
1960年代後半のクラシックなアメリカ製EQをもとに設計された、10バンドのグラフィックイコライザーです。
細かい補正よりも、音の方向性を大胆に整えたい場面で力を発揮します。
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EQ560:10バンド構成のグラフィックイコライザー

EQ560は、1960年代後半のクラシックなアメリカ製グラフィックEQをベースに設計された、10バンド構成のグラフィックイコライザーです。
精度の高いフィルタリングと十分なヘッドルームを備えており、音を整える用途から積極的な音作りまで幅広く対応します。
細かいポイントを狙うEQというより、音のキャラクター全体を動かすためのEQとして設計されている点が大きな特徴です。
そのため、トラックの印象を一気に変えたい場面で特に力を発揮します。
クラシックEQらしいサウンド設計
EQ560の最大の特徴は、Proportional Q(プロポーショナルQ)と呼ばれる設計思想です。
これは、ブーストやカット量が小さいときは帯域が広がり、深くかけるほど帯域が狭くなる挙動を取ります。
この動作により、次のような使い方が自然に行えます。
- 軽い補正では、音全体をなだらかに整えられる。
- 大きく動かすと、狙った帯域をしっかり強調できる。
- 数値を細かく意識しなくても、感覚的に音作りしやすい。
結果として、カーブの作り込みに非常に高い自由度があります。
10バンド・グラフィックEQの構成
EQ560は、以下の10個の固定周波数バンドを持っています。
- 31Hz
- 63Hz
- 125Hz
- 250Hz
- 500Hz
- 1kHz
- 2kHz
- 4kHz
- 8kHz
- 16kHz
各バンドはスライダー式で操作します。
それぞれ最大±12dBまでブースト、またはカットが可能です。
スライダーをダブルクリックすると、0dBに即座に戻せます。
細かな調整をやり直したいときに便利な操作です。
EQ INスイッチによる即時比較
EQ560には、EQ INボタンが用意されています。
このボタンをオンにするとEQが有効になり、LEDが点灯します。
オフにすれば、設定したEQはすべて無効になります。
原音との違いを瞬時に確認できるため、判断が非常にしやすくなります。
大きな帯域を動かしたい場面に強い
EQ560は、狭い帯域をピンポイントで削る用途よりも、広い周波数帯をまとめて動かす用途に向いています。
具体的には、次のようなシーンで活躍します。
- 低音が弱いスネアに、しっかりとした厚みを加えたいとき。
- こもったボーカルを、全体的に明るくしたいとき。
- トラック全体のキャラクターを、一気に方向付けしたいとき。
複数のバンドを同時に動かすことで、音の印象が大きく変わります。
入力と出力のゲイン調整
EQ560には、入力と出力の両方にゲインノブが用意されています。
Input Gain
入力信号の音量を調整します。
調整幅は±24dBです。
Output Gain
EQ処理後の出力音量を調整します。
こちらも調整幅は±24dBです。
EQ処理による音量差をコントロールしやすい構成になっています。
ゲイン補正ディスプレイ
出力ノブの左側には、ゲイン補正ディスプレイがあります。
入力と出力の音量差がある場合、その差分が数値で表示されます。
この表示をクリックすると、音量差を自動的に補正できます。
EQの良し悪しを、音量に惑わされず判断したいときに役立ちます。
Undo / Redo とA/B比較
操作性の面でも、EQ560は実用的です。
Undo / Redo
パラメーター変更を取り消したり、やり直したりできます。
試行錯誤しながら音を作る際に安心です。
A/B
2つの設定を切り替えて比較できます。
異なるEQカーブを素早く聴き比べたいときに便利です。
プリセット管理機能
EQ560には、工場出荷時のプリセットが用意されています。
また、ユーザー自身でプリセットを保存することも可能です。
- 現在の設定をデフォルトプリセットとして保存できる。
- 外部に保存したプリセットを読み込める。
- 作業スタイルに合わせた管理がしやすい。
繰り返し使う設定を素早く呼び出せます。
オーバーサンプリングとHQモード
音質を重視するための機能として、オーバーサンプリングが搭載されています。
Oversampling
2倍、4倍、8倍から選択できます。
1倍に設定すると無効になります。
HQモード
高次のアンチエイリアスフィルターを追加します。
音質は向上しますが、CPU負荷は高くなります。
用途やマシン性能に応じて使い分ける設計です。
グローバル設定と描画エンジン
グローバル設定メニューから、動作に関する詳細設定が可能です。
Windows版では、GUIの描画エンジンも選択できます。
- D3D
- OGL
- CPU
環境によっては、描画方式を切り替えることで表示や動作が安定します。
SIMD最適化について
EQ560には、SIMD最適化のオンオフ切り替えがあります。
これは、高オーバーサンプリングやマルチチャンネル処理時の負荷軽減を目的とした機能です。
- モノラルやステレオでは、逆に遅くなる場合がある。
- プラグイン単位で設定が保存される。
- MacとWindowsで対応方式が異なる。
状況に応じて使い分けることが前提の機能です。
対応環境と動作条件
EQ560は、主要なプラグインフォーマットに対応しています。
- AAX
- VST
- VST3
- AU
- AUv3
使用にはDAWソフトが必要です。
プラグインのアクティベーション時にはインターネット接続が必要ですが、完了後はオフラインで使用できます。
まとめ:Red Rock Sound「EQ560 10-Band Graphic Equalizer」10バンドをまとめて動かし、トラック全体の方向性を一瞬で決めるクラシック系グラフィックEQ|DTMプラグインセール
EQ560は、音を「直す」ためのEQというより、音のキャラクターをまとめて動かすためのツールです。
複数帯域を同時に操作できるため、トラック全体の印象を短時間で変えられます。
- 10バンド固定周波数による直感的な操作。
- Proportional Q設計により、軽い補正から大胆な音作りまで自然に対応。
- 広い帯域をまとめて動かすのに向いたサウンド傾向。
- ゲイン補正表示やA/B比較など、判断を助ける実用的な機能。
- オーバーサンプリングやHQモードによる音質重視の設定も可能。
このように、細かな数値よりも耳と感覚を頼りに音を作りたい人に向いたグラフィックEQと言えます。
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