
テルミンは「触れずに演奏できる楽器」として有名ですが、実際に手に入れるのはなかなか大変です。
そんなテルミンの独特な響きを、手軽に体験できるのが今回紹介するソフト音源「THEREMIN」
Yamaha Reface CSでサンプリングされ、Kontakt上でシンプルに再現されたそのサウンドは、映画音楽やアンビエント制作に最適です。
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THEREMIN ― Yamaha Reface CSを使ったユニークなエミュレーション音源

テルミン(Theremin)は、世界で最も不思議な電子楽器のひとつとして知られています。
通常の鍵盤や弦、打楽器のように直接触れて演奏するのではなく、空中で手をかざすことで音程や音量をコントロールできる点が大きな特徴です。
その独特なサウンドは、映画音楽やアンビエント、実験音楽などでも幅広く活用されています。
「THEREMIN」は、そのユニークな楽器をシンプルながら効果的に再現したソフトウェア音源です。
以下のような特徴を持っています。
THEREMINの特徴と仕様
- サンプリング方法
Yamaha Reface CS キーボードを使用し、5オクターブ分を16bit / 44.1kHzでサンプリング。
録音には Focusrite Saffire Pro 40 インターフェースが使われており、クリアで忠実な音質が確保されています。 - TIMEノブによる操作性
- TIMEノブを使うことで、音と音の間の移行(ポルタメント)の長さを調整可能。
- 短めに設定すればシャープで機械的な動きに、長めにすれば滑らかで漂うような音色を楽しめます。
- モノフォニック仕様
- 本物のテルミンと同様に、同時発音はできません。
- 常に1音だけが鳴るため、メロディラインの表現に特化しています。
- 和音演奏は不可ですが、その制限こそが独特のサウンドを生み出します。
- 追加エフェクト
- ローパスフィルターで音色を柔らかく調整可能。
- ディレイやリバーブを組み合わせることで、空間的で幻想的な響きを加えられます。
- アンビエントやシネマティックなトラック制作に非常に向いています。
THEREMINの魅力
- 演奏体験の面白さ
モノフォニックながら、ポルタメントやエフェクトを駆使することで、歌うような表現が可能。
テルミン特有の“人の声に似た”質感を再現できます。 - シンプルさと効果的な表現力
パラメータは多くありませんが、それがかえって直感的に扱いやすい設計になっています。
複雑な設定に悩まされることなく、すぐに音楽制作に取り入れることができます。 - ジャンルを超えて使える音
ホラー映画風のサウンドデザインから、ドリーミーなポップスのアクセント、アンビエントトラックの中心的な役割まで幅広く対応可能。
動作環境
- Kontakt 5.7 以上のフルバージョンが必要です。
まとめ:David Berge’s「THEREMIN」テルミン独特の浮遊感を手軽に再現!滑らかなポルタメントと幻想的な響きを表現できる、Yamaha Reface CSでサンプリングされたKontakt専用音源|DTMプラグインセール
今回の記事では、ソフト音源「THEREMIN」の特徴を紹介しました。
要点を整理すると以下の通りです。
- Yamaha Reface CSで録音した5オクターブ分のサンプル
- モノフォニック仕様で本物のテルミンに近い挙動
- TIMEノブでポルタメント(音のつながり)を調整可能
- ローパスフィルター、ディレイ、リバーブを搭載
- Kontakt 5.7以上のフルバージョンで利用可能
- 無料でダウンロードして使える
シンプルながら本格的なサウンドを体験でき、空間演出やメロディの表現にぴったりです。
実機のテルミンが手に入らなくても、その魅力を身近に感じられる便利な音源といえるでしょう。