
1796年、ハイドンがロンドンを訪れていた時代に誕生したBroadwoodの名器。
その貴重な音色が、南イングランドの無響室で丁寧に収録され、無料のサンプル音源として蘇りました。
クラシックな響きを現代に取り入れたい方は必見です。
CONTENTS
1796年製 ブロードウッド・ベビーグランドピアノの魅力

1796年に製作されたブロードウッド・ベビーグランドピアノ。このピアノは、作曲家ハイドンがロンドンを訪れた1790年代に開発されたモデルのひとつです。
当時の音を現代に蘇らせるべく、南イングランドの名門「サウサンプトン大学」と「音響振動研究所(ISVR)」が共同で、バーチャルサンプル音源として再現しました。
開発の背景と目的
- 大学院プロジェクトの一環で開発
サンプル音源の制作は、修士課程のプロジェクトの一部としてスタート。Shyam Ananthapadhmanabhan氏が中心となり、開発・録音・編集を担当しました。 - 無響室での高品質録音
サンプル録音は、サウサンプトン大学のISVRにある無響室で実施。雑音が完全に排除された環境で録音されたことにより、極めてクリアなサウンドを実現しています。 - 物理モデルと比較検証にも活用
収録されたサウンドは、単なる音源としてだけでなく、物理的な音響モデルとの比較研究にも活用されています。
演奏スタイルに合わせた3つのバリエーション
このピアノ音源には、演奏時のペダル操作に応じて、以下の3種類のバリエーションが用意されています。
- ペダルなし(F0キーで切替)
→ ナチュラルな音色を求める演奏者に適しています。 - ウナ・コルダ・ペダルあり(G0キー)
→ ソフトで繊細な響きを再現。弱音ペダルを使ったような効果です。 - サステイン・ペダルあり(A0キー)
→ 音の余韻が強調される演奏向け。ロマンティックな楽曲におすすめです。
※各バリエーションには、それぞれの**ダイナミクス(強弱の表現)**が含まれており、よりリアルな演奏感が得られます。
録音されたノートの一覧
以下の音階のノートが録音され、24bit・48kHzの高音質で収録されています。
- F0
- C0
- G1
- D1
- A2
- E2
- G#3
- A3
- E3
- B4
- D#4
※注意点として、命名は「一般的な標準」ではなく「ピアノ固有の表記」に基づいています。
詳細については開発者への問い合わせが推奨されています。
まとめ:Shyam Ananthapadhmanabhan「1796 – Broadwood Baby Grand Piano」ハイドンが滞在していた時代の音色を、無響室で高品質サンプリングしたベビーグランドピアノ音源|DTMプラグインセール
1796年製ブロードウッド・ベビーグランドピアノ音源は、歴史的な楽器の響きを忠実に再現した、貴重なバーチャル楽器ライブラリです。
- 歴史的な音色を探求したい作曲家やアレンジャー
- 物理モデリングとの比較研究を行いたい音響研究者
- レトロで繊細なピアノサウンドを作品に取り入れたい音楽制作者
実際のデモをぜひ一度聴いてみてください。
当時の空気を感じられるような、温かくて奥深いサウンドがきっと心に残ります。
