
AmbiRR2は、仮想空間の中で音源やマイク、リスナーを自由に配置し、リアルな部屋の響きを再現できるルームリバーブプラグインです。
部屋の大きさや壁の吸音率まで細かく設定できるため、一般的なリバーブとは異なる立体的な音場を構築できます。
この記事では、AmbiRR2の特徴や主な機能、できることを詳しく紹介します。
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AmbiRR2:最大16音源を自由に配置できる3Dルームリバーブ

AmbiRR2は、最大16個のモノラル音源を仮想空間に配置できるルームリバーブプラグインです。
従来のBiRRとAmbiRRを発展させた後継バージョンで、新しい制作ではAmbiRR2の利用が推奨されています。
単なる残響エフェクトではなく、部屋全体をシミュレーションし、その中で音がどのように伝わるかを再現します。
主な特徴は以下のとおりです。
- 最大16個のモノラル音源を配置できる
- 部屋・リスナー・マイクを自由に移動できる
- DAWのオートメーションに対応する
- Ambisonicsとステレオ出力を選択できる
- 立体音響やヘッドホン再生にも対応しやすい
AmbiRR2でできること
AmbiRR2では、仮想的な部屋を作り、その中で音が反射する様子をリアルに再現します。
単純にリバーブを加えるのではなく、音源ごとの位置関係まで計算して音場を生成します。
再現される要素は次の3つです。
- 音源から直接届くダイレクト音
- 壁に反射して届く初期反射(Early Reflections)
- 部屋全体に広がる残響音(Reverb Tail)
それぞれの音源に対して実際の位置関係をもとに反射を計算するため、音源ごとに異なる響きになります。
仮想ルームを自由に作成できる
AmbiRR2では部屋そのものを自由に設計できます。
設定できる項目は非常に細かく、空間の響きを思い通りに調整できます。
設定できる内容は次のとおりです。
- 部屋の幅
- 奥行き
- 高さ
- 天井
- 床
- 前後左右の壁
- 壁ごとの吸音率
- 高域の吸音量
壁は6面それぞれ別々に設定できます。
同じ材質にしたい場合はリンク機能を使えば、一度の操作で6面すべてを同じ設定にできます。
その後リンクを解除し、一部の壁だけ調整することも可能です。
2Dビューで壁を選択すると、3Dビューでも対応する面が表示されるため、どの壁を編集しているか分かりやすくなっています。
音源・リスナー・マイクを自由に配置
AmbiRR2では、空間内に配置したオブジェクトをドラッグするだけで位置を変更できます。
移動できるものは次のとおりです。
- 最大16個の音源
- リスナー
- 左右のマイク
画面には以下のビューが用意されています。
- 上面図(Top)
- 側面図(Side)
- 3Dビュー
3Dビューはマウス操作で回転できるため、高さも含めた位置関係を確認できます。
配置変更はDAWのオートメーションとして記録できるので、時間経過に合わせて音源が動く演出も簡単です。
マイクの向きやステレオ方式も調整できる
ステレオ出力では、仮想マイクを使って録音するような動作になります。
マイクごとに指向性を変更できます。
選択できる指向性は以下のとおりです。
- 無指向性(Omni)
- カーディオイド
- スーパーカーディオイド
- ハイパーカーディオイド
- 双指向性(Figure-8)
さらにマイク間隔も自由に調整できます。
代表的なステレオ録音方式にも対応しています。
- AB
- ORTF
- XY
左右のマイクはリンク機能で固定できるため、ステレオマイクとして一体で動かすことも可能です。
Ambisonics出力に対応
AmbiRR2はAmbisonicsにも対応しています。
出力は以下から選択できます。
- 1st Order
- 2nd Order
- 3rd Order
Ambisonicsで出力すると、あとから自由に音場を回転できます。
さらに用途に応じて、
- 任意のスピーカー配置へデコード
- バイノーラル化
- VR・360度コンテンツ制作
などにも活用できます。
ステレオ出力も選択可能
Ambisonicsだけではなく、通常のステレオ出力も利用できます。
ステレオモードでは次の機能が利用できます。
- 仮想マイクによる録音
- MS(Mid/Side)エンコード
- マイク間隔の調整
- マイク指向性の変更
一般的な音楽制作でも扱いやすい構成です。
リバーブ量を細かく調整できる
出力バランスは3種類に分かれています。
それぞれ独立してレベルを調整できます。
- Direct(原音)
- Early(初期反射)
- Reverb(残響)
さらに「Taps」では、リバーブ計算の細かさを変更できます。
細かくするほど反射の再現性が向上しますが、その分CPU負荷も増えます。
制作環境に合わせてバランスを調整できます。
Dopplerモードに対応
通常は音源を動かしても、クリックノイズが発生しないよう滑らかにクロスフェードしながら位置が変化します。
一方で「Doppler」を有効にすると、現実のようなドップラー効果を再現できます。
例えば、
- 通過する車
- 動き回る楽器
- 飛び回る効果音
などでは、音程が上下する自然な変化が加わります。
移動中は通常よりCPU負荷が少し高くなりますが、リアルな移動感を演出できます。
リスナーの向きは滑らかに変更できる
リスナーの向きを変える操作は、音場をリアルタイムで回転して処理します。
そのため、
- 再計算が不要
- ノイズが発生しにくい
- スムーズに視点を変更できる
という特徴があります。
頭の向きを変えるような自然なリスニング体験を実現できます。
バイノーラル再生にも対応
ヘッドホンで立体音響を確認したい場合は、Ambisonics出力を利用します。
その後、Ambisonics対応のバイノーラルデコーダーを組み合わせることで、3D空間をヘッドホン上で自然に再現できます。
対応するデコーダーを後段に配置するだけで、立体的な定位を確認しながら制作できます。
まとめ:FX-Mechanics「AmbiRR2」部屋の大きさや壁の吸音率まで設定し、リアルな空間音響を再現できる3Dルームリバーブ|DTMプラグインセール
AmbiRR2は、部屋そのものをシミュレーションしながら音場を構築できる高機能なルームリバーブです。
単なる残響エフェクトではなく、音源・リスナー・マイクを自由に配置できるため、実際の空間で録音したような立体的なサウンドを作れます。
特に次のような用途と相性の良いプラグインです。
- 立体音響の制作
- Ambisonicsコンテンツの作成
- VR・360度オーディオ
- リアルな空間演出
- 仮想マイクによるステレオ録音
- 動きのある音響演出
細かな部屋設定や音源配置までコントロールできるため、通常のリバーブでは表現しにくいリアルな空間演出を目指す制作環境で活躍します。
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