
ChimeyGuitar2は、音が整いすぎたアンプシミュレーターに物足りなさを感じている人に向けた、かなり攻めたギタープラグインです。
設定次第で美しくも荒々しくもなり、扱う側の感覚がそのまま音に表れます。
ChimeyGuitar2:ギター向けアンプシミュレーション

ChimeyGuitar2は、Airwindowsが開発したギター向けアンプシミュレーション系プラグインです。
一言で言うと、従来のChimeyGuitarを、さらに過激で自由度の高い方向へ押し広げた存在です。
公式でも「ChimeyGuitarよりもワイルド」と説明されており、扱い方次第では非常に攻撃的な音になります。
安全に使えば魅力的ですが、設定を誤るとアンプが壊れたかのような挙動を見せることもあるため、万人向けとは言えません。
従来のChimeyGuitarとの違い
ChimeyGuitar2を理解するためには、元になったChimeyGuitarとの違いを知っておくと分かりやすくなります。
旧ChimeyGuitarの特徴
- BeziCompを多数使った独特なコンプレッション構造
- 強くかけると音が揺れるような「ワーブリング」が発生
- 一般的なコンプレッサーとは反応が異なる
- 安定していて、極端な破綻は起きにくい
扱いやすさはあるものの、限界まで追い込むと独特のクセが前面に出る設計でした。

ChimeyDeluxeとの関係
ChimeyGuitar2は、ChimeyDeluxeの発展系とも言える存在です。
ChimeyDeluxeの特徴
- EQライクな10本のスライダーで構成
- コンプレッションは内部に組み込み済み
- ブースト専用ノブやキャビネットフィルターはなし
- 音の暴れ方に「想定外」が起きにくい
構造上かなり制限されているため、派手な音作りは可能でも、危険な挙動までは行きません。

ChimeyGuitar2の本質
ChimeyGuitar2は、その制限をすべて取り払った「素材そのもの」のようなプラグインです。
大きな特徴
- キャビネットフィルターを搭載
- コンプレッションスピードを自由に調整可能
- 非常に強力なブーストコントロール
- 内部ゲインが相互に影響し合う設計
このように、ChimeyDeluxeでは不可能だったレベルの音作りが可能になります。
同時に、扱いを誤ると音が破綻する危険性も高まっています。
ブースト操作の注意点
ChimeyGuitar2で特に注意すべきなのがブーストです。
- ある程度までは、強烈に圧縮されたサスティンのある音になる
- さらに押し込むと、出力段が壊れたような挙動に変化
- 強い音だけが突然吠えるように鳴る
これはバグではなく、あえてそうなるよう設計されています。
不用意に最大まで回すタイプのプラグインではありません。
ゲイン構造と考え方
このプラグインでは、フィルター内のゲインも含めてすべてが積算的に影響します。
- 各EQ帯域のブーストもゲインとして作用
- 組み合わせ次第で一気に暴走する
- 無限に近いゲインになると挙動が破綻
公式では、ダンブル系の真空管アンプに例えられています。
慎重に扱えば問題ありませんが、油断すると驚くような反応をします。
コンプレッションスピードが音を決める
ChimeyGuitar2最大のポイントは、コンプレッションスピードです。
速い設定の場合
- 無限サスティンに近い状態を作りやすい
- 歪みに近いエッジ感が出る
- 強く弾いたときの反応が非常に鋭い
遅い設定の場合
- 歪み成分が落ち着く
- よりクリーン寄りの挙動
- 過激さを抑えたい場合に有効
歪みを避けたいなら、スピードを右に寄せ、ブーストを控えめにするのが基本です。
あえて暴れさせる楽しさ
とはいえ、このプラグインの真価は「危うさ」にあります。
- コンプレッションを速めに設定
- ゲインとEQを積極的に使う
- 無限圧縮ポイント付近を細かく調整
このあたりを狙うと、タッチに敏感に反応する「吠える」ような音が生まれます。
ほんのわずかなノブ操作で音色が劇的に変わるため、探索そのものが楽しみになります。
ChimeyGuitar2が向いている人・向いていない人
ChimeyGuitar2がおすすめな人は、以下の通りです。
向いている人
- 音作りの試行錯誤が好き
- 常識的なアンプシムに飽きている
- 予測不能な音を楽しめる
向いていない人
- 手早く安定した音が欲しい
- 設定で音が壊れるのが怖い
- 王道アンプサウンドだけを求めている
後者の場合は、一般的なアンプシミュレーターの方が安心です。
まとめ:Airwindows「ChimeyGuitar2」コンプレッションと歪みが暴走寸前で絡み合う、扱いは難しいが音作りが極端に楽しいアンプシミュレーター|DTMプラグインセール
ChimeyGuitar2は、安定性や分かりやすさよりも、音作りの自由度と危うさを優先したアンプシミュレーションです。
一般的なアンプシムでは得られない反応や表情があり、触っているだけで発見があります。
- コンプレッションと歪みが一体化した独特な音の変化
- 設定次第で無限サスティンや鋭いエッジ感を作れる
- ゲインやEQが相互に影響し合う、非常に繊細な挙動
- タッチに強く反応し、弾き方で音が大きく変わる
- 安全ではないが、その分だけ音作りの幅が広い
万人向けではありませんが、音を追い込む作業そのものを楽しめる人にとっては、強く印象に残るプラグインです。
