United Plugins「Lofinity」単なるロー・ファイ・エフェクトではない！複雑でキャラクター豊かなサウンド設計可能なクリエイティブ・エンジンにより、VHSテープからビニール・レコード、回路曲げゲーム・コンソール音まで無限に組み合わせ可能ロー・ファイ・アルゴリズム・デザイナー

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曲に“味”を足したい。
そんなとき、多くの人がLo-Fi系プラグインを使います。

でも

結局どれも似た音になる
個性が出しづらい

と感じたことはありませんか？

Lofinityはその常識をくつがえす、全く新しいLo-Fiエフェクトです。

100種類以上のエフェクトを自由に組み合わせ、たった1つのノブで繊細かつ大胆な音の変化をコントロールできます。

しかも、VHSテープ風からゲーム機ノイズまで、自分だけのLo-Fiサウンドが作れます。

この記事では、Lofinityの基本機能から具体的な活用方法、プロが評価する理由まで詳しく解説します。

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CONTENTS

Lofinityはどんなプラグイン？ワンノブで操るLo-Fiサウンドの世界

Lofinityは、Lo-Fiな質感を自由に作り出すことができるサウンドエフェクトプラグインです。

見た目はシンプルですが、内部には100種類以上のエフェクトが詰まっており、それらを組み合わせて自由に音を作り込むことができます。

たった1つのノブ操作で複雑な音変化をまとめて調整できるため、初心者でもプロ並みのLo-Fiサウンドを直感的に生み出せます。

Lofinityの概要とできること

Lofinityは、直感的な操作で深みのあるLo-Fiエフェクトを加えられるツールです。

ワンノブで全体の効果量を一括調整できる点が特徴で、プリセットだけでなく自分好みのアルゴリズムを作成・保存することも可能です。

内部処理は高精度で、劣化感を出しつつも音質を保ったままサウンドデザインができます。

HIFI / LOFIノブで全体の効果を調整：
このノブは単なるミックス比ではなく、複数のパラメータを同時にスケーリングするマクロ機能として働きます。

6カテゴリ×2系統のエフェクトを自由に組み合わせ：
アナログ・デジタル・グリッチ・テクスチャなどのカテゴリから、それぞれ2つのエフェクトを選んで同時使用できます。

エディター機能でアルゴリズムを細かく編集可能：
各エフェクトの量やカーブ、ルーティング順を自由に変更でき、保存も可能です。

ランダマイザーで即興的なサウンドを生成：
クリック1つで無作為にエフェクトが構成され、新しいサウンドのアイデアが得られます。

高音質な内部処理（64bit）に対応：
ローファイ化しても元の音質が保たれ、ノイズや崩れすぎを避けたクオリティの高い加工ができます。

画面サイズの変更やプリセット管理も柔軟：
GUIはリアルなハード風で視覚的に操作しやすく、直感的に扱える設計になっています。

他のLo-Fiプラグインとどう違うのか

一般的なLo-Fiプラグインは、特定の効果を加えるだけの「単機能型」が多く、プリセットを選ぶだけの運用になりがちです。

それに対してLofinityは、エフェクトの組み合わせ自体を設計できる「アルゴリズムベース」の設計となっており、サウンドデザインの自由度が圧倒的に高いのが特徴です。

12個のエフェクトを同時処理できる構造：
6つのカテゴリそれぞれにA・Bの2スロットがあり、最大12個のエフェクトが同時に動作します。
複雑な音の変化を一括で作り込めます。

自分でアルゴリズムを保存・再利用できる：
プリセットの変更だけでなく、エディターで作った独自の構成をそのまま保存し、他のプロジェクトでも呼び出せます。

HIFI / LOFIノブによる“深さ”のコントロールが可能：
ただのミックスではなく、効果の深さやエフェクトのかかり方を一括で制御できるため、音の表情を簡単に調整できます。

操作画面が視覚的で扱いやすい：
実際のハード機材のようなデザインで、視覚的にどのエフェクトがどう動いているかを把握しやすく、初めてでも迷いません。

効果の順番（ルーティング）を自由に変更可能：
ドラッグ＆ドロップでエフェクトの適用順を変えられます。
これは他のLo-Fi系プラグインではなかなか見られない機能です。

そのような設計により、LofinityはLo-Fi演出だけでなく、音の質感そのものを“再構築するツール”として使える点が大きな魅力です。

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Lofinityの6カテゴリFXを理解する：アルゴリズムの構造とは

