
80年代SFサウンドの空気感を、いまの制作環境で手軽に再現したい
そんなニーズに応えるのが、レトロフューチャーな世界観に特化したKontaktライブラリです。
ローファイな質感とデジタルの荒さを活かした音色が、楽曲に独特の奥行きを加えます。
Entelechy II:80年代SFの空気をまとった、デジタル系レトロシンセ音源

VICIOUS ANTELOPE
が手がける Kontakt 用ライブラリです。
Entelechyシリーズの「Chapter D」にあたる音源で、80年代のSF映画やシンセサウンドに強くインスパイアされた“レトロフューチャー”な世界観が特徴です。
単なるヴィンテージ再現ではありません。
デジタル感をあえて残した質感や、ローファイなニュアンスを積極的に取り入れたサウンド設計が印象的です。
80年代のSFサウンドを、現代的な制作環境で扱いやすくまとめた、コンセプトのはっきりした音源といえるでしょう。
どんなサウンドが収録されているのか

本作には、75種類のスナップショット(プリセット) が収録されています。
音色の方向性は一貫しており、世界観を壊さない“統一されたパレット”が用意されています。
主なサウンドの傾向は次のとおりです。
- 宇宙を思わせるコズミックなテクスチャ
- 実験的でデジタル色の強いトーン
- 80年代らしいドリーミーでエモーショナルなパッチ
- ローファイ感のあるサウンド
- デジタル歪みを活かしたシンセ
- 母音的なフォルマント効果を感じさせるサウンドスケープ
- リズミック要素
- クラシックな80sキーボードサウンド
特に印象的なのは、“デジタルっぽさ”をあえて活かしている点です。
現代のシンセはクリーンで高解像度な音が主流ですが、本作はあえてザラつきや歪みを残しています。
その結果、80年代のSF作品を思わせる、どこかノスタルジックで未来的な空気感が自然に立ち上がります。
ライブラリの特徴まとめ
あらためて、特徴を整理します。
- 75スナップショット収録
- 80年代SFサウンドに着想を得たレトロフューチャー系音色
- コズミックなテクスチャ
- 実験的なデジタルトーン
- ドリーミーで感情的な80sパッチ
- ローファイキャラクター
- デジタルディストーションシンセ
- ボーカル的な母音エフェクト系サウンドスケープ
- リズム要素とクラシック80sキーを収録
- コンパクトなライブラリサイズ(約23MB・解凍後)
容量は比較的軽量です。
そのため、大規模なサウンドセットというよりは、コンセプトを絞った“使いやすいテーマライブラリ”という位置づけになります。
Entelechy IIの使い方・活用法
Entelechy IIは、単なる“80年代風シンセ音源”ではありません。
レトロフューチャーという明確な世界観を持ったライブラリだからこそ、使いどころを意識すると真価を発揮します。
ここでは、具体的な活用シーンを整理してご紹介します。
80年代SF風BGM・劇伴制作に
本作の最大の強みは、80年代SFサウンドを軸にした統一感です。
そのため、映像音楽や世界観重視のBGM制作に非常に向いています。
活用ポイントは次のとおりです。
- コズミックなテクスチャをパッドとして敷き、宇宙空間の広がりを演出する
- デジタル歪み系シンセで緊張感のあるシーンを表現する
- ボーカル的なフォルマントサウンドで神秘的な雰囲気を加える
- リズミック要素を薄く重ね、未来的な推進力を作る
特にアンビエント寄りのシーンや、レトロな近未来世界を描く映像と相性が良いでしょう。
シンセウェーブ/レトロウェーブ制作に
シンセウェーブ系の楽曲では、音色の“時代感”が重要になります。
Entelechy IIは、まさにその空気感を自然に作り出せるライブラリです。
具体的な使い方としては、
- 80sキーボード系パッチでコードを弾き、土台を作る
- ローファイ寄りのパッドを重ねてノスタルジックな空気を出す
- デジタル感の強いリードでメロディに個性を加える
- 軽めのリズミック要素をシーケンス的に配置する
重要なのは、音を足しすぎないことです。
もともと世界観が強い音源なので、少ないトラック数でも雰囲気が成立します。
アンビエント/実験的サウンドデザインに
本作には、実験的なデジタルトーンやフォルマント風サウンドが含まれています。
これらは、アンビエントやアート寄りの楽曲制作にも活用できます。
おすすめのアプローチは、
- 長いリバーブをかけて音像を拡張する
- オートメーションでフィルターやボリュームを緩やかに動かす
- ノイズ感のある音をあえて前に出して質感を強調する
- シンプルなコード進行でサウンドの表情変化を楽しむ
