
重低音は、楽曲の印象を大きく左右します。
Blent 1. Low Endersは、単なるベース音源ではなく、低音をレイヤーで設計し、時間とともに変化させるためのKontaktライブラリです。
トラックの“土台”を本気で作り込みたい人に向けた、サウンドデザイン志向のツールです。
Blent 1. Low Enders:“低音”に特化したKontaktライブラリ

Blent 1. Low Endersは、音楽制作における“低音”に特化したKontakt専用ライブラリです。
シリーズ第1弾として登場し、深く揺れるローエンドを土台から作り上げるために設計されています。
単なるベース音源ではありません。
複数の低音レイヤーをブレンドしながら、時間とともに変化するダイナミックなサウンドを構築できるのが大きな特徴です。
映画音楽、トレーラー、アンビエント、ダークエレクトロニカなど、重厚な土台が求められるジャンルに特に相性が良い設計になっています。
どんな音が収録されているのか

Blent 1では、持続系の低音素材を中心に収録しています。
具体的には以下のような音源がベースになっています。
- コントラバス
- ドローン系サウンド
- バスーン
- チューバ
- 7弦ギター
- シンセベース
これらを丁寧に録音し、さらに加工を施すことで、単なる生楽器サンプルではない“重厚で響きのある低音”へと仕上げています。
芯がありながらも、うねるように変化する質感。
トラックの土台として使うと、一気にスケール感が増します。
4レイヤー構造で作る分厚いローエンド

Blent 1の中心は、4つのサウンドレイヤーです。
それぞれ独立したページを持ち、以下のパラメータを細かく設定できます。
- Volume(音量)
- Pan(定位)
- Pitch(ピッチ)
- Filter(フィルター)
- アタック / リリース
- ディレイ・リバーブのセンド量
- ローパス / ハイパスフィルター
各レイヤーは単体でも成立します。
しかし真価を発揮するのは、これらを組み合わせたときです。
異なる質感の低音を重ねることで、
・空気を震わせるような超低域
・輪郭を支える中低域
・存在感を補強する倍音成分
といった役割分担を自然に作れます。
Blenderエンジンによる“進化する音”

Blentシリーズの心臓部が「Blenderエンジン」です。
この機能により、4つのレイヤーを滑らかにブレンドできます。
モジュレーションホイールを動かすだけで、音がシームレスに変化します。
特徴的なのは、各パラメータにカーブを設定できる点です。
- 音量が徐々に上がる
- 左から右へパンが移動する
- フィルターがゆっくり閉じる
- ピッチが沈み込んで戻る
それぞれに異なるカーブ形状を描けます。
マスターカーブに従わせることも、レイヤーごとに個別設定することも可能です。
その結果、単なる“切り替え”ではなく、“進化する低音”が作れます。
サスペンスシーンのビルドアップ。
ドラマティックな展開前の緊張感演出。
静かな導入から爆発的な展開への橋渡し。
こうした場面で真価を発揮します。
Motionノブで動きを加える
各レイヤーには専用ノブが用意されています。
Blent 1〜5共通の「Motionノブ」では、LFOを同期させて音量を変化させられます。
- パルス的なリズム感
- ゆったりした揺れ
- 緊張感のあるうねり
静的なドローンに動きを与えることで、単調さを防げます。
特にアンビエントやシネマティック系では効果的です。
専用ブラウザで迷わない
音源選びをスムーズにするため、専用ブラウザが搭載されています。
サンプルプールは8つのカテゴリに分かれています。
- Synth Bass
- Designed Lows 1
- Designed Lows 2
- Bowed Origins
- Deep Synthetic
- Rumbles
- Waves Pedals
- Blown Mutations
クリックするだけで試聴できる設計です。
大量のサンプルから探し回る必要はありません。