Lofinityは、エフェクトを1つずつ選ぶのではなく、「アルゴリズム」という形でまとめて扱います。

このアルゴリズムは6つのカテゴリに分類されたエフェクト群で構成されており、それぞれに2つずつスロットが用意されています。

合計で12種類のエフェクトを一括制御できる仕組みになっており、複雑で個性的な音作りを可能にしています。

各カテゴリには明確な役割があり、サウンドの質感を多角的にデザインすることができます。

6カテゴリの特徴と役割

6カテゴリの特徴と役割は、以下の通りです。

ANALOGUE（アナログ）：
テープシミュレーションやワウ・フラッターなど、アナログ特有の揺れや歪みを再現します。
音に温かみや奥行きを加えるのに適しています。

DIGITAL（デジタル）：
サンプルレートリダクションやビットクラッシャーなど、デジタル的な崩れやザラつきを与えます。
粗さのある現代的Lo-Fi感を演出できます。

GLITCH（グリッチ）：
音を飛ばしたり断片化するなど、意図的なエラー感を加える効果です。
予測不能なノイズ感や破壊的な質感が欲しいときに活用されます。

TEXTURE（テクスチャ）：
環境音やノイズ、質感の追加を通じて、音に“表情”を持たせるエフェクトです。
静的な音でも生き生きとした印象に変化させられます。

COLOUR（カラー）：
トーンシフターやフィルター系のエフェクトで、音の色合いを変える処理を行います。
音を暗くしたりこもらせたりする際に便利です。

UTILITY（ユーティリティ）：
ステレオの幅やダイナミクスなど、音作りの補助となる実用系のエフェクトです。
主に他のカテゴリを補完する役割で使われます。

2スロット構成の意味：AとBで音が変わる理由

Lofinityの各カテゴリには「Aスロット」と「Bスロット」があり、2つの異なるエフェクトを並列で使用できます。

それぞれのエフェクトには「量（AMOUNT）」と「カーブ（CURVE）」という2つの調整項目があり、HIFI / LOFIノブが100％のときに最大値となるように設計されています。

つまり、ノブの動きに応じてエフェクトの効き方が変化するのです。

AとBで異なるキャラクターをブレンドできる：
たとえば、Aにテープワウ、Bにノイズ追加を割り当てれば、両方の効果が同時に加わります。
音の中に自然な立体感が生まれます。

それぞれのカーブを変えることで効果の立ち上がりを調整できる：
Aをゆっくり効かせてBを急激に効かせるなど、ダイナミックな動きのある音に仕上がります。
繊細な音のニュアンスを演出できます。

カテゴリごとの組み合わせ順も変えられる：
ORDER機能を使えば、エフェクトが通る順番を自由に並び替えられます。
フィルター→ノイズ→グリッチなどの順序変更で音の表情が大きく変わります。

このように、AとBの構成をうまく活かすことで、ただの“古びた音”ではない、自分だけのLo-Fiサウンドが作れるのがLofinityの魅力です。

Lofinityの操作方法：ノブ、エディター、ランダマイザーの使い方

Lofinityは、機能が豊富でありながら操作が直感的にできる設計になっています。

基本は「HIFI / LOFI」ノブひとつで全体のエフェクト量を調整し、さらに詳細な編集がしたい場合はエディター画面で個別に設定が可能です。

加えて、ランダマイザー機能を使えば、思いがけない音のアイデアに出会うこともできます。

ここでは、それぞれの操作ポイントについて解説します。

HIFI / LOFIノブの動作とMixノブの違い

HIFI / LOFIノブは、単なるドライ／ウェットの調整ノブではありません。

これは、選択されたアルゴリズム内のすべてのエフェクト量を“同時に・連動して”調整するマクロノブとして機能します。

一方、Mixノブは一般的なドライ／ウェットのバランスであり、使い方に注意が必要です。

HIFI / LOFIノブは効果の“深さ”をコントロールする：
各エフェクトのAMOUNT値に対してスケーリングが行われ、0%から100%まで段階的に反映されます。
音の変化量を一括で管理できます。

Mixノブはドライ音とウェット音のバランスを調整する：
処理された音と原音をミックスするためのノブですが、フェーズの問題が起きる可能性があります。
自然な変化を求めるならHIFI / LOFIノブが推奨されます。

両者の併用は可能だが、目的に応じて使い分けが必要：
「音の質感を変えたい場合はHIFI / LOFI」「バランスを調整したい場合はMix」
このように目的に応じて判断しましょう。

エディターでのアルゴリズム編集方法

エディターは、Lofinityの心臓部ともいえる高度な編集画面です。

ここではエフェクトの選択・入れ替え・量やカーブの調整・エフェクト順の並び替えまで、細かくコントロールできます。

自分だけのアルゴリズムを設計したい人にとって欠かせない機能です。

各カテゴリごとにエフェクトA・Bを選択可能：
プルダウンメニューから任意のエフェクトを選び、自由に差し替えることができます。
選んだエフェクトの特性はすぐに反映されます。

