
90年代の音楽を象徴したデジタルシンセの名機たちが、UVIの手によって現代の音として蘇る。
「Digital Synsations Vol.1」は、Roland D-50、Yamaha SY77、Korg M1、Ensoniq VFXという4台の伝説的シンセを収録した音源コレクション。
懐かしくも新しい――デジタル黄金期のサウンドが、今のトラックメイクに新しい息吹を与えます。
Digital Synsations Vol.1 ― 90年代デジタルシンセの黄金期を現代に蘇らせる音源コレクション

UVIの「Digital Synsations Vol.1」は、90年代の音楽シーンを形づくった4台のデジタルシンセサイザーを現代の音質で再構築したソフト音源です。
SY77、D-50、M1、そしてEnsoniq VFX。
デジタルシンセの黄金期を象徴するそれぞれの名機を丁寧にサンプリングし、当時の質感とキャラクターを最新の制作環境で再現しています。
単なる懐古主義ではなく、「90年代サウンドの再評価」をテーマにしたこのコレクションは、シティポップ、チル、R&B、映画音楽、アンビエントなど、幅広いジャンルで即戦力になるサウンドライブラリです。
Digital Synsations Vol.1とは
本作は、デジタルシンセ黄金期の名機4台を忠実に収録した音源コレクションです。
UVIが誇る高品位サンプリング技術と、Falcon / UVI Workstationの柔軟な音源エンジンにより、90年代の独特な質感とモダンな操作性を両立しています。
収録モデルは以下の通りです。
DS1(Roland D-50を再現)

- 特徴
「LAシンセシス」と呼ばれる方式によるハイブリッド音源。
アナログ的な波形とPCMサンプルを組み合わせた、幻想的で温かみのあるサウンド。 - 得意な音色
・シンセパッド
・ベル/マレット
・幻想的なリードやアンビエントサウンド - 印象
D-50特有の“透明感と奥行き”が見事に再現されており、当時のポップスやバラードの空気感を再現できます。
DS77(Yamaha SY77を再現)

- 特徴
FM音源とサンプリング音源(AWM)を組み合わせた、極めて柔軟な設計。
デジタル特有の繊細さと、動的な音作りの奥深さが魅力。 - 得意な音色
・エレピ/ベル
・メタリックなベース
・進化系FMリード - 印象
SY77らしい“精密で立体的な音”がそのまま蘇り、90年代R&Bやゲーム音楽の再現にも最適。
DS90s(Korg M1を再現)

- 特徴
世界的ヒットを記録したPCMワークステーション「M1」を再現。
デジタルシンセブームの代名詞であり、ポップスからダンスまであらゆるジャンルで使用された名機。 - 得意な音色
・M1 Piano
・Organ / Pad / Bass
・Pop / Dance 系の即戦力プリセット - 印象
明るく抜けの良い音色が多く、シティポップやハウスに絶妙なアクセントを与えます。
DSX(Ensoniq VFXを再現)

- 特徴
アメリカ製デジタルシンセの異端児とも呼ばれるVFXを忠実に再現。
独自の「Transwave」テクノロジーによる波形変化が特徴で、他の3機種とは異なる深みと動きを持つ。 - 得意な音色
・複雑なモジュレーションパッド
・ノイズ感のあるテクスチャ
・映画音楽・サウンドスケープ系の音作り - 印象
音に“アメリカ的な厚みと癖”があり、DS1〜DS90sとは異なる彩りを作品に加えます。
音質と操作性の進化
UVIは、単なるエミュレーションではなく、実機を徹底的にサンプリングして再構築しています。
その結果、以下のような利点があります。
- 各シンセ固有の鍵盤ごとのキャラクターを忠実に収録
- 当時では不可能だった高解像度での再現
- フィルター、エンベロープ、LFO、エフェクトを統合し、直感的に音作り可能
- FalconやUVI Workstation上で、モダンなワークフローに完全対応
これにより、当時のハードウェアよりも柔軟かつクリアなサウンドを、ストレスなく扱うことができます。
プリセットとジャンル対応力
「Digital Synsations Vol.1」には、数百種類以上のプリセットが収録されています。
4機種それぞれの音色バリエーションを組み合わせることで、ジャンルを問わず活用できます。
代表的なカテゴリ例:
- シンセパッド/アンビエントテクスチャ
- ベル/マレット/デジタルリード
- エレクトリックピアノ/オルガン
- ベース/ドラム/リズムループ
- ストリングス/アトモスフィア系サウンド
現代的な使い方としては、
- シティポップやチル系のレイヤーサウンド
- ローファイビートのバックグラウンドパッド
- 映画音楽やゲームBGMでの“90年代テイストの演出”
といったシーンで特に威力を発揮します。
Digital Synsations Vol.1の使い方・活用法