制作中の流れを止めないUIは、地味ですが大きな利点です。
グローバルコントロールで最終仕上げ
グローバルページでは、全体にかかるエフェクトを調整できます。
- ディレイ
- コンボリューションリバーブ
- 多数のインパルスレスポンス
リバーブ次第で空間の広がりが変わります。
極端なIRを選べば、サウンドデザイン寄りの変化も可能です。
さらにマッピング機能も備えています。
複数のBlent音源を同一MIDIチャンネルで扱ったり、ライブ用途で使ったりと、柔軟に運用できます。
ランダマイズ機能で新しい発想を得る
ワンクリックでパッチを生成するランダマイズ機能も搭載しています。
完全に破綻した音にはなりません。
実用範囲内で変化するため、アイデア出しに向いています。
- Blender設定だけを変える
- エフェクトも含めて大胆に変える
- 全体を再構築する
プリセット依存から抜け出したい人にとって、強い味方になります。
Blent 1. Low Endersの使い方・活用法
Blent 1は、単に低音を補強するための音源ではありません。
「土台をどう設計するか」という視点で使うと、本来の強みが見えてきます。
ここでは、具体的な活用シーンごとに使い方を整理します。
シネマティック楽曲の“地鳴り”を作る
映画音楽やトレーラー系では、低音が空気感を決定づけます。
Blent 1は、そのベース部分を自然に構築できます。
おすすめの使い方は次の通りです。
- レイヤー1:サブ寄りのドローンで超低域を担当
- レイヤー2:アコースティック系低音で質感を追加
- レイヤー3:シンセ系で倍音と広がりを補強
- レイヤー4:うっすら動くノイズやランブルを重ねる
Blenderエンジンを使って、モジュレーションホイールで徐々に厚みを増やす構成にすると効果的です。
静かな導入から緊張感のピークまで、1パッチで展開を作れます。
ビルドアップやドロップ前の緊張演出
展開前に“溜め”を作りたい場面にも向いています。
たとえば次のような設定です。
- フィルターを徐々に閉じるカーブを設定
- ピッチをわずかに下降させる
- Motionノブで軽いボリューム変調を加える
これだけで、低音がうねり始めます。
リズムがなくても、空間がざわつく感覚を演出できます。
エレクトロニカやダークポップ、トレーラー系に相性が良い使い方です。
ドローン素材の進化系として使う
通常のドローン音源は、どうしても静的になりがちです。
Blent 1なら、時間軸で変化を設計できます。
活用ポイントは以下の通りです。
- 各レイヤーに異なるカーブを設定する
- パンを左右にゆっくり移動させる
- 音量とフィルターを逆方向に動かす
音が生き物のように変化します。
単調な持続音ではなく、物語性のある背景音になります。
アンビエントやダークスコア制作に特に有効です。
既存トラックの“底上げ”用途
完成しかけのトラックに厚みが足りない。
そんなときにも役立ちます。
おすすめの方法はシンプルです。
- 低域を主張しすぎないプリセットを選ぶ
- ハイパスで不要な超低域を整理する
- リバーブを薄く加えて空間に溶かす
ベースの代わりに使うのではなく、“空気の層”として足すイメージです。
音量は控えめでも、全体のスケール感が変わります。
サウンドデザイン用途
ランダマイズ機能を使えば、思いがけない質感が生まれます。
アイデア出しの流れは次の通りです。
- ランダマイズで土台を生成
- Blender設定を微調整
- Motionノブでリズム感を追加
- グローバルリバーブで空間を決定
プリセットから始めるよりも、発想が広がります。
映像音楽やゲーム音楽の効果音レイヤーとしても応用できます。
ライブやリアルタイム操作での活用
モジュレーションホイールとの相性が良いため、ライブ用途にも向いています。
- ホイールでレイヤーブレンドを操作
- Motion量をリアルタイムで調整
- グローバルエフェクトで空間を変化させる
一つのパッチで展開を作れるため、演奏しながら演出できます。
特にアンビエント系のライブセットで力を発揮します。