AMOUNTとCURVEで効果のかかり具合を細かく調整：
AMOUNTで最大値を、CURVEで効き方のスピードを設定できます。
ナチュラルから極端な変化まで自在です。

ORDER（順番）を自由に入れ替えられる：
エフェクトの通る順番をドラッグで変更できます。
同じエフェクト構成でも音の仕上がりが大きく変わります。

保存したアルゴリズムは再利用できる：
独自の組み合わせを保存しておけば、他のトラックでもすぐに呼び出せます。
プロジェクト間の統一感を保つのに便利です。

ランダマイザーの使い方とコツ

ランダマイザー機能は、クリック一発でエフェクトの構成を無作為に生成してくれる機能です。

意外性のあるサウンドを探したいときや、自分では思いつかない音を試したいときに非常に役立ちます。

使い方自体はシンプルですが、効果的に活用するにはちょっとしたコツがあります。

RANDボタンでアルゴリズムを即座に生成：
クリックするだけでエフェクトが全自動で組み合わされます。
毎回異なる結果になるため、発見の連続です。

MODEでランダマイズの対象を選べる：
エフェクト全体を変えるのか、一部だけ変えるのかを事前に設定できます。
これにより、既存の構成を活かしつつ新要素を追加することも可能です。

“当たりの音”が出たらすぐ保存を：
気に入った構成は忘れずに保存しましょう。
次にRANDを押すと元には戻せません。

意外なアイデアの出発点になる：
作り手の癖に縛られない構成が得られるため、創作のヒントとしても有効です。

音のキャラクターを生み出す：ジャンル別のLofinity活用法

Lofinityは、単にLo-Fiな音を作るだけでなく、楽曲のジャンルや目的に応じた音の“キャラクター作り”にも強みがあります。

ジャンルごとに適したエフェクトの使い方を理解すれば、より狙い通りのサウンドが手に入ります。

ここでは、Lo-Fiヒップホップ、インディー系、ゲーム音楽の3ジャンルを例に具体的な活用法を紹介します。

Lo-Fiヒップホップでの活用例

Lo-Fiヒップホップでは、心地よいノイズや柔らかい揺れ、少し曇ったような質感が好まれます。

Lofinityなら、それらを一度にまとめてデザインできます。特にANALOGUE・TEXTURE・COLOURカテゴリの活用がポイントです。

Vinyl Crackle（TEXTURE）で空気感を演出：
アナログレコード特有のパチパチ音を加えることで、無音の間も雰囲気が出ます。
静かなビートでも寂しくなりません。

Tape Flutter（ANALOGUE）で音に揺らぎを加える：
ピッチの微妙な揺れを再現することで、デジタルにはない温もりが生まれます。
ビートの硬さがやわらぎ、聴き心地が良くなります。

Lowpass Filter（COLOUR）で高域を落とす：
耳に刺さる高音を削ることで、柔らかく落ち着いた印象に仕上がります。
夜の作業用BGMにぴったりの雰囲気が作れます。

インディー・ポップやシンセウェーブとの相性

インディー系のジャンルでは、Lo-Fiを加えることでレトロ感や手作り感を演出できます。

Lofinityは音をわざと“古く”加工することで、懐かしさや温かさを加えるのに最適です。

VHS Noise（TEXTURE）で80年代らしさを追加：
映像テープのノイズを加えることで、シンセサウンドに時代感が宿ります。
イントロや間奏に効果的です。

Bit Reduction（DIGITAL）でザラつきを加える：
シンセパッドやボーカルに粒状の粗さを加えることで、音が浮きすぎずなじみやすくなります。
デジタルっぽさをあえて強調する手法です。

Pitch Mod（UTILITY）で音に揺れをプラス：
周期的な音程の変化が、アナログ感やメロウな質感を生み出します。
シンプルなコードでも印象に残るサウンドになります。

ゲーム音楽制作での利用方法

レトロゲーム風の音作りや、チップチューンに近い雰囲気を狙う際にもLofinityは活躍します。

特殊なノイズ処理やビットクラッシュ、サンプリングエラーのような表現も思いのままです。

8-bit Emulator（DIGITAL）でチップチューン風の音色を再現：
古いゲーム機のサウンドチップのようなザラついた音になります。
ピコピコ系のメロディや効果音に最適です。

Sample Rate Reduction（DIGITAL）で音を荒くする：
サンプルレートを極端に下げることで、データ量の少ない音に近づけられます。
レトロ感だけでなく、独特の存在感が出ます。

