
普通のピアノ音源にはもう飽きた…そんなクリエイターにこそ試してほしいのが「Drift Free Bad Pianos」
ノイズ、揺らぎ、不安定さ。すべてが“意図的に悪い”このKontakt音源は、むしろそのクセが魅力。
音楽に人間味や違和感を加えたい人にぴったりです。
Drift Free Bad Pianos|個性派ピアノ音源

Drift Free Bad Pianosは、Sound Dustが手がけた音の「正確さ」や「綺麗さ」よりも、キャラクターとクセの強さに全振りした“BAD”なピアノです。
とはいえ、「BAD=使えない」というわけではありません。
むしろその“間違った感じ”こそが、ほかのピアノ音源にはない独特な魅力を放っています。
Drift Free Bad Pianosとは?
Sound Dustが開発したこの音源は、一言でいうと「クセがすごいピアノ」
ただし、単なるノイズまみれのローファイ音源ではなく、プレイヤビリティや音楽的な使い勝手も兼ね備えています。
- 不安定な音程、ノイズ、ループ感のある挙動など、“意図的な粗さ”が魅力
- それでも、演奏すると気持ち良い。しっかり「ピアノとしての美しさ」も残されている
- 無料でダウンロード可能(※フル版Kontakt 6.7.1以上が必要)
Drift Free Bad Pianosの特徴:BADだけどGOODな理由

この音源のユニークなポイントを以下にまとめます。
- 約700MBの24bitマルチサンプル
- サンプルサイズからも分かるように、ただの遊びではなく本格的な作り込み
- 音のクセ
- ノイズ混じりの質感
- 奇妙なループ処理
- 不均等な音の強弱
- アナログ的な「ワウ」「フラッター」感
- 時折発生するマルチ・スロブ(複雑な揺れ)
- DRIFTエンジンによる音の変化
- Kontakt内での音の揺らぎや変化をリアルタイムで楽しめる
- 進化版へアップグレード可能
- 無料版のDrift Free Bad Pianosに加え、「BAD PIANO TOOLKIT」という有料アップグレードもあり
- そちらでは60種類のスナップショットや、音源の構造そのものを再設計したバリエーションが手に入る
- GRAINS BAD PIANOも別途登場
- グラニュラー方式でピアノの音を変化させ、元音の面影を残しつつも新しいテクスチャを生むユニット
収録内容と機能一覧
機能面でも、なかなかのこだわりぶり。
以下のようなパラメータや仕掛けが満載です。
同梱内容
- Kontakt用インストゥルメント1つ(※フル版Kontakt 6.7.1以上が必要)
- 約700MBの非圧縮サンプル
- スナップショットによるプリセット管理
- Morph EQ:100種類のEQプリセット
- Morph ADSR:100種類のADSRプリセット
パラメーター解説
- gristノブ:ノイジーで汚れた質感を足すフィルター
- spaceノブ:最大100%ウェットまで設定可能なIRリバーブ
- 50種類のカスタムIRリバーブ:空間処理の幅を広げる
- BPM同期のdriftコントロール:テープのようなワウ/フラッター感を再現
- BPM同期のbipolar ducking modulator:複雑な揺らぎ感を演出
- 演奏モードの切替:
- ポリフォニック(和音)
- モノフォニック(単音)
- レガート
- オフセット再生
- ポルタメント対応:音と音の間を滑らかに繋ぐ
- 最大8ボイスのデチューン:音の厚みや揺れを演出
- フルオートメーション対応:DAWでのパラメータ制御が可能
- 内蔵マニュアル付き:「RTFMページ」で基本的な使い方を確認可能
Drift Free Bad Pianosの使い方:サウンドの方向性と活用例
Drift Free Bad Pianosは、決して「キレイなピアノ音源」ではありません。
でもだからこそ、独特の空気感を持つ音楽ジャンルと相性抜群です。
- Lo-fi HipHop / Chill Beats
- ノイジーで揺らぎのあるピアノが雰囲気づくりに最適
- 映画やドラマのサウンドトラック
- 不安定さや哀愁感を演出する「エモい」BGMにぴったり
- ポストロック、アンビエント
- 「正確さよりも感情」を重視したサウンドが求められる場面で活躍
- Tom Waits風のブルースや変則的ポップ
- わざと“ヘタに”演奏したようなリアリティと人間味が表現できる
まとめ:Sound Dust「Drift Free Bad Pianos」綺麗に鳴るだけのピアノ音源に飽きた人へ!ノイズ・ゆらぎ・不安定さが心に残る、“わざと壊れた”ピアノ音源|DTMプラグインセール
Drift Free Bad Pianosは、単なる無料音源の枠を超えた、創造的な実験ツールともいえる存在です。
・“BAD”という名前とは裏腹に、プレイして楽しい個性派ピアノ音源
・ノイズや不安定さなど、意図的に崩した設計が魅力
・700MBのマルチサンプルで作り込みも本格派
・KontaktのDRIFTエンジンを活かしたサウンド変化が面白い
・Lo-fiやアンビエント、映画音楽などと相性抜群
・アップグレード版やスナップショットによる拡張性あり
正確さよりも“味”を求める制作にこそ力を発揮するピアノ音源です。
この記事を読んで気になった方は、ぜひ手に取って体感してみてください。
新たなインスピレーションが湧くかもしれません。

