は重くて高価、そんなイメージを持っていませんか?
この記事では、その特徴から活用法、おすすめのユーザー像までを詳しく解説します。
CONTENTS
Blueprint: Brass Ensemble:シンプルかつ高品質なブラスアンサンブル音源

Blueprint: Brass Ensembleは、Fracture Soundsが提供するKontakt Player対応の無料ブラス音源です。
トランペット、フレンチホルン、トロンボーン、チューバという4つの主要金管楽器を、1つのアンサンブルパッチとして収録。
簡単に美しいブラスサウンドを作りたい作曲家にぴったりのツールです。
Blueprint: Brass Ensembleの基本情報

- 対応プラットフォーム:無料のKontakt Player(バージョン8以降)に対応
- ダウンロードサイズ:1.3GB(元の2.8GBサンプルプールからNCW形式で圧縮)
- 収録楽器:トランペット、フレンチホルン、トロンボーン、チューバ(各楽器は個別に収録され、アンサンブルパッチで統合)
Blueprint: Brass Ensembleの特徴と機能の詳細
Blueprint: Brass Ensembleの特徴と機能の詳細は、以下の通りです。
楽器と奏法
- 2種類のアーティキュレーションを収録
- サステイン(持続音)
- スタッカート(短い音)
- 演奏アーティキュレーション切り替え機能
- ベロシティ(MIDIの強弱)によって、2つの奏法を滑らかに切り替え可能
マイクポジションとミックス機能
- 3つのマイクポジション
- 近距離(Close)
- 中距離(Mid)
- 遠距離(Far)
- ミックスコントロール
- 各マイクの音量調整
- Mute(ミュート)、Solo(ソロ)、Purge(メモリ削除)に対応
- 近距離〜遠距離のミックスバランスを自在に調整
サウンド調整用のグローバルコントロール
- Dynamics:モジュレーションホイール(CC1)で音量の強弱を自然にコントロール
- Colour:EQのようなフィルターで音色の明るさを調整可能
- Stereo Width:ステレオの広がりを調整(モノラル〜広がりのあるステレオまで)
- Reverb:ホール感の調整に最適(ステレオ幅と連動)
- Sample Start:発音タイミングの微調整により、リアルさやレイテンシーを調整
- Dynamic Response:音量がモジュレーションにどの程度影響されるかを設定可能
ユーザビリティと互換性
- シンプルで直感的なインターフェース
- パラメーターが明確に表示されており、操作に迷わない
- NKSフルサポート
- Native InstrumentsのKomplete Kontrolキーボードと完全連携
- ノブやディスプレイを使って、視覚障がいのあるユーザーにもアクセスしやすい設計
- Native Access 2による簡単なインストール
- 複雑なセットアップは不要。Kontakt Player経由で直接インストール可能
Blueprint: Brass Ensembleの使い方・活用法
Blueprint: Brass Ensembleは、ただの「お試し音源」ではなく、実際の音楽制作の中でも十分に活用できるポテンシャルを持っています。
ここでは、作編曲の現場での具体的な使い方をご紹介します。
作曲のスケッチとしての使用
- 素早くアイデアを形にできる
アンサンブルパッチ1つで4種のブラスがブレンドされており、複数トラックを立ち上げずに済むため、作曲初期の段階で非常に重宝します。 - モックアップの下書きに最適
フルオーケストラのブラス編成を細かく打ち込む前に、全体のバランスや和声感を確認するラフスケッチ用に便利です。
映像音楽・BGMの中のブラスパートに
- シンプルなBGMに厚みを加える
軽めのアレンジでも、Blueprint: Brass Ensembleを加えるだけで作品に荘厳さや重厚感を持たせることができます。 - 瞬時に雰囲気を変えるツールとして
サステインとスタッカートをベロシティで切り替えられるため、急な場面転換やテンションの変化に柔軟に対応できます。
