
世界に1台しか現存しないLuthéal機構付きピアノを、スタジオで扱えるとしたらどうでしょうか。
Luthéal Pianoは、歴史的価値を持つ特殊なプレイエル・グランドを、緻密なサンプリングで再現したKontakt音源です。
通常のグランドピアノとはまったく異なる音色変化を備え、作曲の発想そのものを広げてくれます。
Luthéal Piano by Realsamples:世界に1台だけ現存する“Luthéal”を、スタジオで再現する特別なピアノ音源

Luthéal Pianoは、Realsamplesが手がけた非常にユニークなピアノ音源です。
その最大の特徴は、世界で唯一演奏可能な“Luthéal(リュテアル)”をデジタルで忠実に再現している点にあります。
この楽器は1919年製のPleyel(プレイエル)グランドピアノをベースに、1922年のLuthéal機構を搭載した特別な1台です。
現在はブリュッセルの楽器博物館に所蔵されており、実機を気軽に演奏することはできません。
そんな歴史的楽器の響きを、現代の制作環境で扱えるようにしたのが本製品です。
Luthéalとは何か

Luthéalは、ジョルジュ・クローテンスによって発明された特殊な機構です。
ピアノ内部にレバーやストップ(切り替え機構)を追加することで、弦の響きを物理的に変化させます。
いわば、20世紀初頭の“アナログ音色デザイン”です。
デジタルエフェクトやシンセサイザーが存在しない時代に、物理的な仕組みだけで音色を変えるという発想が実現されていました。
有名な例では、ラヴェルの《ツィガーヌ》で使用されたことでも知られています。
クラシックの歴史の中でも、非常に特異な存在です。
4つの音色バリエーション

Luthéal Pianoでは、以下の4つのキャラクターを楽しめます。
Pleyel Grand(通常のグランドピアノ音色)
- 1919年製Pleyelの豊かで繊細な響き
- フランス系ピアノらしい、柔らかくも芯のあるトーン
- クラシックや室内楽、映画音楽に自然に溶け込みます
まずは純粋なプレイエルサウンドを基準として体験できます。
Clavecinストップ(チェンバロ風)
- 弦に鉄製の釘を当てる機構
- アタックが鋭く、パーカッシブな響き
- ハープシコードのような硬質なキャラクター
エフェクト処理とは違い、物理的な接触による変化なので、音に機械的なリアリティがあります。
Harp Tiréeストップ(ハープ的な温かさ)
- フェルトダンパーを使用
- 柔らかく、倍音を含んだ温かい音色
- ハープとエレピの中間のようなニュアンス
しっとりとしたシーンやアンビエント的なアレンジにも向きます。
Cimbalomモード
- ClavecinとHarp Tiréeを組み合わせたモード
- ダルシマーやツィンバロムのようなきらめき
- 東欧風、民族的な響き
単なるピアノ音源とは一線を画す、個性的なテクスチャです。
サンプリングの規模と精度
本ライブラリは、単なる簡易サンプルではありません。
- 9,500以上のサンプル
- 32ベロシティレイヤー
- キーリリースやペダルノイズも収録
- 高解像度オーディオ収録
非常に細かい強弱変化まで再現されており、演奏のニュアンスが自然に反映されます。
また、ブリュッセルの楽器博物館で実機を録音。
Wagner U47wチューブマイク、Crane Song Flamingoプリアンプという透明感重視のシグナルチェーンが使われています。
その結果、過度な色付けのない、立体的な音像に仕上がっています。
単なる「変わり種」ではない理由
Luthéal Pianoは、いわゆるエフェクト系ピアノとは違います。
- 音色変化は物理的な接触によるもの
- 加工感ではなく、構造的な変化
- アタックや倍音が自然
そのため、打ち込みでも不思議と“実在感”があります。
現代の完璧に整ったグランドピアノ音源とは対照的で、どこか有機的で、わずかな粗さを含んだ魅力があります。
映画音楽や歴史作品、実験音楽など、「いつものピアノでは物足りない」と感じる場面で力を発揮します。
Luthéal Pianoの使い方・活用法

