
楽譜をコードのように書いて、そのままMIDIに変換できたらどうでしょうか。
Werckmeister MIDI Compilerは、そんな発想を形にしたオープンソースの作曲ツールです。
テキストで音楽を設計し、構造的に組み立てていくスタイルが大きな特徴です。
Werckmeister MIDI Compiler:シートコードからMIDIを生成できる、オープンソースの作曲ツール
Werckmeister MIDI Compilerは、楽譜をコードのように記述し、そのままMIDI音楽へコンパイルできるオープンソースツールです。
一般的な作曲ソフトのようにGUIで入力するのではなく、テキストベースで楽譜を書きます。
そして、そのシートコードをMIDIへ変換します。
いわば「楽譜のためのプログラミング言語」です。
Werckmeisterでできること
Werckmeisterは、次のような用途に向いています。
- 曲のプロトタイピング
- 楽譜のトランスクリプション(採譜)
- コード進行の実験
- 伴奏スタイルの比較
- 独自フォーマットではなく、可読性のあるソースコードで作曲
DAWのプロジェクトファイルはソフト依存になりがちです。
しかしWerckmeisterでは、テキストで音楽を書きます。
そのため、
- バージョン管理がしやすい
- 差分管理ができる
- 共同制作と相性が良い
という特徴があります。
シートコードとは何か
Werckmeisterでは、次のような記述で音楽を表現します。
c'4 g8 g a4 g~ | g b c'
一見すると簡易的な楽譜のように見えます。
音名、音価、タイなどをテキストで記述します。
ポイントは、
- 人間が読める
- 構造が分かりやすい
- 音楽的な意図が明確
という点です。
バイナリ形式ではなく、テキスト形式。
そのため可読性が高く、後から編集もしやすくなっています。
Werckmeisterの主な特徴
Werckmeisterの機能を整理すると、以下の通りです。
高速なシートミュージックMIDIコンパイラ
- シートコードをすばやくMIDIへ変換
- 試行錯誤がスムーズ
- 作曲中の検証が速い
コード進行を変えたらすぐ確認。
伴奏パターンを変更して即再生。
テンポよく実験できます。
シートファイルMIDIプレイヤー
- 書いたコードをそのまま再生
- 出力前に確認可能
コンパイルと再生が一体化しているため、ワークフローが途切れません。
Visual Studio Code拡張機能
Werckmeisterには、VS Code用の拡張機能があります。
- シンタックスハイライト
- 編集支援
- 開発環境との統合
つまり、作曲を「コードを書く感覚」で進められます。
プログラマー寄りのワークスタイルとも相性が良い設計です。
伴奏テンプレートレンダリングエンジン
単なる音符入力ツールではありません。
伴奏テンプレートを活用できます。
- コード進行を指定
- テンプレートで自動レンダリング
- スタイル違いの伴奏を比較
たとえば、
- ジャズ風
- クラシック風
- シンプルなポップ伴奏
といった実験が容易です。
アイデア出しの段階で非常に便利です。
CSSのようなコンダクションルール
Werckmeisterでは、音楽的な制御ルールを記述できます。
それはまるでCSSのような仕組みです。
- 条件付きの適用
- スタイル指定
- 楽曲全体への影響
構造的に音楽を扱えるのが特徴です。
大規模な楽曲でも整理しやすくなります。
Luaによる拡張
さらに高度な制御が必要な場合、Luaで拡張できます。
- カスタム処理
- 自動生成ロジック
- 独自ルールの実装
作曲ツールでありながら、プログラマブルな環境でもあります。
自由度はかなり高めです。
どんな人に向いているか
Werckmeisterは、次のような方に特に向いています。
- テキストベースで作曲したい人
- バージョン管理を活用したい人
- コード進行を頻繁に試したい人
- 伴奏スタイルを比較検討したい人
- オープンソース志向のクリエイター
逆に、完全なGUI操作を求める方にはやや専門的に感じるかもしれません。
しかし「構造で音楽を考えたい」方にとっては、非常に面白いツールです。
Werckmeisterの本質
Werckmeisterは、単なるMIDI変換ツールではありません。
- 楽譜をコードとして扱う
- 音楽を構造的に設計する
- 伴奏をテンプレートで制御する
- スクリプトで拡張する
音楽制作を「設計」に近づけるツールです。
DAW中心の制作とは少し発想が異なります。
しかし、プロトタイピングや理論実験には非常に向いています。
もし、
- 作曲をもっと論理的に整理したい
- コードベースで音楽を書いてみたい
- オープンな仕組みで制作したい
そう考えているなら、Werckmeisterは一度触れてみる価値があります。
音楽とコードの境界を、少しだけ溶かしてくれる存在です。
まとめ:Werckmeister「MIDI Compiler」シートコードで楽曲を設計できる!楽譜をコードのように書いてそのままMIDIへ変換できる作曲ツール|DTMプラグインセール
Werckmeister MIDI Compilerは、シートコードをMIDIへ変換するためのコンパイラ型ツールです。
GUI中心のDAWとは異なり、テキストで音楽を書き、コンパイルして確認するという流れで制作を進めます。
楽譜を“データ”として扱えるため、構造の整理や差分管理がしやすく、実験的な作曲にも向いています。
伴奏テンプレートやルール設定、Lua拡張など、音楽を設計するための仕組みも充実しています。
- シートコードから高速にMIDIを生成できる
- テキストベースで可読性が高い
- 伴奏テンプレートでスタイル比較がしやすい
- CSSのようなルールで音楽を制御できる
- Luaによる拡張が可能
- Visual Studio Code拡張に対応
音楽を直感だけでなく、構造でも組み立てたい方に向いているツールです。
作曲を「設計」に近づけたい方にとって、ひとつの選択肢になるでしょう。
