
アナログ回路の挙動を、本気で再現したフィルター。
ただ周波数を削るだけではありません。
レゾナンスが暴れ、潰れ、崩壊する。その一連の挙動まで含めて音作りに使えます。
VOID FILTER BOB:Max for Liveオーディオエフェクト

VOID FILTER BOBは、Ableton Liveで使えるMax for Liveオーディオエフェクトです。
伝説的なPure Dataパッチ「bob~」を、C++で忠実に移植し、Ableton Live上で扱えるように再構築したフィルターです。
いわゆる“それっぽいアナログ風”ではありません。
数式レベルでオリジナルの構造を再現し、Moogスタイルの24dB/octローパスフィルター挙動を物理的にモデリングしています。
ゼロレイテンシー設計のため、リアルタイム演奏やライブ用途でも安心して使えます。
VOID FILTER BOBの特徴
このフィルターの中身は、以下の通りです。
コアエンジン:Runge-Kuttaソルバー
VOID FILTER BOBの中心にあるのは、Runge-Kutta法による数値計算エンジンです。
Pure Dataの元コードから直接ポートされており、単なる近似モデルではありません。
再現しているのは、24dB/octのMoogラダー型ローパスフィルター。
特徴は次の通りです。
- 周波数を削るだけのデジタルフィルターではない
- 電気回路の抵抗挙動まで物理モデリング
- 共振時のピーク挙動が極めてリアル
- 極端なスペクトルシェイピングにも対応
音を削るというより、回路を動かしている感覚に近い挙動です。
Ceiling(サチュレーション):フィードバックの物理的な上限
一般的なフィルターの「Drive」とは発想が違います。
VOID FILTER BOBでは、Saturationパラメータがレゾナンスのフィードバックループ内部に物理的な上限を作ります。
Clean(3.00)
- 最大ヘッドルーム
- 信号がクリアに流れる
- レゾナンスが自然に鋭く立ち上がる
- 自己発振が伸びやかに鳴る
Driven(1.00未満)
- 信号が上限に激突
- 自己発振が押し潰される
- 強烈な倍音歪み
- ハードクリッピング的な質感
レゾナンスを暴れさせるのではなく、制御不能に追い込む感覚です。
アシッド、インダストリアル、ノイズ系には特に相性が良いでしょう。
Artifacts(オーバーサンプリング制御)
このデバイスは、あえて“壊す”選択肢も用意しています。
x2(デフォルト)
- 2倍速計算
- デジタルエイリアシングを抑制
- クリアでアナログ的な忠実度
通常使用ではこちらが基本です。
透明感のある安定した挙動を得られます。
x1(Destruction)
- 数学ソルバーがフィードバックに追い込まれる
- カオス的なリンギング
- 工業的なスプリングリバーブ風アーティファクト
- 予測不能な鳴り
あえて不安定さを選ぶ設計。
ライブパフォーマンスでの破壊的な演出にも使えます。
Stage(出力設計)
音作りだけで終わりません。
実用面もきちんと設計されています。
- 専用Output Make-upゲインステージ搭載
- トリゴノメトリックEqual-Power Dry/Wetミックス
- 位相キャンセルによる音量落ちが発生しない
- Dry/Wetを100%安定した音量で調整可能
ミックス中でも音量バランスが崩れにくい設計です。
音作りに集中できます。
どんな人に向いているか
VOID FILTER BOBは、次のような用途に向いています。
- アナログ的な自己発振をリアルに扱いたい人
- Moog系ローパスの物理挙動にこだわる人
- アシッドベースを暴れさせたい
- 不安定な倍音崩壊を積極的に作りたい
- Max for Liveで深い音響設計を求めるユーザー
逆に、軽く色付けするだけの用途ならオーバースペックかもしれません。
これは“回路を鳴らす”ためのフィルターです。
技術仕様
- 形式:Max for Live Audio Effect(.amxd)
- 対応OS:Mac / Windows(Universal)
- 必要環境:Ableton Live Suite
もしくはStandard版+Max for Liveアドオン
まとめ:Structure Void「VOID FILTER BOB」Moog系24dBラダー回路を物理モデリングで忠実再現、自己発振から破壊的倍音まで操れるMax for Liveフィルター|DTMプラグインセール
VOID FILTER BOBは、Pure Data版「bob~」をC++で移植し、Ableton Live上で扱えるよう再設計したラダーフィルターです。
ゼロレイテンシーで動作し、物理モデリングに基づくリアルな共振挙動を実現します。
クリーンなアナログ再現から、意図的な破壊サウンドまで、ひとつのデバイスでコントロールできます。
- Runge-Kutta法による物理ベースの24dB/octラダーフィルター
- フィードバック内部に上限を設ける独自サチュレーション設計
- 自己発振を自然にも、強制的にもコントロール可能
- オーバーサンプリング切替で安定動作と破壊的アーティファクトを選択可能
- ゼロレイテンシー設計でライブ使用にも対応
- Equal-Power Dry/Wetによる安定した音量バランス
アナログ的な美しさと、数式が崩れる瞬間のカオス。
その両方を行き来できるフィルターです。
