
Oberheim OB-Xの名機サウンドを、手軽に現代の制作環境で再現できたら…
そんな願いを叶えるのが、discoDSP OB-Xd。
アナログ感あふれる太く温かい音色と、柔軟なサウンドメイクを兼ね備えた、シンプルかつ本格派のソフトシンセです。
この記事では、OB-Xdの特徴や使いどころ、開発背景までわかりやすく解説します。
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discoDSP OB-Xd:Oberheim OB-Xをベースにした仮想アナログ・シンセ

discoDSP OB-Xdは、伝説的なアナログシンセ「Oberheim OB-X」のサウンドと挙動を再現した、仮想アナログ・ソフトシンセ(VST/AU/その他対応)です。
単なる模倣にとどまらず、現代的な機能の追加や音質の改良が施されており、サウンドデザインの自由度と音の深みが魅力となっています。
OB-Xdの主な特徴と機能
OB-Xdの主な特徴と機能は、以下の通りです。
OB-Xdの基本コンセプト
- Oberheim OB-Xを再現
OB-Xdは、実機OB-Xのサウンドと挙動を忠実に再現することを目的に開発されています。ただし、原音に限界があった点については改善が加えられています。 - “リッチなアナログ感”を再現するマイクロディチューン
微細な音程のランダムなずれ(マイクロランダムディチューン)を実装。これにより、アナログ機材特有の太く温かいサウンドを再現します。
サウンド設計の柔軟性
- 連続ブレンド可能なマルチモード・フィルターを搭載
フィルターは2つのモードに対応:- 12dBモードでは、ハイパス・ノッチ(バンドパス)・ハイパスを連続的にブレンド可能。
- 24dBモードでは、4ポールから1ポールまで連続的に変化させることが可能。
- エフェクト非搭載の潔さ
OB-Xd本体にはエフェクトが搭載されていません。これはOB-X時代のスタイルを踏襲しており、
外部のコーラス、リバーブ、ディレイなどと組み合わせて音作りを行うのが前提です。 → 外部エフェクトとの組み合わせにより、無限の音の広がりを楽しめます。
インターフェースと拡張性
- スキン変更が可能
見た目のカスタマイズにも対応。KVRフォーラムでは、ユーザーが作成した高品質なスキンが公開されています。 - 複数プラグイン形式に対応
VST、VST3、AudioUnit、LV2 など、さまざまなDAWに対応。クロスプラットフォームで活用できます。 - オープンソースとしての信頼性
ソースコードはGitHubで公開されており、JUCE 7.0.3を用いてビルド可能。GPLv3ライセンスに基づき配布されています。
開発背景とライセンス情報
- 開発の引き継ぎと貢献者
- 初期開発者は「2Dat」氏
- 2022年12月、discoDSPがOB-Xdの私的使用ライセンスを取得
- Soshi Studioから正式に開発継続の権利を受け継いでいます
- ライセンスの詳細
- ソースコードはGPLv3ライセンスに準拠
- 一部画像はCC BY-SA 2.0ライセンス
- その他のリソースはdiscoDSPによる著作権保護付き(無断使用禁止)
OB-Xdはこんな人におすすめ
- アナログ風の温かみのある音をソフトシンセで再現したい人
- エフェクトを自分で選んで加工したいクリエイティブ志向の人
- Oberheim OB-Xに憧れがあるが、実機は高すぎて手が出ない人
- オープンソースに興味があり、自分でカスタマイズしたい開発者
まとめ:discoDSP「OB-Xd」アナログシンセの名機Oberheim OB-Xを完全再現!太くて温かい“あのアナログサウンド”を無料で使えるソフトシンセ|DTMプラグインセール
OB-Xdは、アナログの味わいと現代の柔軟性を兼ね備えた、非常に完成度の高い仮想アナログ・シンセです。
- 原音を忠実に再現しつつ、現代の制作環境に合わせた改良が多数
- 外部エフェクトとの組み合わせで、無限の表現力を実現
- スキンやプラグイン形式、ソースコードまで公開されており、柔軟なカスタマイズが可能
「アナログシンセのあの音をDAW内で再現したい」という方に、ぜひ試していただきたい一本です。
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