Stutter（GLITCH）でランダムな切れ感を作る：
音をランダムにブツ切りにすることで、ゲーム内のシステム音のような雰囲気になります。
BGMの変化や場面転換に使えます。

実際にどう音が変わる？プリセットとエフェクト組み合わせ例

Lofinityの魅力は、エフェクトを組み合わせることで音に「性格」を与えられる点にあります。

単なるノイズ追加ではなく、サチュレーションや揺れ、音の粒立ち、質感の変化など、非常に細かいニュアンスを作り込めます。

ここでは代表的な音の組み合わせ例を3つ紹介します。

VHS風アルゴリズムの設定例

VHSテープのような“にじみ”や“ヨレ感”を出すには、アナログ感とノイズ感のバランスが重要です。

やりすぎると音が埋もれるため、控えめな設定がポイントです。

Tape Flutter（ANALOGUE）で映像のヨレを再現：
ピッチの揺れがVHSの独特な不安定感を演出します。
ステレオ感にも軽く影響を与えるため、空間の演出にも使えます。

VHS Noise（TEXTURE）でザラついたノイズを追加：
シーッというノイズ音が背景に加わり、雰囲気が一気に変わります。
止まっている部分でも空気感が出ます。

Colour Shift（COLOUR）で音のトーンをわずかに濁らせる：
微妙なトーンの崩れを加えることで、デジタルの硬さを抑えられます。
再現度の高いレトロ感が得られます。

レコードノイズやワウ・フラッター表現の作り方

Lo-Fiビートに欠かせない“レコード感”を演出するなら、ノイズと揺れ感がカギになります。

特に、ピアノやスネアにうっすら乗せることで、よりリアルなLo-Fiテイストが完成します。

Vinyl Crackle（TEXTURE）でパチパチとしたノイズを追加：
定番のレコードノイズ。軽くかけるだけでもLo-Fiの雰囲気が出せます。
ビートの隙間を埋める役割もあります。

Wow（ANALOGUE）でゆるやかなピッチの揺れを再現：
再生速度のムラのような不安定な変化が、自然な劣化感を与えます。
鍵盤やパッド音との相性が良いです。

Lowpass Filter（COLOUR）で高域をなめらかに落とす：
高音が落ち着くことで、全体的に「古びた音」の印象が強くなります。
ミックスの中でも浮きすぎず馴染みます。

サンプルレート低下とグリッチで攻めたLo-Fi音の設計

少しエッジの効いたLo-Fiサウンドを作りたいときには、デジタル破壊系のエフェクトを活用します。

攻撃的ながらもクセになる、存在感の強い音になります。

Sample Rate Reduction（DIGITAL）で音質を極端に荒らす：
デジタル録音機材の限界を模した効果で、ザラザラした質感を作り出します。
ドラムやFX音に使うとインパクトが出ます。

Stutter（GLITCH）でブツ切りのリズムを生成：
意図的に音を途切れさせることで、グリッチ感の強い個性的な展開になります。
ドロップ前やソロ部分に効果的です。

Bit Crush（DIGITAL）で粒の粗い質感を加える：
細かい音の輪郭を崩し、荒れた表情を与える効果があります。
シンセリードやパーカッションにアクセントを加えたいときに便利です。

Lofinityの便利機能と注意点：意外と見落としがちな設定たち

LofinityにはLo-Fiエフェクト以外にも、制作をスムーズにする便利な機能が多数搭載されています。

中でも「音量補正（AGC）」「信号ルーティングの変更」「CPU最適化」などは、気づかずに使い損ねることもある重要な要素です。

サウンドの完成度や作業効率に直結する機能ばかりなので、しっかりチェックしておきましょう。

AGCとリミッターの違いと使い分け方

音量調整系の機能として、Lofinityには「AGC（自動ゲイン補正）」と「LIMIT（リミッター）」の2種類があります。

それぞれの特徴を理解し、用途に応じて使い分けることで、音量差や音割れを防ぎやすくなります。

AGC（自動ゲイン補正）：
入力音量と出力音量のバランスを自動で調整してくれる機能です。
処理による音量差を一定に保つのに便利ですが、リバーブやディレイなどの余韻がある音には不向きです。
余韻成分まで「無音」とみなしてカットされることがあります。

LIMIT（リミッター）：
出力のピークを0dBに抑える安全装置です。
突発的なピークによる音割れを防ぎ、ミックス全体の安全性を確保します。
AGCと違い、音量自体を調整するのではなく“制限する”動作です。

