
L’Horizon Éthéréは、単なるダイナミックEQではありません。
帯域補正にとどまらず、倍音・空間・動きまでコントロールできる、新発想のスペクトラルEQです。
ミックスを“整える”だけでなく、“演出する”ためのツールと言えるでしょう。
L’Horizon Éthéré — Dynamic Spectral EQ:5バンド構成のダイナミック・スペクトラルEQ

L’Horizon Éthéréは、5バンド構成のダイナミック・スペクトラルEQです。
一般的なダイナミックEQの枠に収まらず、ミックスの立体感や音楽的な動きを作り出すための独自機能を多数搭載しています。
単なる補正ツールではありません。
音を「整える」だけでなく、「動かす」「広げる」「奥行きを作る」といった処理まで踏み込めるのが特徴です。
対応形式はVST3(Windows)。
JUCE / C++で開発されたバージョン1.0.0です。
基本仕様
- 5バンド構成のダイナミックEQ
- 各バンドに個別処理が可能
- リアルタイムFFTアナライザー搭載
- L/R VUメーター搭載
- オーバーサンプリング:x1〜x8
- フィルタータイプ:
- Bell
- Low Shelf
- High Shelf
- Low Cut
- High Cut
必要な機能は一通り揃えつつ、そこに独自の拡張機能が加わっています。
主な特徴と機能
Structural Split
トランジェントとトーナルを分離処理
各バンドで、音の「アタック成分」と「持続成分」を個別に処理できます。
例えば:
- スネアのアタックだけを抑える
- 余韻だけをコントロールする
- アタックは残しつつ、鳴りを整える
通常のEQでは難しい、音の性格単位での処理が可能です。
打楽器やパーカッション、アタックが重要な楽器に特に効果を発揮します。
3種類のサチュレーション(バンドごとに搭載)
各バンドに、以下3種類のサチュレーションを搭載しています。
- Tube
- Tape
- Diode
それぞれ異なるキャラクターを持ちます。
しかも、ドライブ量はアナライザー上のノードのハロー部分をドラッグするだけで直感的に調整できます。
EQと歪みを同時にコントロールできるため、
- 特定帯域だけを太くする
- ハイだけに質感を加える
- 中域を押し出す
といった処理がスムーズに行えます。
Spectral Groove
テンポ同期のリズミックEQモジュレーション
EQゲインをDAWテンポに同期してリズミックに変化させる機能です。
オートメーションを書かなくても、
- グルーヴを生み出す
- パッドや持続音に動きを与える
- ビートと連動したうねりを作る
といった演出が可能です。
静的なEQとは違い、「動くEQ」として使えるのがポイントです。
Ghost Harmonics
倍音位置にゴーストフィルターを追加
設定したバンド周波数の倍音(2倍、3倍、4倍、5倍)に、自動で“ゴースト”EQフィルターを追加します。
- 2x
- 3x
- 4x
- 5x
これは強い歪みではなく、音楽的な補強を目的とした機能です。
基音だけでなく倍音構造まで整えられるため、
- ボーカルの存在感を自然に強める
- ベースの輪郭を整える
- シンセの倍音バランスを調整する
といった使い方ができます。
Depth
心理音響的な距離シミュレーション
Depthは、空気吸収と時間的拡散を組み合わせた距離表現機能です。
- 音を奥に下げる
- 手前に引き寄せる
ミックスの前後関係を、EQベースでコントロールできます。
リバーブに頼らず距離感を調整できるため、アレンジ全体の立体構造を整理する際に便利です。
バンドごとのステレオルーティング
各バンドで処理対象を指定できます。
- Mid
- Side
- Left
- Right
例えば、
- サイドだけハイを持ち上げる
- ミッドの低域だけ抑える
- 片側の不要な帯域を整える
といった細かい空間コントロールが可能です。
ダイナミックEQ機能
各バンドごとに設定できます。
- Threshold(しきい値)
- Range(可変幅)
- Upward / Downwardコンプレッション
通常のダイナミックEQとしても十分に実用的です。
不要な帯域を抑えるだけでなく、特定帯域を持ち上げる「アップワード」処理にも対応しています。
オーバーサンプリング
x1〜x8まで対応しています。
歪みや倍音処理を使う場合でも、よりクリーンな結果が得られます。
用途に応じて負荷と音質を選択できます。
こんな人に向いています
- 通常のダイナミックEQでは物足りない
- EQで立体感や距離感まで作り込みたい
- 倍音構造まで意識して処理したい
- リズミックな動きをEQで加えたい
- ミックスに「空間的な演出」を加えたい
単なる補正用EQというより、サウンドデザイン寄りのダイナミックEQという印象です。
まとめ:MG9 Audio「L’Horizon Éthéré — Dynamic Spectral EQ」トランジェント分離・倍音連動EQ・テンポ同期モジュレーションを1つに統合!“動きと奥行き”のダイナミック・スペクトラルEQ|DTMプラグインセール
L’Horizon Éthéréは、5バンド構成のダイナミック・スペクトラルEQです。
トランジェント分離処理や倍音連動EQ、テンポ同期モジュレーションなど、一般的なEQでは実現しにくい機能を搭載しています。
補正用途はもちろん、サウンドデザインや空間演出まで踏み込める設計が大きな特徴です。
- 5バンド・ダイナミックEQ
- トランジェントとトーナルを分離できるStructural Split
- 各バンドに3種類のサチュレーション(Tube / Tape / Diode)
- 倍音位置にフィルターを追加するGhost Harmonics
- テンポ同期でEQを動かすSpectral Groove
- 距離感をコントロールできるDepth機能
- Mid / Side / L / R個別処理
- アップワード/ダウンワード両対応のダイナミック制御
- 最大x8オーバーサンプリング
単なる補正EQでは物足りない方にとって、有力な選択肢になるでしょう。
ミックスに立体感と動きを加えたい方は、チェックしておきたい一本です。
