
Augmented BRASSは、リアルなブラス音とシンセサイザーを融合させた革新的な音源です。
映画音楽やゲーム音楽、ポップス、エレクトロニカなど、さまざまなジャンルで活用でき、直感的な操作で独自のブラスサウンドを作成できます。
この記事では、基本的な使い方から、具体的な音楽制作への応用方法まで詳しく解説します。
Augmented BRASS – 革新的なブラス音源の誕生

Augmented BRASSは、Arturiaが開発したハイブリッド・ブラス音源です。
従来のアコースティックブラスの音色と最新のシンセサイザー技術を融合させ、これまでにない表現力と独創的なサウンドを生み出すことが可能です。
この音源は、高品質なサンプルと強力なシンセエンジンを組み合わせることで、幅広いジャンルの音楽制作に対応します。
オーケストラの荘厳な響きから実験的なサウンドまで、あらゆるシーンで活用できます。
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Augmented BRASSの主な特徴

Augmented BRASSの主な特徴を解説します。
高品位なブラスサンプル

Augmented BRASSは、実際のブラス楽器の演奏を詳細にサンプリングしています。
- 収録楽器
- トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバなどの主要なブラス楽器
- チンバッソやコントラバス・トロンボーンなどの特殊楽器も収録
- オーケストラと室内楽の両方をカバー
- 11種類のオーケストラ奏法(サステイン、スタッカート、スウェルなど)
- 16種類の室内楽奏法(ミュート、トリル、フラッタータンギングなど)
- エフェクト処理済みサウンド
- ヴィンテージアウトボード、テープマシン、ディストーションなどを駆使した加工音も収録
多彩なシンセエンジンを搭載
Augmented BRASSは、以下の4種類のシンセエンジンを搭載しています。
これにより、伝統的なブラス音にシンセのエッセンスを加え、独自の音色を作り出せます。
- バーチャルアナログエンジン
- 温かみのあるクラシックなシンセサウンドを再現
- ウェーブテーブルエンジン
- 変化に富んだ倍音構成を持つデジタルサウンド
- グラニュラーエンジン
- サンプルを細かく分解し、新たな音響効果を生み出す
- ハーモニックエンジン
- 加算合成によるリッチで複雑な倍音を生成
モーフィング機能による自由な音作り
Augmented BRASSの「Morph」コントロールを使うことで、アコースティックとシンセサウンドをスムーズにブレンドできます。
- 1つのノブを動かすだけで、リアルなブラス音からシンセ的な音色に変化
- 8つのパラメーターを同時に調整可能
- 音の「動き」「色」「奥行き」を直感的にコントロール
高度なサウンドデザイン機能
Augmented BRASSは、簡単に操作できるだけでなく、細かな音作りも可能です。
- レイヤー機能
- 2つのレイヤーを組み合わせ、最大4つの音源をミックス可能
- モジュレーション
- 2つのLFO、2つのランダムジェネレーター、4つのキーボードモジュレーションソースを搭載
- アルペジエーター
- 最大16ステップのアルペジオパターンを作成可能
- エフェクトセクション
- 各レイヤーに2つのエフェクトスロットを搭載(EQ、ビットクラッシャー、フランジャーなど)
- マスターFXとしてリバーブやディレイも利用可能
Augmented BRASSの使い方・活用法

Augmented BRASSは、リアルなブラスサウンドとシンセサイザーの融合によって、多彩な音作りが可能な音源です。
映画音楽、ポップス、エレクトロニカなど、さまざまなジャンルで活用できるこのソフトの使い方と、効果的な活用方法を解説します。
基本的な使い方
まずは、Augmented BRASSの基本操作を確認します。
プリセットの選択
Augmented BRASSには300種類以上のプリセットが用意されており、すぐに使えるブラスサウンドを選ぶことができます。
主なプリセットのカテゴリは以下の通りです。
- オーケストラ系:映画やクラシック音楽向けのリアルなブラス
- ハイブリッド系:アコースティックとシンセを組み合わせたサウンド
- シンセ系:エレクトロニカや実験的な音楽向けのブラス
プリセットはタグ検索やキーワード検索が可能で、目的のサウンドを素早く見つけることができます。
Morph(モーフ)コントロールの活用
「Morph」ノブを操作することで、アコースティックなブラス音とシンセブラスをスムーズにブレンドできます。
- 左側に回すとリアルなブラスサウンドに
- 右側に回すとシンセ的な響きに
Morph機能は、8つのパラメーターを同時に調整できるため、直感的な音作りが可能です。
マクロコントロールを使った音作り
Augmented BRASSには、音の特性を素早く変化させるためのマクロコントロールが搭載されています。
- Color:音の明るさや倍音成分を調整
- Time:エンベロープ(音の立ち上がりや減衰)を調整
- Motion:モジュレーションを加えて音に動きを出す
- FX:リバーブやディレイ、ディストーションを適用
作曲・音楽制作での活用法