学習・練習目的での活用
- ブラスアンサンブルの音の成り立ちを学ぶ
各マイクポジションを操作することで、「近い音」「遠い音」がどう楽曲に影響するかを体感できます。 - 音源の使い方の基礎を身につける
KontaktやNKSの基本操作を覚えるのにも適しており、初心者が音源に慣れるための教材としても優秀です。
既存プロジェクトの追加素材として
- 他のオーケストラ音源との併用
既に持っているストリングスやパーカッション系音源と組み合わせて、小規模ながらも完成度の高いオーケストレーションが可能。 - 楽曲のブリッジや盛り上がりの演出
中間部やサビ直前の「溜め」の場面などで、サステインブラスを使用することで自然な盛り上がりを演出できます。
本格音源購入前の比較・検討に
- Majestic Brass Soloistsのサウンドを体験
購入前に実際のサウンド感や操作性をチェックできるため、自分に合った音源選びの判断材料になります。 - プロジェクトに合うか試せる
自分のDAW環境や制作スタイルと合うかどうかを確認するのにぴったりな「試用的実戦配備」が可能です。
Blueprint: Brass Ensembleがおすすめな人
Blueprint: Brass Ensembleは、機能性と使いやすさを兼ね備えたブラスアンサンブル音源ですが、特にどんな人にとってメリットが大きいのでしょうか?
以下に、具体的におすすめできるユーザー像をまとめました。
ブラス音源を初めて扱う人
- シンプルな操作で直感的に使える
複雑な設定がなく、Kontakt Playerさえあればすぐに使い始められるため、初心者でも安心して扱えます。 - ブラスサウンドの基本が学べる
アンサンブル構成やマイクポジションの使い分けなど、音作りの基礎を実践的に理解できます。
無料で高品質な音源を探している人
- コストをかけずに導入可能
高品質ながら完全無料で提供されており、予算に制限のある個人ユーザーや学生にもおすすめです。 - 他の有料音源と比較検討したい人
本格的なブラス音源を購入する前に、「どんな音が自分に合うか」を体感しながら見極められます。
素早くブラスの雰囲気を加えたい人
- ラフスケッチや仮アレンジに最適
1トラックで4種のブラスがまとめて使えるので、曲のスケッチ段階で効率的にブラスサウンドを取り入れられます。 - 短納期のBGM制作にも活躍
簡易的ながらも厚みのあるブラス音が手早く欲しい時に重宝します。
視覚に制限があるユーザー
- NKS対応でアクセシビリティが高い
Native InstrumentsのKomplete Kontrolとの連携により、画面を見なくても操作しやすい設計です。 - 物理的なノブ操作が可能
ディスプレイ付きキーボードを活用すれば、視覚に頼らず音色や設定をコントロールできます。
映像音楽・劇伴のクリエイター
- さりげなくブラスを入れたい場面に最適
壮大すぎず自然な響きなので、日常的な映像シーンやドキュメンタリーのBGMにもなじみやすい音色です。 - 柔軟な音作りが可能
EQやリバーブ、ステレオ幅、マイクミックスなどの調整機能により、必要に応じた音像を作り込めます。
まとめ:FRACTURE SOUNDS「Blueprint: Brass Ensemble」トランペット・ホルン・トロンボーン・チューバをまとめて使える!シンプル操作・高音質・無料で使える本格ブラスアンサンブル音源|DTMプラグインセール
Blueprint: Brass Ensembleは、金管アンサンブル音源として必要な要素をしっかり押さえながらも、シンプルで扱いやすく、誰でもすぐに高品質なブラスサウンドを作れる優れたライブラリです。
- 主要4楽器を収録し、美しくブレンドされたアンサンブルサウンド
- Kontakt Player対応、無料で使用可能
- アーティキュレーションやマイク設定、EQ・ステレオ幅など細かく調整できる
- NKSフル対応で視覚障がい者にも優しい設計
ブラスセクションにリアルで豊かな響きを取り入れたい方は、まずはこのBlueprintシリーズから始めてみてはいかがでしょうか。