
Serumで、夜の空気をまとった楽曲を作りたい
そんなときに頼りになるのが、大量のパッドやレトロ系シンセを収録した大規模プリセット集です。
シンセウェーブからローファイ、アンビエントまで対応できる音色がそろい、制作のスピードと完成度を同時に引き上げてくれます。
5 in 1 Nightfall Bundle For Serum:夜の空気をそのまま鳴らせる、雰囲気特化型Serumプリセット集

「5 in 1 Nightfall Bundle For Serum」は、人気シンセプラグイン Xfer Records の Serum 用に制作された大規模プリセット集です。
手がけたのはサウンドデザイナー Vicious Antelope。
本バンドルの最大の特徴は、合計449種類のSerumプリセットを収録している点です。
シンセウェーブやベイパーウェーブを軸にしながらも、アンビエント、チル、ヒップホップ、ロック寄りの楽曲まで幅広く対応します。
夜をテーマにした、奥行きのある音世界。
その全体像を、順番に見ていきましょう。
収録内容の全体像
このバンドルは、以下の5つのサウンドバンクで構成されています。
- Nighttime Ride(218プリセット)
- Eerie Atmospheres(30プリセット)
- Waiting For The Night(50プリセット)
- Ballad Colors(101プリセット)
- Chorused Pads(50プリセット)
合計449プリセット。
単なる数の多さだけでなく、「用途ごとにしっかり分かれている」点が使いやすさにつながっています。
Nighttime Ride(218プリセット)
シンセウェーブ/ベイパーウェーブ系の中核となるサウンドバンクです。
80年代テイストをベースに、現代的なミックスにも馴染む音作りがなされています。
内訳
- 65 Synth Pads
- 70 Polysynths
- 10 Synth Plucks
- 35 Lead Synths
- 18 コード用フィルシンセ
- 20 Bass(主にプラック系)
特徴
- 80年代由来の美しいサウンドエレメント
- ノスタルジックでありながら、古すぎない質感
- コードワークやメロディ制作にすぐ使える即戦力サウンド
シンセウェーブの制作はもちろん、シティポップ風のトラックや、レトロ感を加えたいポップスにも自然に溶け込みます。
Eerie Atmospheres(30プリセット)
長尺のシンセサウンドを中心とした、アンビエント寄りの音源集です。
サウンドの傾向
- 中域〜高域を強調した設計
- ミステリアスで浮遊感のある質感
- シネマティックな空気感
映画的な演出、ダークアンビエント、エレクトロニカ、ロックのイントロ演出などに向いています。
マクロ設定について
- Macro 4 にマルチバンドコンプレッションをアサイン
- 中域を強調して音楽的な存在感を追加可能
必要に応じて立体感や押し出しをコントロールできます。
繊細なパッドワークを作り込みたい方には特に扱いやすい設計です。
Waiting For The Night(50プリセット)
パッドに特化したコレクションです。
サウンドのバリエーション
- オーガニックなテクスチャ
- フランジャーを活かした飛行機のようなうねり
- 80’sストリングス風パッド
- モダンで柔らかいパッド
ジャンルを限定しません。
ポップ、アンビエント、エレクトロ、ロック系のバラードにも自然にフィットします。
背景を支える“空気”を丁寧に作りたいときに重宝するバンクです。
Ballad Colors(101プリセット)
感情的な楽曲制作に向いたサウンドバンクです。
ヒップホップ、トリップホップ、ローファイ、チル系トラックとの相性が良い設計になっています。
収録されている主な音色
- ハープ風ソフトシンセ
- 軽くサチュレーションしたキー
- ナイロンギター系シンセ
- シンセベル
- 実験的エレクトリックピアノ
- ローファイ要素を含むパッチ
音作りのポイント
- フランジャーを活用した独特の音景色
- フィルターやリングモジュレーションによる歪み
- Lofi Chorusマクロでローファイ感を追加可能
なお、フランジャー使用時は音圧が急に上がる場合があります。
チャンネルにリミッターを挿してコントロールすると安心です。
メロディループ主体のビートメイクに、非常に相性が良い構成といえます。
Chorused Pads(50プリセット)
その名の通り、コーラスを軸にしたパッド集です。
特徴
- すべて落ち着いた質感のパッド
- コーラスが主役のサウンド設計
- ダイナミックに変化する音色
使用ジャンルは幅広く、
- エレクトロニック
- ポップス
- ロック
- アンビエント
など、空間演出が必要な場面で活躍します。
単体でも使えますが、リードや鍵盤と重ねると立体感が一段上がります。
Nightfall Bundle – Serum Presetsの使い方・活用法
Nightfall Bundleは、ただ音色が多いだけのプリセット集ではありません。
ジャンル横断で使える構成だからこそ、使い方次第で制作効率が大きく変わります。
ここでは、具体的な活用シーンを整理します。
シンセウェーブ/レトロ系トラックの即戦力として使う
まず王道の使い方です。
- Polysynthでコード進行を作る
- Lead Synthで主旋律を乗せる
- Pluckでリズム的なアクセントを加える
- Plucked Bassで低域を固める
この流れだけで、80年代テイストの骨格が短時間で完成します。
一から音作りをしなくても、世界観をすぐ構築できる点が強みです。
デモ制作やスケッチ段階では特に威力を発揮します。
パッドを「空気作り専用」として活用する
