
SEMEDO SPACE 2は、音同士がぶつかる帯域を自然に整理できるSpectral Sidechain Dynamic EQです。
通常のサイドチェーンのようにトラック全体を大きく下げるのではなく、必要な周波数だけを動的に処理します。
ボーカル・キック・リードなどを前に出しながら、ミックスの迫力や透明感を保ちやすいプラグインです。
SEMEDO SPACE 2とは

SEMEDO SPACE 2は、ミックス内で音同士がぶつかる問題を、より自然に整理できるスペクトル系サイドチェーンDynamic EQです。
通常のサイドチェーンコンプレッサーのように、トラック全体の音量を下げるのではなく、必要な周波数帯だけを動的に整理します。
そのため、ボーカルやキックを前に出しながら、元のトラックの迫力や存在感を保ちやすいのが特徴です。
特に、現代的なミックスで求められる「自然な抜け感」や「不要なマスキングの解消」に強く、ボーカル・キック・リード・ナレーションなどをクリアに配置できます。
SEMEDO SPACE 2でできること
SEMEDO SPACE 2は、サイドチェーン信号を解析し、その音に必要な帯域だけを自動で確保します。
たとえば、ボーカルが鳴った瞬間だけ、伴奏のボーカル帯域を少し下げる動きを行います。
従来のサイドチェーンのように全体を大きく下げないため、不自然なポンピング感が出にくくなっています。
主な用途はこちらです。
- ボーカルと伴奏の分離
- キックとベースの住み分け
- リードとパッドの整理
- ナレーションとBGMの分離
- ループ内のパーカッション整理
- 密度の高いミックスの調整
特に「音量ではなく帯域だけ整理したい」という場面で効果を発揮します。
一般的なサイドチェーンとの違い
一般的なサイドチェーンコンプレッサーは、トリガーが入るとトラック全体の音量を下げます。
一方、SEMEDO SPACE 2は必要な周波数帯だけを動かします。
そのため、以下のような違いがあります。
- 不要な帯域まで下げない
- 音の迫力を残しやすい
- ポンピング感が目立ちにくい
- ボーカルやキックが自然に前へ出る
- ミックス全体がクリアになりやすい
特にEDM・HipHop・Pop・映像音楽など、音数の多いジャンルと相性が良い設計です。
スペクトル処理による自然な分離
SEMEDO SPACE 2の中心機能が、Spectral Sidechain Dynamic EQです。
サイドチェーン側のスペクトル情報を分析し、必要な帯域だけをリアルタイムで削ります。
たとえば、
- ボーカルが2kHz〜5kHz付近を使っている
- 伴奏側にも同じ帯域が密集している
この場合、その帯域だけを自動で整理します。
結果として、
- ボーカルが埋もれにくい
- EQを細かく書かなくてよい
- 楽器同士の分離感が増す
- 音圧感を保ちやすい
というメリットがあります。
SPACE RANGE機能
SPACE LOW / SPACE HIGHを使うことで、どの帯域を処理対象にするか細かく指定できます。
アナライザー上でドラッグ操作も可能です。
必要な帯域だけを動かせるため、
- 低域だけ整理したい
- ボーカル帯域だけ空けたい
- ハイだけ少し整理したい
といった調整が直感的に行えます。
アナライザー表示が分かりやすい
SPACE VIEW ANALYZERでは、サイドチェーン信号とメイン信号の関係を視覚的に確認できます。
どの帯域が削られているかが見えるため、
- 今どこが競合しているのか
- どれくらい空間が作られているか
- 削りすぎていないか
を把握しやすくなっています。
耳だけでは判断しづらい帯域整理を、視覚的にも確認できるのは大きなメリットです。
LISTEN機能
LISTENモードでは、削られている成分だけをモニターできます。
これにより、
- 削りすぎの確認
- 不要な帯域処理の発見
- ちょうど良いポイント探し
がしやすくなります。
ミックス調整時の判断材料としてかなり便利な機能です。
FREEZE機能
FREEZEは、現在の解析状態を固定する機能です。
比較しながら調整したい時や、細かく確認したい時に役立ちます。
Mid / Side対応
SEMEDO SPACE 2は、Stereo・Mid・Side・Mono Sumに対応しています。
そのため、
- センターだけ整理する
- Side成分だけ空ける
- ワイド感を残したまま処理する
といった高度なミックスも可能です。
空間系やワイドなシンセを扱う場面でも使いやすくなっています。
Saturation機能も搭載
SATURATION機能では、処理後のサウンドへ倍音を加えられます。
単に帯域を削るだけでなく、
- 音の密度感
