
aPathetic Wavesは、ウェーブテーブルシンセを中心に、サンプル再生やMPE、モジュレーションマトリクスなどを搭載したWindows向けシンセサイザーです。
標準のウェーブテーブルだけでなく、自分で用意したWAV・AIFFファイルも活用できるため、自由度の高いサウンドデザインを楽しめます。
この記事では、aPathetic Wavesの特徴や主な機能、できることを詳しく紹介します。
aPathetic Waves:ウェーブテーブル・サンプル再生・MPEに対応したシンセサイザー

aPathetic Wavesは、音作りの自由度を高めるための機能を数多く備えています。
主な特徴は次のとおりです。
- 6種類のウェーブテーブルを搭載
- WAV・AIFFファイルの読み込みに対応
- 最大8ボイスのユニゾン機能
- モジュレーションマトリクスを搭載
- MPE入力に対応
- スタンドアロンアプリとしても利用可能
- プリセットの保存・読み込み機能を搭載
シンプルな見た目ながら、細かな音作りまで行える設計になっています。
6種類のウェーブテーブルを搭載
標準で6種類のプロシージャルウェーブテーブルを収録しています。
それぞれ64フレームで構成されており、モーフィングしながら音色を変化させられます。
搭載されているウェーブテーブルは以下の6種類です。
- Basic Morph
- Harmonic Sweep
- Formant
- Soft Clip
- Pulse Width
- Digital
ウェーブテーブルの位置はリアルタイムで変更でき、現在の波形も画面上で確認できます。
音の変化を視覚的に把握しながら調整できるため、狙ったサウンドを作りやすくなっています。
WAV・AIFFファイルを読み込める
aPathetic Wavesは、ユーザーが用意したWAVファイルやAIFFファイルを読み込めます。
読み込んだデータは用途に応じて3つのモードで扱えます。
- Auto
- Wavetable
- Sample Slice
Autoモードでは、ファイルの内容を自動判別します。
複数フレームを持つウェーブテーブルであればウェーブテーブルとして扱い、通常のサンプルであればサンプルスライスとして読み込みます。
Wavetableモード
Wavetableモードでは、単一周期波形を積み重ねたウェーブテーブルとして読み込みます。
Serum形式のウェーブテーブルに近い使い方ができ、POSITIONノブでフレームを移動しながら音色を変化させられます。
Sample Sliceモード
Sample Sliceモードでは、サンプル内をPOSITIONで移動しながら再生できます。
ワンショットサンプルや短いオーディオ素材を使った音作りとの相性が良く、サンプルの異なる部分をスムーズに切り替えられます。
また、読み込んだサンプルや選択したモードは、プラグインの状態として保存されます。
ポリ・モノの両方に対応
演奏スタイルに合わせてボイスモードを切り替えられます。
利用できるモードは次の2種類です。
- Poly(16ボイス)
- Mono
Monoモードではラストノートプライオリティを採用しています。
さらにレガートスタックにも対応しているため、リードやベースなどの演奏にも適しています。
最大8ボイスのユニゾン機能
ユニゾンは1〜8ボイスまで設定できます。
ボイス数だけでなく、音の広がりも細かく調整できます。
調整できる項目は以下のとおりです。
- ボイス数
- デチューン(セント単位)
- ステレオスプレッド
厚みのあるリードや広がりのあるパッドなど、さまざまなサウンドメイクに活用できます。
フィルターとアンプエンベロープ
音色を整えるための基本機能も充実しています。
フィルターは複数のタイプを利用できます。
- ローパス
- ハイパス
- バンドパス
さらにドライブ機能を搭載しています。
バイポーラ対応のフィルターエンベロープも利用できるため、フィルターを開くだけでなく閉じる方向への変化も設定できます。
アンプにはADSRエンベロープを備えており、アタックやリリースなどを細かく調整できます。
2基のLFOとウェーブテーブル用エンベロープ
LFOは2基搭載しています。
それぞれ役割が異なります。
- LFO 1は波形とターゲットを素早く設定可能
- LFO 2はモジュレーションマトリクスのソースとして利用可能
さらにウェーブテーブル専用のPOSITIONエンベロープも搭載しています。
ADSRエンベロープとバイポーラ量を利用して、POSITIONを中心から上下に動かせます。
時間とともにウェーブテーブル内を移動するようなサウンドも簡単に作成できます。
モジュレーションマトリクスを搭載
6スロットのモジュレーションマトリクスを備えています。
複数のソースを自由に割り当てられるため、複雑な音作りにも対応できます。
主なモジュレーションソースは以下のとおりです。
- LFO 2
- エンベロープ
- ベロシティ
- キー情報
- モジュレーションホイール
- POSITIONエンベロープ
- Pressure
- Timbre
演奏表現に応じてリアルタイムに音色を変化させることができます。
MPEに対応
aPathetic Wavesは通常のMIDI入力だけでなく、MPEにも対応しています。
利用できる演奏情報は以下のとおりです。
- ノートごとのピッチベンド
- Pressure
- Timbre
MPE対応コントローラーと組み合わせることで、より細かな演奏表現を行えます。
また、モジュレーションホイール(CC1)もモジュレーションソースとして利用できます。
ピッチ・フェーズ・グライドを細かく設定
演奏感に影響する各種設定も用意されています。
設定できる項目は次のとおりです。
- オクターブ
- セミトーン
- ファインチューニング
- フェーズモード
- グライド
- パン
- マスターゲイン
フェーズモードでは以下の3種類を選択できます。
- Reset
- Random
- Free-run
音の立ち上がりやアナログらしい揺らぎを好みに合わせて調整できます。
グライドはレガート時のみ有効にする設定も可能です。
プリセット機能
プリセット管理機能も搭載しています。
利用できる操作は以下のとおりです。
- 保存
- 読み込み
- 削除
- 初期化
- ランダム生成
空間系エフェクトを含まない状態でランダム生成を行うため、シンプルな音作りをベースに新しいアイデアを探せます。
対応フォーマット
aPathetic Wavesは以下の形式で利用できます。
- VST3
- スタンドアロンアプリ
Windows向けに提供されており、DAW内だけでなく単体アプリとしても起動できます。
まとめ:aPathetic「aPathetic Waves」ウェーブテーブル・サンプル再生・MPEに対応した多機能シンセサイザー|DTMプラグインセール
aPathetic Wavesは、ウェーブテーブルシンセを中心に、サンプル再生やMPE、モジュレーションマトリクスなどを組み合わせた多機能なシンセサイザーです。
特に、ユーザー独自のWAV・AIFFファイルをウェーブテーブルまたはサンプルとして扱える点は大きな特徴です。
また、最大8ボイスのユニゾンや6スロットのモジュレーションマトリクス、MPE対応など、サウンドデザインを細かく追い込みたい人にも使いやすい機能が揃っています。
ウェーブテーブルシンセを活用した音作りを幅広く楽しみたい人にとって、機能が充実した選択肢の一つといえるでしょう。