Nightfall Bundleはパッド系が非常に充実しています。
活用のポイントは、主役にしすぎないことです。
- 低めのボリュームで薄く敷く
- ハイカットして奥に配置する
- コードのルート音だけ鳴らして空間を支える
こうするだけで、トラックの密度が一段上がります。
特にアンビエント寄りの楽曲や、エモーショナルなバラードでは効果的です。
ローファイ/チルビート制作に組み込む
Ballad Colors系のプリセットは、ビートメイクとの相性が良い設計です。
おすすめの使い方は次の通りです。
- ハープ系やベル系でループを作る
- Lofi Chorusマクロで質感を崩す
- 軽くサチュレーションを足す
- リバーブを深めに設定する
これだけで、雰囲気のあるメロディループが完成します。
難しい音作りをせずに、ムードを出せるのが魅力です。
シネマティックなイントロ・ブレイク作りに使う
Eerie Atmospheresは、展開演出に強いバンクです。
具体的には、
- 曲の冒頭に長尺パッドを敷く
- ブレイク前に不穏なサウンドを重ねる
- Macroで中域を強調し緊張感を上げる
こうした使い方が向いています。
ダークな雰囲気や浮遊感を加えたいときに重宝します。
ロックやエレクトロ系でも違和感なく溶け込みます。
レイヤー素材として使う
Nightfall Bundleは単体使用だけでなく、レイヤー用途にも適しています。
例えば、
- 既存のピアノに薄くChorused Padを重ねる
- デジタルリードの裏に柔らかいPadを足す
- ベースのアタック部分だけPluckを重ねる
こうすることで、厚みと立体感が自然に増します。
音圧ではなく「質感」でトラックを強くするアプローチです。
音作りの出発点として使う
Serumの学習用途にも有効です。
- マクロの動きを確認する
- フィルター設定を研究する
- モジュレーションのルーティングを分解する
既製プリセットを分析すると、音作りの引き出しが増えます。
単なる即戦力素材としてだけでなく、教材としても活用できます。
Nightfall Bundle – Serum Presetsがおすすめな人
Nightfall Bundleは、単に「プリセット数が多い製品」ではありません。
音の方向性がはっきりしているため、ハマる人には強くハマるタイプのバンドルです。
どんな人に向いているのか。
具体的に整理します。
シンセウェーブやレトロ系サウンドを制作している人
特に相性が良いのは、次のような方です。
- 80年代テイストのトラックを作っている
- ノスタルジックなコード感を重視する
- アナログ感のあるポリシンセをよく使う
PolysynthやLeadが豊富なため、土台からメロディまで一気に組み立てられます。
「雰囲気作りに時間がかかる」と感じている方には、即戦力になります。
パッドのバリエーションを増やしたい人
パッド系が非常に充実しているため、こんな方に向いています。
- 毎回似たようなPadになってしまう
- 曲の奥行きをもっと出したい
- バラードやチル系楽曲をよく作る
空間を支える音が増えると、アレンジの幅が一気に広がります。
派手さよりも「空気感」を大切にする人におすすめです。
ローファイやチルビートを量産したい人
Ballad Colors系の音色は、ビートメイクとの相性が良い設計です。
- メロディループ中心の制作スタイル
- ベルやハープ系シンセを多用する
- ほんのり歪んだ質感が好き
マクロでローファイ感を足せるため、加工の手間も減らせます。
アイデアを素早く形にしたい人に向いています。
楽曲に「夜の雰囲気」を加えたい人
Nightfallという名前の通り、全体的に夜を感じさせるトーンが特徴です。
- ダークで落ち着いた空気感を出したい
- シネマティックなイントロを作りたい
- 浮遊感のある展開を入れたい
Eerie Atmospheres系は、世界観づくりに強い味方になります。
感情を演出する音が欲しい人に適しています。
Serumの音作りを効率化したい人
既にSerumを使っているものの、
- 毎回ゼロから音作りしている
- 制作に時間がかかっている
- アイデア出しが止まりやすい
こうした悩みがあるなら、プリセットの力を借りるのは合理的です。
良質なプリセットは、制作スピードを上げるためのツールでもあります。
プリセットを“研究素材”として使いたい人
音作りを学びたい方にも向いています。
- マクロの割り当てを研究したい
- モジュレーションの組み方を知りたい
- 中域強調の作り方を分析したい
完成されたパッチを分解すると、設計思想が見えてきます。
教材として活用できる点も見逃せません。
対応環境について
- 対応シンセ:Serum
- 推奨バージョン:v1.368以降
このバージョン、またはそれ以降での使用が推奨されています。
最新バージョンでの動作が安定します。
まとめ:Vicious Antelope「Nightfall Bundle – Serum Presets」449種類のSerumプリセットを一括収録!シンセウェーブ、ローファイ、アンビエントまで対応し、夜の空気感をそのままトラックに落とし込める大容量サウンドバンドル|DTMプラグインセール
5 in 1 Nightfall Bundle For Serumは、レトロ感、空気感、ローファイ、アンビエント要素を横断する大型プリセット集です。
449種類というボリュームだけでなく、
- パッドの充実度
- メロディ向け音色の豊富さ
- 雰囲気作りに特化した設計
これらがバランス良く組み合わさっています。
夜のドライブ感。
静かな浮遊感。
ノスタルジックなきらめき。
Serumを使った楽曲制作を、もう一段深く広げたい方にとって、実用性の高いバンドルといえるでしょう。