Augmented BRASSは、さまざまな音楽ジャンルで活用できます。
以下のようなシーンで特に効果を発揮します。
映画音楽・ゲーム音楽
壮大なオーケストレーションやシネマティックなブラスサウンドを作るのに適しています。
- 緊迫感のあるシーンでは、重厚なトロンボーンやチューバを使用
- 戦闘シーンやクライマックスには、スタッカート奏法で迫力を演出
- SFやファンタジー作品では、Morph機能を活用して未来的なサウンドを作成
ポップス・ロックでのブラスアレンジ
ポップスやロックの楽曲にブラスを加えることで、エネルギッシュなサウンドになります。
- ファンファーレ風のイントロにトランペットやホルンを使用
- ファンキーなブラスカッティングをリズムに組み込む
- シンセとブラスを融合させて、独特の響きを加える
エレクトロニカ・EDM
シンセサイザーとブラスの融合により、新しいサウンドデザインの可能性が広がります。
- 低音ブラスを加工し、サブベースとして使用
- ウェーブテーブルシンセと組み合わせ、個性的なメロディを作成
- グラニュラーエンジンを活用し、不規則な音響効果を追加
ヒップホップ・トラップ
ヒップホップのトラックにブラスを取り入れることで、迫力のあるサウンドになります。
- 低音ブラスを808ベースの代わりに使用し、重厚感を加える
- ブラスサンプルを短くカットして、アクセントとして利用
- ディストーションを加え、ダークで独特なムードを作成
上級者向けの音作りテクニック
上級者向けの音作りテクニックを紹介します。
レイヤリングで奥行きを出す
- Layer Aにアコースティックブラス、Layer Bにシンセブラスを配置
- Morphを活用し、リアルな音とシンセのバランスを調整
- ステレオ幅を広げることで、より豊かなサウンドに仕上げる
エフェクトを駆使する
- リバーブを深くかけて、壮大なオーケストラの響きを再現
- ディレイを加えて、ポストロックやEDMに適したサウンドを作成
- フィルターを利用し、ローファイやアンビエントな雰囲気を演出
DAWのオートメーションを活用
- Morphノブをオートメーションで動かし、ダイナミックなサウンド変化を演出
- FXノブを調整し、ブラスのアタックや響きをコントロール
- パンニングを調整し、ステレオイメージを広げる
Augmented BRASSの収録プリセット
Augmented BRASSには、300種類以上のプリセットが用意されています。
これにより、すぐにプロジェクトで使えるブラスサウンドを手に入れることができます。
- オーケストラ系プリセット
- Wide and Proud:広がりのあるフルオーケストラブラス
- Arouser:クラシックなアンサンブルブラス(アフタータッチでビブラート追加)
- Logos Cluster:重厚なクラスターコード
- ハイブリッド系プリセット
- Brassy Bell:ホーンとベルの音をミックスした独特な響き
- After the Rain:SF映画のような幻想的なブラスサウンド
- Doomed Hero:オーケストラのスウェルがノイジーなアンビエントに変化
- シンセ系プリセット
- Across the Vista:90年代のゲーム音楽を彷彿とさせるサウンド
- Lithosphere:歪んだポリフォニック・リード音
- Church of Robots:リアルなブラスにシンセサウンドを重ねたミニマルコード
作曲家・プロデューサーの評価
Augmented BRASSは、映画音楽作曲家やプロデューサーからも高い評価を得ています。
- Paul Haslinger(作曲家)
- 「締め切りが迫る中で、リアルタイムに音作りができるのが素晴らしい」
- De Grandi(プロデューサー)
- 「プリセットを選ぶだけでも面白いが、モーフやエフェクトを使えばさらに深みのある音が作れる」
- Sacha Chaban(映画作曲家)
- 「オーケストラにレイヤーとして重ねることで、音の厚みやダイナミクスを簡単に追加できる」
動作環境
Augmented BRASSは、WindowsおよびMacの主要なDAWで使用可能です。
- Windows
- Windows 10以上(64bit)
- 4GB RAM以上
- 3.4GHz(ターボブースト時4.0GHz)の4コアCPU
- 3GB以上のディスク空き容量
- Mac
- macOS 11以上
- Intel 4コアCPUまたはM1チップ
- 3GB以上のディスク空き容量
- 対応プラグイン形式
- VST、AAX、Audio Unit、NKS(64bit DAWのみ対応)
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Augmented BRASSは、伝統的なブラス音とシンセを組み合わせ、幅広いジャンルで活躍できるソフトウェア音源です。
- 基本の使い方
- プリセットを選ぶだけで即戦力になる
- Morph機能でリアルとシンセのバランスを直感的に調整
- マクロコントロールで細かい音作りが可能
- 活用方法
- 映画やゲーム音楽の壮大なオーケストレーションに
- ポップスやロックのブラスアレンジに
- EDMやエレクトロニカでのシンセとブラスの融合に
- ヒップホップでの迫力あるビートメイキングに
初心者から上級者まで、シンプルな操作で高品質なブラスサウンドを手に入れられます。
Augmented BRASSを活用し、音楽制作の幅を広げてみてください。