どちらも目的が異なるため併用も可能：
AGCで音量感を整えつつ、LIMITでピーク対策をするという使い方が理想的です。
ただし、どちらも常時オンにすべきではなく、場面ごとに判断するのが重要です。

エフェクトの順番変更と信号ルーティングの工夫

Lofinityでは、各エフェクトの適用順を自由に変更することができます。

この「ORDER」機能を使いこなすと、同じ構成でもまったく違うサウンドになります。

ルーティングによる音の変化を理解しておくと、意図的な音作りがしやすくなります。

エフェクトはドラッグで順番を入れ替えられる：
エディター画面下部の「ORDER」エリアで、各エフェクトをドラッグ＆ドロップで並べ替え可能です。
視覚的に操作できるため、初心者でも直感的に扱えます。

ノイズ系を先に置くと後段で強調されやすい：
たとえばVinyl Crackleを最初に通すと、そのノイズが後段の歪みやEQで目立つようになります。
逆に最後に配置すれば、全体に軽く乗せるだけの効果になります。

フィルター系は後ろに配置すると全体の処理に影響する：
LowpassやColour Shiftなどのフィルター系を最後に置くことで、全体の音をまとめて加工できます。
音の仕上げに向いています。

ルーティング次第で“Lo-Fi感の出方”が激変する：
順番によって「古い音」になるか「崩れた音」になるかが変わるため、ジャンルや意図に応じて調整しましょう。

CPU負荷とインテリジェントスリープの実力

多機能なエフェクトプラグインにありがちなのが、CPUへの負荷です。

Lofinityは見た目以上に高度な処理をしていますが、システム負荷を抑える工夫も備わっています。

中でも「インテリジェントスリープ」機能は、省エネ設計として非常に優れています。

インテリジェントスリープ機能を自動搭載：
音が入力・出力されていない状態を検知すると、自動的に処理を停止します。
CPU負荷を実質ゼロに抑えることができます。

サウンドが再開すれば自動で復帰：
一度“眠った”状態でも、信号が来ればすぐに処理が再開されます。
リアルタイム使用にも支障はありません。

高解像度オーバーサンプリングにも対応：
8倍のオーバーサンプリング機能により、高品位なサウンドを保ちながらノイズを抑制します。
ただし、使用時はCPU負荷が上がるため注意が必要です。

処理が軽いため、複数インスタンスの同時使用も可能：
1トラック1Lofinityだけでなく、各パートに異なる設定で使うことも現実的です。
全体をLo-Fi方向に染めるような使い方もできます。

システム要件

Lofinityを快適に使用するためには、以下の環境が推奨されています。

どちらのOSにも対応しており、主要なDAWとの互換性も確保されています。

対応OS：
Windows 8 / 10 / 11（64bit）
macOS 10.10以降（64bit、Intel または Apple Silicon対応）

対応フォーマット：
VST2 / VST3 / AU / AAX（64bit）

対応DAW：
主要なDAWに対応（Cubase、Ableton Live、Logic Pro、Studio One、FL Studioなど）

CPU / メモリ要件：
一般的な音楽制作に適したスペックで動作可能
ただし、オーバーサンプリング機能使用時はCPU負荷が上がるため注意

その他：
プラグインの管理・インストールにはUnited Plugins Managerが必要です
アクティベーションにはインターネット接続が必要です

まとめ：United Plugins「Lofinity」単なるロー・ファイ・エフェクトではない！複雑でキャラクター豊かなサウンド設計可能なクリエイティブ・エンジンにより、VHSテープからビニール・レコード、回路曲げゲーム・コンソール音まで無限に組み合わせ可能ロー・ファイ・アルゴリズム・デザイナー｜DTMプラグインセール

今回の記事では、United PluginsのLofinityについて以下のポイントを解説しました。

Lofinityは100種以上のエフェクトを1つのノブで制御できるLo-Fiアルゴリズムプラグイン
6つのカテゴリで構成され、最大12個のエフェクトを同時使用可能
HIFI / LOFIノブで全体の深さを調整し、Mixノブとは異なる使い方ができる
エディター機能で細かくエフェクトを組み合わせ、自分だけの音を設計できる
ランダマイザーで偶発的な音の発見にも対応
音楽ジャンルごとの使い方で表現の幅が広がる
プリセットや設定例から実践的なサウンド設計が可能
AGCやルーティング順の変更、インテリジェントスリープなど便利機能も充実

Lofinityは「音を汚す」のではなく、「音にキャラクターを与える」ためのプラグインです。

他のLo-Fi系プラグインで満足できなかった人ほど、その奥深さに驚くはずです。

Lo-Fiを“味付け”ではなく“表現手段”として取り入れたいなら、Lofinityは一度触ってみる価値のある一本です。

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