Luthéal Pianoは、単なる“珍しいピアノ音源”ではありません。
音色そのものが発想を刺激するため、作曲やアレンジの方向性を自然に変えてくれます。
ここでは、具体的な活用シーンを紹介します。
映画・ドラマの劇伴制作に
歴史性や物語性を感じさせる音色は、映像作品と非常に相性が良いです。
- 時代劇や歴史作品の劇伴
- ミステリアスなシーンの緊張感づくり
- 東欧・中欧風の雰囲気を出したい場面
- 不安や違和感をさりげなく演出したい場面
Cimbalomモードは、民族的な空気感を自然に作れます。
Clavecinストップは、鋭いアタックでサスペンスに効果的です。
通常のグランドピアノでは出せない“引っかかり”を演出できます。
クラシック作品の再現・研究に
ラヴェル作品など、当時の響きを再現したい場合にも有効です。
- 近代フランス音楽の再現
- 当時の楽器環境を想定したアレンジ
- 音楽大学や研究用途での資料的活用
プレイエルの響き自体が、現代のコンサートグランドとは性格が異なります。
その違いを体感できる点も大きな魅力です。
ポップスやアンビエントへの応用
意外かもしれませんが、現代音楽にも自然に溶け込みます。
- Lo-fiトラックのメインピアノとして
- アンビエントのレイヤー素材
- エレピの代わりとしてHarp Tiréeを使用
- バラードのイントロに独特の質感を加える
特にHarp Tiréeは、やわらかく温度感のある音です。
エレクトリックピアノとは違う、有機的な揺らぎがあります。
サウンドデザイン用途
物理機構による音色変化は、加工前の素材としても優秀です。
- リバース処理との組み合わせ
- グラニュラー系エフェクトとの相性
- ノイズ成分を活かしたテクスチャ作り
- ピアノを超えた“打弦楽器的”アプローチ
元の音にすでに個性があるため、軽い処理でも十分に存在感が出ます。
作曲の発想転換ツールとして
もっともおすすめしたい使い方は、“最初の一音”に使うことです。
- いつもと違う音色でスケッチする
- 定番ピアノを封印して作曲する
- モードごとに曲想を変えてみる
音色が変わると、自然とコード進行やリズムも変わります。
結果として、マンネリ打破につながります。
Luthéal Pianoがおすすめな人
Luthéal Pianoは、万人向けの“万能ピアノ音源”というよりも、明確な目的やこだわりを持つ方にこそ刺さるライブラリです。
どんな方に向いているのか、具体的に整理します。
映画・ドラマ・ゲーム音楽を制作する方
物語性のあるサウンドを求める方には特におすすめです。
- 歴史作品や時代物の劇伴を手がける方
- ミステリアスな質感を加えたい方
- 民族的・東欧風のニュアンスを探している方
- 定番ピアノとは違う“ひとクセ”を入れたい方
CimbalomモードやClavecinストップは、緊張感や異国感を自然に演出できます。
クラシック音楽に関わる方
近代フランス音楽やラヴェル作品を扱う方にも向いています。
- 当時の楽器環境を意識して再現したい方
- 歴史的楽器の音色に興味がある方
- 研究用途や教育用途で使いたい方
現代のコンサートグランドとは違う響きが得られます。
資料的価値も高い音源です。
ピアノ音源にマンネリを感じている方
制作を続けていると、どうしても音が似てきます。
- どの曲も同じようなピアノになってしまう方
- グランドピアノの完璧さに少し飽きている方
- 有機的な揺らぎや機械的なニュアンスを求める方
物理的な機構による音色変化は、ソフトウェア的な加工とはまったく違う刺激があります。
アンビエントや実験的音楽を制作する方
独特の倍音構造は、実験的なサウンドとも好相性です。
- アンビエントやポストクラシカルを作る方
- Lo-fiや質感重視のトラックを制作する方
- ピアノを素材として再構築したい方
元の音が個性的なので、軽いエフェクトでも十分に存在感が出ます。
コレクター気質のある方
歴史的背景を含めて楽しみたい方にも向いています。
- 珍しい楽器音源を集めている方
- 楽器のストーリーに価値を感じる方
- 他の人と被らない音源を探している方
世界に1台しか現存しない楽器の再現という点は、それだけで特別な魅力があります。
動作環境
- フォーマット:Kontakt(フルバージョン専用)
- 対応OS:macOS / Windows
Kontaktのフルバージョンが必要です。
無償のKontakt Playerでは動作しません。
まとめ:Realsamples「Luthéal Piano」世界に1台しか現存しないLuthéal機構付きプレイエルを徹底収録!4つの音色モードと9,500超のサンプルで再現する歴史的ピアノ音源|DTMプラグインセール
Luthéal Pianoは、世界に1台しか現存しないLuthéal機構付きPleyelグランドを、そのままスタジオに持ち込むような音源です。
・歴史的価値
・物理機構による音色変化
・9,500以上の高精度サンプル
・4種類の個性的なキャラクター
単なる「珍しい音」ではありません。
作曲の視点を変えてくれる、歴史と現代をつなぐピアノ音源です。
普通のグランドピアノでは出せない響きを探しているなら、一度チェックする価値は十分にあります。
