
古いSPレコードや蝋管レコードには、クリックノイズやヒスノイズなどが多く含まれています。
PD Cleanerは、それらのノイズをできるだけ自然に除去できるWindows向けの音声修復ソフトです。
この記事では、PD Cleanerの特徴や主な機能、対応形式、使い方まで分かりやすく紹介します。
PD Cleaner:古いレコード音源のノイズを手軽に除去できる無料クリーニングソフト
古いSPレコードや蝋管レコードには、クリックノイズやパチパチというクラックル、サーッというヒスノイズ、ハムノイズなど、さまざまな雑音が入り込んでいます。
PD Cleanerは、そうした古い録音をできるだけ自然な音のままクリーニングできるWindows向けソフトです。
VST3プラグインとしても利用できるほか、単体アプリとしても動作します。
オープンソースで開発されており、インターネット接続なしでも利用できます。
主な特徴は以下のとおりです。
- 古いレコード音源向けに最適化
- クリックノイズを自動検出
- クラックルノイズを除去
- ヒスノイズを軽減
- ハムノイズにも対応
- オープンソース
- Windows対応
- VST3プラグイン・単体アプリの両方を用意
- オフラインで利用可能
シンプルな操作で使える
PD Cleanerは、非常にシンプルな操作画面を採用しています。
基本的な使い方は3ステップだけです。
- 音声ファイルをドラッグ&ドロップする
- ソフトが録音内容やノイズを自動解析する
- 「Clean」ダイヤルを回して好みのクリーニング量に調整する
細かな設定項目も用意されていますが、通常はダイヤルを調整するだけで十分使えます。
初心者でも扱いやすく、複雑な知識は必要ありません。
録音時代に合わせて自動で最適化
古い録音は、時代によって録音方式が異なります。
PD Cleanerは録音年代を考慮し、それぞれに適した特性で処理を行います。
Cylinder(蝋管レコード)
1888年から1929年頃までの蝋管・セルロイド録音向けです。
特徴は以下のとおりです。
- 周波数帯域:約150Hz〜5kHz
- 縦振動(Vertical Groove)方式に対応
Acoustic 78(アコースティックSP盤)
1898年から1925年頃のシェラック製SPレコード向けです。
特徴は以下のとおりです。
- 周波数帯域:約150Hz〜4kHz
- RIAAではなくフラットEQで処理
Early Electric(初期電気録音)
1925年以降の初期電気録音向けです。
特徴は以下のとおりです。
- 周波数帯域:約50Hz〜6kHz
- マイク録音に合わせた特性
録音方式に合わせて適切な処理が行われるため、より自然な修復が期待できます。
ノイズ除去を目で確認できる
PD Cleanerにはリアルタイムスペクトラムアナライザーが搭載されています。
ノイズが除去される様子を画面上で確認できるため、耳だけでは判断しにくい場合にも役立ちます。
表示方法は複数あります。
- スペクトラム表示
- ウォーターフォール表示
- 両方同時表示
音の変化を視覚的に確認しながら調整できます。
除去されたノイズだけを確認できる
通常は完成後の音だけを聴いて調整しますが、PD Cleanerでは除去対象だけを再生できます。
個別に確認できるものは以下のとおりです。
- クリックノイズ
- クラックルノイズ
- 除去されたノイズ全体
必要な音まで削っていないか確認しながら調整できるため、安心してクリーニングを進められます。
フォルダー単位の一括処理に対応
単体アプリ版では、フォルダー内の音声ファイルをまとめて処理できます。
大量のレコード音源をデジタル化した場合でも、1つずつ設定する必要はありません。
主なメリットは以下のとおりです。
- フォルダーごと処理できる
- 同じ設定をまとめて適用できる
- アーカイブ用途にも便利
大量の音源整理を効率化できます。
多くの音声形式に対応
PD Cleanerは、さまざまな音声ファイルを読み込み・保存できます。
対応形式は以下のとおりです。
- WAV
- FLAC
- AIFF
- Ogg
- MP3
- Opus
さらに、追加コンポーネントを導入するとAACなどにも対応できます。
書き出し時は24bitアーカイブ出力にも対応しています。
また、元ファイルを上書きしないため、安心して作業できます。
ドラッグ&ドロップで作業できる
ファイル操作もシンプルです。
できることは以下のとおりです。
- ファイルをドラッグして読み込み
- 修復後の音声をドラッグして書き出し
- エクスプローラーやDAWへ直接ドラッグ可能
保存ダイアログを何度も開く必要がなく、テンポよく作業できます。
VST3プラグインとしても利用可能
PD Cleanerは単体ソフトだけでなく、VST3プラグインとしても利用できます。
DAW上でそのまま使用できるため、編集作業に組み込みやすくなっています。
利用スタイルは用途に応じて選べます。
- 単体アプリ
- VST3プラグイン
どちらも同じ処理エンジンを採用しています。
インストール方法を選べる
用途に合わせて複数の配布形式が用意されています。
インストーラー版
一般的な利用に適したバージョンです。
特徴は以下のとおりです。
- アプリを自動インストール
- VST3プラグインも配置
- スタートメニューへ登録
- アンインストールにも対応
ポータブル版
インストール不要で利用できます。
特徴は以下のとおりです。
- 実行ファイルのみ
- USBメモリーでも利用可能
- インストール権限のないPCでも使いやすい
VST3版
VST3プラグインだけが必要な人向けです。
プラグインフォルダーへ手動で配置して利用します。
こんな人におすすめ
PD Cleanerは、古い録音をできるだけ自然に残しながらノイズを除去したい人に適しています。
特に次のような用途におすすめです。
- SPレコードをデジタル化している
- 78回転レコードを収集している
- 蝋管レコードを保存したい
- 古い音源をアーカイブしたい
- ClickRepairの代替ソフトを探している
- DAW上でノイズ除去を行いたい
まとめ:Wiseman「PD Cleaner」古いSPレコードや78回転レコードのクリックノイズ・ヒスノイズを自然に除去できるWindows向け音声修復ソフト|DTMプラグインセール
PD Cleanerは、古いレコード音源の修復に特化したWindows向けソフトです。
クリックノイズやクラックル、ヒスノイズなどを自動で検出し、シンプルな操作だけで自然なクリーニングを行えます。
録音年代ごとの最適化やリアルタイム解析、一括処理、VST3対応など、実用的な機能も充実しています。
古いレコードや歴史的音源をきれいな状態で保存したい人にとって、有力な選択肢となるソフトです。