- 太さ
- キャラクター感
を補強できるのが特徴です。
CPU負荷を抑えた設計
SEMEDO SPACE 2は、リアルタイム処理向けに設計されています。
強いリダクション部分を優先しながら処理を行い、密度の高いプロジェクトでも動作しやすい構造になっています。
ただし、レビュー内ではCPU使用率に関する報告もあります。
環境によっては負荷が高くなるケースもあるようです。
プリセット
SEMEDO SPACE 2には、用途別プリセットが用意されています。
搭載プリセットはこちらです。
- Default
- Kick & Bass
- Vocal & Music
- Gentle
- Aggressive
最初はプリセットから始めて、そこから細かく追い込む使い方がしやすくなっています。
主なコントロール
SEMEDO SPACE 2には、実践的なパラメータが揃っています。
Amount
帯域削減の深さを調整します。
- 小さめで自然な整理
- 大きめで強い分離
という使い分けが可能です。
Threshold
どれくらい反応しやすくするかを調整します。
サイドチェーン信号が弱い場合に便利です。
Attack
反応速度を調整します。
- 速い → タイトな分離
- 遅い → 自然な立ち上がり
という違いがあります。
Release
元の状態へ戻る速さを調整します。
テンポ感やグルーヴに合わせて調整できます。
Mix
原音とのブレンド量を調整します。
自然な掛かり方を作りやすいパラメータです。
SC Gain
サイドチェーン検出感度を調整します。
Main Gain
出力音量を調整します。
Saturation
倍音を加えて存在感を調整します。
実際の使い方例
SEMEDO SPACE 2は、さまざまな場面で活用できます。
ボーカルと伴奏を分離する
伴奏トラックへSPACE 2を挿入し、ボーカルをサイドチェーン入力します。
おすすめの流れはこちらです。
- Vocal & Musicプリセットを選択
- ボーカル帯域付近をSPACE RANGEで指定
- AmountやThresholdを調整
- LISTENで削りすぎを確認
これだけでも、ボーカルの抜け感がかなり改善します。
キックとベースを整理する
ベースや808へ挿入し、キックをサイドチェーン入力します。
設定ポイントはこちらです。
- Kick & Bassプリセットを使用
- 低域中心にSPACE RANGEを設定
- Attack / Releaseでグルーヴ調整
通常のダッキングより自然な低域整理ができます。
ナレーションとBGMを分離する
BGM側へ挿入し、ナレーションをサイドチェーン入力します。
- Vocal & Music
- Gentle
あたりのプリセットが使いやすくなっています。
BGMを不自然に下げず、声を聞き取りやすくできます。
リードとパッドを整理する
パッドへ挿入し、リードをサイドチェーン入力します。
リードが必要とする帯域だけを空けられるため、空間感を維持しながら整理できます。
SEMEDO SPACE 2が向いている人
SEMEDO SPACE 2は、以下のような人と相性が良いプラグインです。
- ボーカルをもっと前へ出したい
- キックとベースの衝突を減らしたい
- 不自然なダッキングを避けたい
- 自然な分離感を作りたい
- ミックスの透明感を上げたい
- 視覚的に帯域整理を確認したい
- Mid/Sideを使った細かい処理をしたい
特に「普通のサイドチェーンではやりすぎ感が出る」と感じている人には、かなり扱いやすいタイプです。
使用時の注意点
SEMEDO SPACE 2は、DAW側でサイドチェーンルーティングが必要です。
使い方の基本は以下の流れです。
- SPACE 2を整理したい側へ挿入
- 優先したい音をサイドチェーン送信
- サイドチェーン信号が入力されているか確認
正しくルーティングされると、アナライザー上で動作が確認できます。
まとめ:Semedo Audio「SEMEDO SPACE 2」ミックスの透明感を保ちながら音同士のぶつかりを解消する、次世代型サイドチェーンEQ|DTMプラグインセール
SEMEDO SPACE 2は、周波数単位で自然に空間を作れるSpectral Sidechain Dynamic EQです。
単純な音量ダッキングではなく、必要な帯域だけを整理できるため、
- ボーカル
- キック
- リード
- ナレーション
などを自然に前へ出せます。
視覚的に確認しながら調整できる点も扱いやすく、現代的なミックスとの相性も良好です。
特に、
- 不自然なポンピングを避けたい
- 透明感を保ちたい
- 音圧を残したい
という人には、かなり実用的なプラグインです。
