
画像を描くだけで音が生まれる。
Phosphorは、そんな直感的な体験を実現するスペクトラルシンセサイザーです。
スペクトログラムに直接描いた形や色が、そのまま音として再生されます。
従来のシンセとはまったく異なるアプローチで、視覚と聴覚をつなぐ新しいサウンドデザインを可能にします。
Phosphor(Beta):画像をそのまま音に変える、無料のスペクトラルシンセサイザー

Phosphor(Beta)は、画像を音へ変換できる無料のスペクトラルシンセサイザーです。
スペクトログラム上に直接描いた内容が、そのまま音として再生されます。
いわば「見たままが、そのまま鳴る」シンセです。
アカウント登録は不要。
macOS 12以降に対応し、Apple SiliconとIntelの両方で動作します。
個人利用・商用利用を問わず自由に使えます。
従来のシンセでは作れない音を描く
一般的なシンセサイザーは、オシレーターやフィルターを組み合わせて音を作ります。
一方、Phosphorは周波数スペクトルを直接コントロールします。
できることは次のとおりです。
- パッドやドローンを“描いて”作る
- テクスチャ的な音像を視覚的に設計する
- ライザーや進化するサウンドスケープを構築する
- 写真やアートから抽象的な音を生成する
4種類の合成エンジンを搭載し、ADSRエンベロープも内蔵。
完成した音は各種フォーマットで書き出せるため、そのままDAWに取り込めます。
スペクトラル合成とは何か
あらゆる音は、スペクトログラムで表現できます。
スペクトログラムとは、
- 横軸:時間
- 縦軸:周波数
- 明るさ:音量
を示した「音の画像」です。
たとえば、
- ベース音は下部に明るい水平線
- サイレンは斜めの線
- スネアは縦に広がる帯
として表示されます。
通常は「音 → 画像」に変換します。
Phosphorはこれを逆転させました。
画像 → 音 に変換します。
スペクトログラムに直接描くことで、そのまま音を合成します。
Phosphorの基本的な使い方
操作は直感的です。
1. 描く、または画像を読み込む
- フリーハンドで描画
- ハーモニックブラシを使用
- 任意の画像ファイルをインポート
写真、フラクタル画像、生成画像など、どんな画像でも読み込めます。
2. リアルタイムで試聴する
描いた瞬間に音が鳴ります。
作業中もリアルタイムでプレビューされるため、試行錯誤が非常にスムーズです。
3. パラメータを調整する
細かく音を整えられます。
- 合成エンジンの選択
- ADSRエンベロープ調整
- 周波数スケール変更
- 再生時間の設定
- ダイナミックレンジの調整
- ピアノロール表示のオン・オフ
- ビートグリッド表示
- スナップ機能
視覚と音を行き来しながら設計できます。
4. 書き出す
対応フォーマットは以下です。
- WAV
- AIFF
- FLAC
- MP3
ビット深度は16bit、24bit、32bit floatに対応。
サンプルレートは44.1kHzまたは48kHzを選択できます。
ピークノーマライズも可能です。
最終書き出し時には、Fast Griffin-Lim法による反復位相再構成を使用します。
プレビューよりもクリーンな結果が得られます。
スペクトログラムキャンバスの特徴
キャンバスは「周波数 × 時間」で構成されています。
縦軸は対数スケールで、音楽的オクターブにマッピングされています。
等間隔がそのまま音程間隔になるため、直感的にメロディや和音を描けます。
搭載機能は以下の通りです。
- ピアノロールオーバーレイ
- ビートグリッド
- ノートスナップ
- スケール変更(Logarithmic / Mel / Linear / ERB)
視覚的でありながら、音楽的にも扱いやすい設計です。
カラーモードの仕組み
標準モードでは、
- 明るさ=音量
- 各周波数=純粋なサイン波
というシンプルな動作です。
カラーモードでは、色が音色に影響します。
- 赤:ノコギリ波のような温かみ
- 緑:スクエア波のような中空感
- 青:フルートのような柔らかい音
さらに、彩度が倍音の強さを制御します。
単なる画像変換ではなく、音色設計まで踏み込めるのが特徴です。
4つの合成エンジン
用途に応じて選べます。
ISTFT
クラシックなスペクトラル合成。
反復位相再構成を使用します。
Additive
オシレーターバンクによるクリーンな加算合成。
精密で透明感のある音が得られます。
Noise Band
テクスチャ的、グラニュラー寄りの結果。
ノイズ成分を活かした音作りに向いています。
Blend
トーナル成分とノイズ成分をミックスできます。
音楽的な要素と質感を同時に扱えます。
ADSRエンベロープ
フル機能のADSRを搭載しています。
- Attack
- Decay
- Sustain
- Release
リアルタイムで波形を確認しながら調整可能です。
描いたスペクトルに時間的な動きを加えられます。
画像ソニフィケーション
Phosphorは画像を次のようにマッピングします。
- 明るさ → 音量(知覚的dBカーブ)
- 縦位置 → ピッチ
- 横位置 → 時間
つまり、どんな画像にも固有の音があります。
写真を読み込めば音響アートになります。
抽象画ならアンビエント的なサウンドになります。
フラクタル画像なら、複雑なテクスチャが生まれます。
どんな人に向いているか
Phosphorは次のような方に特に向いています。
- 従来のシンセに物足りなさを感じている人
- 映像的に音を設計したいサウンドデザイナー
- アンビエントや実験音楽を制作している人
- 映画・ゲームの効果音制作を行う人
- 音響アートやメディアアートに興味がある人
操作は直感的ですが、奥は深いです。
音響DSPやスペクトラル処理に関心がある人ほど楽しめます。
技術仕様
- プラットフォーム:macOS 12以降
- Apple Silicon / Intel対応
- 合成エンジン:ISTFT / Additive / Noise Band / Blend
- 位相再構成:Fast Griffin-Lim(書き出し時)
- プレビュー:ランダム位相
- ウィンドウタイプ:Hann / Blackman-Harris / Hamming / Rectangular
内部はC++で実装されたスペクトラルエンジンを使用しています。
周波数マッピングは心理音響研究に基づいて設計されています。
まとめ:Roex Audio「Phosphor(Beta)」画像を読み込むだけで音が生成され!スペクトログラムに描いた画像がそのまま音になる無料スペクトラルシンセ|DTMプラグインセール
Phosphorは、音を「波形」や「ノブ」で作るのではなく、「視覚」で設計するシンセサイザーです。
スペクトログラム上に描く、もしくは画像を読み込むだけで音が生成されます。
リアルタイムプレビューに対応し、音の変化を確認しながら直感的に調整できます。
合成エンジンやカラーモードによって音色の方向性も大きく変わります。
従来のシンセでは難しかったテクスチャや進化するサウンドスケープの制作にも向いています。
- スペクトログラムに直接描いて音を生成
- 画像ファイルをそのまま音に変換可能
- 4種類の合成エンジンを搭載
- 色で音色をコントロールできるカラーモード
- リアルタイムプレビュー対応
- フル機能のADSRエンベロープ搭載
- 複数フォーマットで書き出し可能
- macOS対応(Apple Silicon / Intel)
- 個人・商用問わず無料で利用可能
視覚から音を作るという発想に惹かれるなら、一度触ってみる価値は十分にあります。
新しい制作体験を求める方にとって、有力な選択肢になるでしょう。