派手なアレンジよりも、音色そのものを味わう使い方が合います。
トラックの“質感付け”として部分的に使う
フルアレンジをEntelechy IIで組み立てるだけでなく、既存トラックにスパイスとして加える方法も効果的です。
たとえば、
- サビの裏でうっすらとコズミックパッドを重ねる
- ブレイク前にデジタル歪み系サウンドで緊張感を出す
- イントロだけレトロ風キーを使い、印象を強める
こうした使い方をすると、楽曲に一段深みが生まれます。
現代的なトラックの中に、あえて80年代的なデジタル感を混ぜるのも面白い手法です。
世界観を素早く作りたいときに
制作現場では、「まず雰囲気を固めたい」という場面があります。
Entelechy IIは、方向性が明確なため、音選びで迷いにくいのが利点です。
活用メリットとして、
- プリセット同士の相性が良い
- 音のテイストが統一されている
- 少ないレイヤーでも世界観が成立する
結果として、スケッチ段階の制作スピードが上がります。
アイデア出し用の音源としても十分に使えるでしょう。
Entelechy IIがおすすめな人
Entelechy IIは、誰にでも万能というタイプの音源ではありません。
その代わり、ハマる人には強く刺さる、世界観重視のライブラリです。
ここでは、特に相性の良いユーザー像を具体的にまとめます。
80年代SFサウンドが好きな人
まず真っ先に挙げたいのが、80年代のSFサウンドに魅力を感じる方です。
- レトロフューチャーな空気感が好き
- 古いデジタル機材の質感に惹かれる
- 少し粗さの残るシンセサウンドを求めている
- 近未来とノスタルジーが混ざった雰囲気を出したい
クリーンで現代的なサウンドよりも、あえて“時代感”のある音を選びたい方に向いています。
シンセウェーブ/レトロ系トラックを制作する人
ジャンルがある程度はっきりしている方にもおすすめです。
- シンセウェーブを制作している
- レトロウェーブや80sリバイバル系の楽曲を作りたい
- デジタル感のあるパッドやキーを探している
- 音色の統一感を重視している
プリセット同士の相性が良いため、複数音色を重ねても世界観が崩れにくいのが特長です。
ジャンル特化型の音源を探している方には扱いやすいでしょう。
世界観重視で楽曲を組み立てる人
「まず雰囲気から作る」というタイプのクリエイターにも合います。
- コードを鳴らした瞬間に空気感を決めたい
- サウンドから曲の方向性を決めることが多い
- 映像に合わせたムード作りを重視する
- 少ないトラック数で雰囲気を完成させたい
音色そのものに個性があるため、アレンジを盛らなくても空気が立ち上がります。
スケッチ段階の制作にも向いています。
ローファイやデジタル歪みに魅力を感じる人
本作は、あえてデジタル的な荒さを残したサウンドが含まれています。
- クリアすぎる音に物足りなさを感じる
- デジタル歪みを音楽的に使いたい
- 少しクセのある音が好き
- 音の質感で個性を出したい
“整いすぎていない音”を求めている方にとっては、むしろ心地よいライブラリです。
軽量で扱いやすいテーマ音源を探している人
容量がコンパクトで、内容も明確に絞られています。
- 大規模音源よりもテーマ特化型を好む
- 必要な音をすぐ呼び出したい
- 音選びで迷いたくない
- 制作環境を軽く保ちたい
方向性がはっきりしているため、用途が明確なプロジェクトには特に便利です。
動作環境と注意点
導入前に、必ず以下の条件を確認してください。
- Kontakt 8.7.2以上のフルバージョンが必要
- Kontakt Playerには非対応
- ライブラリサイズは解凍後 約23MB
- ダウンロードおよびインストールには「Pulse App」が必要
- 製品の取得には外部サイトでのアカウント作成・登録が必要
まとめ:VICIOUS ANTELOPE「Entelechy II」80年代SFサウンドを現代制作に落とし込む!レトロフューチャーな世界観を一瞬で構築できるKontaktライブラリ|DTMプラグインセール
Entelechy IIは、80年代SFサウンドを現代的な制作環境で再構築した、コンセプト重視のKontaktライブラリです。
ローファイでデジタル感のある音。
宇宙的な広がりを持つテクスチャ。
エモーショナルな80sパッチ。
これらを一つの世界観にまとめ、統一感のあるサウンドパレットとして提供しています。
レトロフューチャーな楽曲制作をしたい方にとっては、即戦力の音源といえるでしょう。
80年代の空気をまとったデジタルサウンドを、あなたのトラックに加えてみてはいかがでしょうか。
