
往年のJunoサウンドを、ここまで本気で再現したソフトがあるのか
ULTRAMASTER KR-106は、回路図・実機測定・ファームウェア解析まで踏み込んで設計されたバーチャルアナログシンセです。
しかも完全オープンソース。
単なる“それっぽい再現”では終わらない、その中身を詳しく見ていきます。
ULTRAMASTER KR-106:Roland Junoを再現したバーチャルアナログ・シンセサイザー

ULTRAMASTER KR-106は、往年のRoland Junoポリシンセをモチーフに開発された、バーチャルアナログ・シンセサイザーです。
ハードウェア実機の測定データ、ファームウェア解析、さらには当時の工場出荷時の回路図に基づいてDSPをキャリブレーションしています。
単なる「それっぽい再現」ではありません。
内部レベルで徹底的に検証し、音の挙動まで追い込んだ設計が特徴です。
6ボイスポリフォニック仕様。
AU、VST3、CLAP、LV2、スタンドアロンに対応し、macOS/Windows/Linuxで動作します。
GPLライセンスのもと、完全なオープンソースとして公開されています。
2つの動作モード
KR-106には、年式の違いを再現した2つのモードが用意されています。
1984 Mode
- すべてのパラメータをファームウェア解析と工場回路図からキャリブレーション
- デジタル制御の挙動まで精密に再現
データレベルから詰め直しているため、より資料準拠の再現性を求める方に向いています。
1982 Mode
- アナログCV経路を回路解析とハードウェア測定からモデリング
- 実機の電圧変動やアナログ的な揺らぎを反映
回路ベースでの再構築により、アナログならではの挙動を味わえます。
同じシンセでも、モードを切り替えることでニュアンスが変わります。
音作りの方向性に合わせて選べるのが魅力です。
音源構成と基本仕様
KR-106は6ボイス・ポリフォニック設計です。
ボイスごとの独立構成
- DCO(デジタル制御オシレーター)
- VCF(フィルター)
- VCA(アンプ)
- ADSRエンベロープ
各ボイスが独立して動作します。
コード演奏時にも立体感のある響きを作れます。
共有セクション
- LFO
- HPF
- コーラス
- アルペジエーター
ポリモードは以下に対応しています。
- Mono
- Poly I
- Poly II
- ポルタメント対応
演奏スタイルに合わせてモードを選べます。
単音リードから分厚いコードまで幅広く対応します。
128のファクトリープリセット
- 工場出荷時のSYSEXデータをデコード
- 手作業による音作りは一切なし
つまり、すべてオリジナルデータそのものです。
もし音に違和感があれば、パッチではなくモデリングを修正する方針を採っています。
再現性への姿勢が徹底しています。
フィルター:IR3109 VCF
- 4ポールTPT OTAカスケード構造
- エクスポネンシャルコンバーターのサチュレーションを再現
- レゾナンス自己発振対応
- 2倍オーバーサンプリング
単なるローパスではありません。
レゾナンスを上げたときのピークの立ち方や、自己発振時の質感まで丁寧に作り込まれています。
フィルターのキャラクターが音色の核になります。
コーラス:MN3009 BBDモデリング
- バケットブリゲードディレイを再現
- Hermite補間
- チャージウェルサチュレーション
- モジュレーテッド帯域フィルター
Juno系サウンドの象徴ともいえるコーラス。
その揺れや厚みを、回路挙動レベルで再現しています。
単なる空間系エフェクトではなく、音色そのものを変化させる存在です。
アナログバリアンスの再現
KR-106は、アナログポリシンセ特有の「個体差」までモデリングしています。
ボイスごとに、
- ピッチの微妙なズレ
- エンベロープタイミングの差
- VCAゲインのばらつき
- パルス幅の揺れ
といった部品公差を反映しています。
その結果、コードを弾いたときに自然な広がりが生まれます。
デジタル特有の均一さとは違う、わずかな揺らぎが心地よく響きます。
オープンソースとして公開
KR-106は完全無料。
そしてGPLライセンスのオープンソースです。
寄付は受け付けていません。
開発者を応援したい場合は、各メンバーの活動をチェックする形になります。
コミュニティとともに精度を高めていく。
その姿勢が、このプロジェクトの核です。
MIDIマッピング
- 標準CC対応
- Roland SysExコントロール割り当て対応
既存のJuno系機材やデータとの親和性も考慮されています。
制作環境に自然に組み込める設計です。
まとめ:Ultramaster Group「ULTRAMASTER KR-106」6ボイス構成×自己発振対応4ポールVCF搭載!1982モードと1984モードを切り替え可能、回路レベルで蘇るJunoサウンド|DTMプラグインセール
ULTRAMASTER KR-106は、クラシックなJunoポリシンセを徹底的に研究し、回路レベルで再構築した6ボイスポリフォニック・シンセサイザーです。
1982モードと1984モードを切り替えられる設計や、ボイスごとのアナログバリアンス再現など、音の挙動そのものに深く踏み込んでいます。
見た目は親しみやすく、中身はきわめて本格的。
資料準拠の精度と現代DSPの進化が融合した一本です。
・6ボイス仕様の本格ポリフォニック構成
・1982モード/1984モードの2系統エンジン
・IR3109 VCFを再現した4ポールフィルター
・MN3009 BBDコーラスの回路モデリング
・ボイスごとのアナログばらつき再現
・128のオリジナルファクトリーパッチを忠実に収録
・AU / VST3 / CLAP / LV2 / スタンドアロン対応
・macOS / Windows / Linux対応
・完全無料・GPLオープンソース
アナログポリの挙動を深く理解したい方にとって、じっくり付き合えるシンセです。
“雰囲気”ではなく“構造”で再現したい人にこそ刺さります。