「Digital Synsations Vol.1」は、90年代のデジタルシンセサウンドを現代のトラックに自然に取り入れられる万能音源です。
4台それぞれの個性を理解して使い分けることで、サウンドの幅が大きく広がります。
ジャンル別の使い方
- シティポップやAOR制作に
・DS1(Roland D-50)の透明感あるパッドやベル系音色で、都会的な雰囲気を演出。
・DS90s(Korg M1)のピアノやオルガンで、90年代J-POPの質感を再現。 - チル・ローファイビートに
・DS77(Yamaha SY77)のFMエレピやアナログ風ベースで、やわらかく落ち着いたトーンを加える。
・DSX(Ensoniq VFX)の深いテクスチャで、バックグラウンドに立体感を出す。 - 映画音楽・アンビエントに
・DS1の幻想的なパッドを広げて、空間系トラックのメインに。
・DSXのTranswave音色を使って、時間的な変化のあるサウンドスケープを作る。
トラックメイクでの実践的な使い方
- レイヤーで立体感を作る
・異なるシンセを重ねて、新しい音を生み出す。
・例:DS77のFMベル+DS1のパッド=硬質なのに包み込むような音。 - アナログ音源とのブレンド
・アナログシンセとレイヤーすると、温かみとデジタルの透明感が絶妙に調和。
・特にJUNOやProphet系との相性が良い。 - EQとリバーブで“あの時代の空気感”を再現
・中域を少し抑え、リバーブを深めに設定。
・90年代特有の奥行きと広がりが生まれる。 - シンセベースとしても活用
・DS77のFMベースは輪郭がはっきりしており、ミックスで埋もれにくい。
・DSXのベース音は太く、モダンなトラックにも自然に馴染む。
プリセットを“素材”として使う発想
- そのまま使えるプリセットが多い
・どの機種も完成度が高く、プリセットのままで即戦力。
・DAWに立ち上げてすぐトラックを組み立てられる。 - プリセットを組み合わせて新しい音色に
・FalconやUVI Workstation上で複数のプリセットを重ね、独自の音を構築できる。
・4台の個性があるからこそ、ハイブリッドな音作りが可能。 - サウンドデザインの勉強にも使える
・各機種の音の作り方の違いを理解でき、音源設計の勉強にも最適。
・特にFM音源(SY77)とPCM音源(M1)の対比は学びになる。
トラックの“空気”を変える演出として
- メイン楽器としてではなく、雰囲気を支える役割に
・パッドや背景音をうっすら混ぜるだけで、90年代の質感が漂う。
・音量を控えめにすることで、自然な“時代感”を演出できる。 - 現代的なビートに懐かしさを加える
・ローファイやチル系のドラムに、M1ピアノを少し加えるだけでレトロ感が増す。
・ボーカルトラックの裏でDS1のベル音を鳴らすと、透明感が引き立つ。
実際の制作フローに組み込むコツ
- UVI Workstationで複数のDS音源を同時立ち上げ、ひとつのインスタンスで完結したサウンドレイヤーを構築する。
- DAW上でオートメーションを使い、時間的な変化(LFOやフィルター)を加えると、より有機的なサウンドになる。
- エフェクトチェーンは、コーラス → ディレイ → プレートリバーブの順が90年代らしい印象を与える。
- BGM制作では、DSXの波形変化系サウンドを低音域で控えめに使用すると、深みと厚みを両立できる。
4つの個性を活かす組み合わせ例
- DS1 × DS90s
→ キラキラしたピアノと幻想的なパッドで、ポップスやチル系に最適。 - DS77 × DSX
→ メタリックなFM音と深いテクスチャで、アンビエント/映画音楽向き。 - DS1 × DS77 × DS90s
→ 3層のレイヤーで、90年代的な「厚みのあるシンセバンドサウンド」が作れる。
Digital Synsations Vol.1がおすすめな人
「Digital Synsations Vol.1」は、90年代デジタルシンセの魅力を現代の制作環境で活かしたい人に最適な音源です。
ただ“懐かしい音”というだけではなく、サウンドの幅広さ・制作効率・表現力の高さが、今のトラックメイクにも通用します。
90年代サウンドを再現したい人
- 90年代のポップス、R&B、ハウス、ゲーム音楽などに影響を受けている人。
- 「Roland D-50」「Yamaha SY77」「Korg M1」「Ensoniq VFX」などの名機サウンドを、今のDAW環境で再現したい人。