Blent 1. Low Endersがおすすめな人
Blent 1は、いわゆる“ベース音源”とは少し立ち位置が違います。
メロディを弾くための楽器というより、楽曲の土台を設計するためのツールです。
その特性を踏まえると、特に次のような方に向いています。
映画音楽・トレーラー系を制作している人
低音で空気を支配したい方には相性が良いです。
- 地鳴りのような持続低音を作りたい
- 展開前の緊張感を自然に高めたい
- ドローンを単調にせず、時間変化を加えたい
- 1パッチでビルドアップまで完結させたい
Blenderエンジンによるレイヤー変化は、映像音楽と特に相性が良い設計です。
アンビエントやダーク系サウンドを作る人
静かな楽曲ほど、低音の質感が作品の印象を左右します。
- 背景でうねる低音レイヤーを作りたい
- 音を止めずに、常に微妙な変化を加えたい
- パンやフィルターの動きで空間を演出したい
- ノイズやランブルを自然に重ねたい
持続系素材を重ねていく設計なので、アンビエントとの相性は良好です。
トラックの“厚み不足”に悩んでいる人
ミックスしてみると、どこか軽い。
そんな悩みを抱えている方にも向いています。
- ベースはあるのに迫力が足りない
- サブベースだけでは物足りない
- 低域の質感をもう一段強化したい
- 音数を増やさずにスケール感を出したい
Blent 1は、主役になる音というより“空気の層”を足す用途に強い音源です。
レイヤー設計を直感的に行いたい人
通常、複数の音源を立ち上げてレイヤーを組む必要があります。
Blent 1なら、1つのインストゥルメント内で完結します。
- 4レイヤーを一括管理したい
- モジュレーションで一気に変化させたい
- カーブで細かく動きを設計したい
- 実験的な音作りをスピーディに行いたい
サウンドデザイン志向の方にも扱いやすい構造です。
プリセット依存から抜け出したい人
ランダマイズ機能があるため、発想を広げやすい設計になっています。
- 自分では思いつかない組み合わせを試したい
- プリセットをそのまま使うのに抵抗がある
- 音作りの出発点を増やしたい
- 低音の新しい表現を探している
ゼロから設計するのが難しい場合でも、ランダマイズが良いヒントになります。
逆に向いていないケース
参考までに、次のような用途にはやや方向性が異なります。
- 明確なベースラインを弾くための音源を探している
- ポップスやロック向けのシンプルなベース音が欲しい
- 軽量な即戦力プリセット中心の音源を求めている
Blent 1は“演奏用ベース”というより、“低音設計ツール”です。
目的が合えば、非常に頼もしい存在になります。
基本仕様
- フォーマット:Kontaktライブラリ(5.8.1以上)
- 容量:4.44GB(NCW圧縮)
- 収録サンプル数:1174
- フルバージョンのKontaktが必要(無料のKontakt Playerでは動作不可)
Kontaktフル版ユーザー向けのライブラリです。
購入前に動作環境の確認は必須です。
まとめ:Audiofier「Blent 1. Low Enders」4レイヤー構造とBlenderエンジンで重低音を自在にブレンドし、時間とともに進化するローエンドを設計できるKontaktライブラリ|DTMプラグインセール
Blent 1. Low Endersは、低音を重ねて進化させる設計型のサウンドライブラリです。
4つのレイヤーをブレンドしながら、モジュレーションやカーブ設定によって音を滑らかに変化させられます。
単発のベース音ではなく、空間そのものを支えるローエンドを構築できるのが特徴です。
・4レイヤー構造で厚みのある低音を設計できる
・Blenderエンジンでシームレスに音を変化させられる
・持続系低音素材を中心に収録し、地鳴りのような土台を作れる
・モーション機能で静的なドローンに動きを加えられる
・専用ブラウザとランダマイズ機能で音作りを効率化できる
低音を「足す」のではなく、「設計する」
その発想で楽曲を作りたい方に向いている音源です。
