
RealCassette Plugin and Standaloneは、実際のカセットテープを測定して、その音の個性を再現したテープシミュレーターです。
音色だけでなく、ノイズやピッチの揺らぎ、テープ特有の不安定さまで再現できるため、デジタル音源にアナログらしい質感を加えたい方に適しています。
この記事では、主な機能やスタンドアロン版の特徴、動作環境まで詳しく紹介します。
RealCassette Plugin and Standalone:実際のカセットテープを再現するテープシミュレーター

RealCassetteに収録されているテープは、すべて実在するカセットテープです。
開発者が実際に入手したカセットテープを測定し、それぞれの個性をプロファイル化しています。
テープを選ぶだけで、そのカセット特有の音の変化を再現できます。
主な特徴は以下のとおりです。
- 実際のカセットテープを計測してプロファイル化
- テープごとの音色やクセを再現
- アナログテープ特有の揺らぎや質感を付加
- デジタル音源に自然なテープキャラクターを与えられる
音色(Color)
Colorは、カセットテープの周波数特性を再現する機能です。
ヘッドや回路の特性によって生まれる音の変化を反映し、デジタル音源にアナログらしい色付けを行います。
特徴は次のとおりです。
- テープ固有の周波数特性を再現
- アナログデッキの音色変化を付加
- 自然な音のキャラクターを演出
Instability(不安定さ)
長年使われたカセットテープには、音量がわずかに変化したり、一瞬だけレベルが落ちたりする現象があります。
RealCassetteでは、そのような経年変化まで再現しています。
主な内容は以下のとおりです。
- 音量のゆるやかな変動
- ドロップアウト(瞬間的な音量低下)
- 古いテープらしい不安定な動作
Wow / Flutter
Wow / Flutterは、カセットデッキ特有のピッチの揺れを再現する機能です。
テープの回転ムラによる自然な揺らぎから、大きめの変化まで再現できます。
また、必要に応じてオン・オフの切り替えも可能です。
特徴は以下のとおりです。
- 実機のピッチ変動を再現
- 自然な揺れから大胆な揺れまで表現可能
- オン・オフの切り替えに対応
Noise Level
カセットテープ特有のヒスノイズや機械ノイズを追加できます。
単なるノイズ生成ではなく、実際のデッキから収録したノイズをループ再生しています。
調整できる内容は次のとおりです。
- テープヒス
- 機械動作音
- ノイズ量を自由に調整可能
Dry / Wet・Input / Output
エフェクト量や入出力レベルも調整できます。
細かなバランス調整ができるため、さりげないテープ感から強いキャラクター付けまで幅広く対応します。
調整できる項目は以下のとおりです。
- Dry / Wet
- Inputレベル
- Outputレベル
カセットリールのアニメーション
画面上にはカセットテープが表示されます。
再生中はリールが回転し、ピッチ変更に合わせて回転速度も変化します。
見た目でもアナログ機材を操作している感覚を楽しめます。
特徴は以下のとおりです。
- カセットリールが回転
- 再生速度に合わせて回転速度も変化
- 視覚的にもアナログらしさを演出
スタンドアロン版の機能
RealCassetteはVST3プラグインだけでなく、スタンドアロンアプリとしても利用できます。
音声ファイルを直接読み込み、テープ処理を行えるようになっています。
Vari-speed(Pitch)
カセットデッキの速度調整ノブのように、再生速度とピッチを同時に変更できます。
速度変更に合わせて、画面上のリールも連動して回転します。
主な特徴は以下のとおりです。
- 再生速度を変更
- ピッチも同時に変化
- リールの回転速度も連動
オーディオファイルの読み込み
スタンドアロン版では、さまざまな音声ファイルを読み込めます。
対応形式は以下のとおりです。
- WAV
- AIFF
- FLAC
- OGG
- MP3
読み込んだファイルでは次の操作が可能です。
- 波形表示
- 波形上でのスクラブ再生
- スペースキーによる再生・停止
ワンクリックで書き出し
テープ処理を適用した音声は、そのまま新しいWAVファイルとして書き出せます。
長いオーディオファイルでも、まとめてレンダリングできます。
特徴は以下のとおりです。
- テープ処理後の音声を書き出し
- WAV形式で保存
- ワンクリックでレンダリング可能
リミッター・コンプレッサーを搭載
スタンドアロン版には、出力用のリミッター・コンプレッサーも搭載されています。
ノイズやゲインを大きく設定した場合でも、出力がクリップしないよう安全に制御できます。
調整できる項目は以下のとおりです。
- Threshold
- Ratio
- Attack
- Release
- Brick-wallリミッター
ダウンロード内容
ダウンロードには、必要なソフトウェアがすべて含まれています。
内容は以下のとおりです。
- RealCassette VST3プラグイン
- スタンドアロンアプリ
- Tape Profiler
- 8種類のファクトリープロファイル
追加コンテンツをインストールする必要はありません。
動作環境
対応環境は以下のとおりです。
- Windows 10(64bit)
- Windows 11(64bit)
- VST3対応ホストアプリケーション
対応するDAWの例は以下のとおりです。
- Reaper
- Ableton Live
- Cubase
- Studio One
- FL Studio
なお、スタンドアロン版はDAWがなくても単体で動作します。
まとめ:Jan Schulten「RealCassette Plugin and Standalone」本物のカセットテープ由来の音色・ノイズ・ピッチの揺らぎを再現できるテープシミュレーター|DTMプラグインセール
RealCassette Plugin and Standaloneは、実際のカセットテープを測定して再現した、ユニークなテープシミュレーターです。
単にテープらしい音を作るだけではなく、実在するカセットテープごとの音色や揺らぎ、ノイズ、ピッチ変動まで忠実に再現できる点が特徴です。
VST3プラグインとしてDAWで使用できるほか、スタンドアロン版では音声ファイルの読み込みや書き出し、再生速度の変更、リミッター・コンプレッサー機能なども利用できます。
アナログカセットならではの質感を制作に取り入れたい方にとって、手軽に本物のテープキャラクターを加えられるソフトウェアです。