- 当時の音楽の“デジタル特有のきらめき”や“透明感”を求めている人。
シティポップやチル系を制作している人
- シティポップやネオソウル、チルウェーブなど、“レトロだけど新しい”質感を求めている人。
- M1ピアノやD-50パッドなど、懐かしくも今っぽい音を作品に取り入れたい人。
- トラックに温かみや奥行きを出したい人。
サウンドデザインや作曲の勉強をしている人
- シンセ音源の構造を理解したい人。
- PCM音源、FM音源、Transwave音源など、異なる方式のデジタルシンセを比較しながら学びたい人。
- 90年代の音作りの特徴を研究し、現代のサウンドデザインに活かしたい人。
現代トラックに“デジタルの質感”を加えたい人
- アナログ系プラグインしか持っていない人で、サウンドの幅を広げたい人。
- 現代のシンセポップ、ローファイ、チルビートなどに、透明でクールな響きを加えたい人。
- デジタルならではの“冷たさ”や“無機質な美しさ”を音楽表現の中で使いたい人。
BGM・映画・ゲーム音楽制作者
- 映像の雰囲気に合わせた「時代感のあるサウンドスケープ」を作りたい人。
- DSX(Ensoniq VFX)の有機的なテクスチャやモジュレーションを活かし、空間表現を強化したい人。
- アンビエント系BGMで、音の“揺らぎ”や“奥行き”を作りたい人。
サウンドバリエーションを広げたいプロデューサー
- ひとつの音源で多彩なジャンルに対応したい人。
- シンプルな操作で即戦力の音を得たいが、音の質には妥協したくない人。
- 楽曲に“ひとつ上の質感”を加えたいプロフェッショナルユーザー。
レトロとモダンを融合させたいアーティスト
- 懐かしい音色をベースに、新しい感覚のトラックを作りたい人。
- 「古いのに古く聞こえない音」を探している人。
- ノスタルジックな雰囲気を演出しつつ、今の時代の空気を感じさせたい人。
シンプルな操作でクオリティを上げたいDTM初心者
- シンセの知識がなくても高品質な音を使いたい人。
- UVI Workstationのプリセットをそのまま使うだけで、楽曲の完成度を上げたい人。
- 「難しい音作りは苦手。でも雰囲気のある音が欲しい」という人。
システム条件
- UVI Workstation 3.1.8以降、またはFalcon 2.8.2以降に対応
- iLok アカウント(無料取得、USBキーは必須ではありません)
- インターネット接続環境(製品ダウンロードとライセンス発行と認証に必要、常時接続不要)
- 対応システム:
– macOS 10.14 Mojave ~ macOS 15 Sequoia
– Windows 10 ~ Windows 11(64bit) - 15GBの空きディスク容量
- ハードドライブ:7,200回転仕様のHDDまたはソリッドステートドライブ(SSD)推奨
- 4GB RAMメモリ (大容量のUVIサウンドバンクは 8 GB以上を強く推奨)
まとめ:UVI「Digital Synsations Vol.1」90年代デジタルシンセの名機を現代に完全再現!SY77・D-50・M1・VFXのサウンドを高精度に再構築し、懐かしくも新しい音楽体験をもたらす究極のライブラリ|DTMプラグインセール
「Digital Synsations Vol.1」は、90年代デジタルシンセの美学を現代に再構築した音源集です。
それぞれの機種が持つ個性(D-50の幻想、SY77の緻密、M1の華やかさ、VFXの奥行き)が融合し、幅広いジャンルに対応します。
このコレクションの魅力は、「古さ」を再現するのではなく、“過去を素材に未来を作る”こと。
懐かしい音をそのまま再現してもよし、モダンなエフェクトで新しい表現に挑戦してもよし。
サウンドデザインの幅を広げたい全ての制作者にとって、頼もしい音源です。
- Roland D-50 / Yamaha SY77 / Korg M1 / Ensoniq VFX の4台を収録
- 実機を丁寧にサンプリングし、UVIエンジンで高解像度に再構築
- シティポップ、チル、R&B、映画音楽など幅広いジャンルで活用可能
- プリセットの完成度が高く、初心者にも扱いやすい
- “懐かしさ”と“現代性”を両立する希少なデジタル音源
一言で言えば
「Digital Synsations Vol.1」は、“90年代の空気を現代の音で描くためのシンセライブラリ”です。






