
高性能なEQプラグインは多くありますが、無料でここまで使えるものはなかなかありません。
iZotopeが手がける「Ozone 11 EQ」は、プロ仕様の機能を詰め込んだスタンドアロンEQ。
この記事では、その魅力と機能をわかりやすく解説します。
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Ozone 11 EQとは?:iZotopeが提供するフリーの高性能マスタリングEQ

iZotopeの「Ozone 11 EQ」は、同社の代表的なマスタリングスイート「Ozone 11」シリーズに含まれる、スタンドアロンで使えるEQプラグインです。
無料で提供されていながら、プロフェッショナルな機能を備えており、ミックス・マスタリングの現場で即戦力になるツールです。
以下で、Ozone 11 EQの特徴や機能について、詳しく・丁寧に解説していきます。
Ozone 11 EQの主な機能と魅力
Ozone 11 EQの主な機能は、以下の通りです。
スタンドアロンでも使用可能なEQプラグイン
- iZotopeのOzone 11に含まれるEQが、単体のプラグインとして独立
- Ozone 11本体を所有していなくても、EQ機能だけを無料で活用可能
- AAX、AU、VST3(すべて64bit)に対応しており、主要なDAWで使用可能
Transient / Sustain モードによる音の表情コントロール
- 新たに搭載された「Transient / Sustain モード」により、音のアタック部分と持続音(サステイン)部分を分けてEQ処理が可能
- 例:ドラムのアタックだけを明るく、サステインを抑えるなど、表現の幅が大きく広がる
- リズム感や音の立ち上がりを強調したい場面で特に効果を発揮
Deltaボタンによる「効果の確認」が可能
- Deltaボタンを有効にすると、「EQ処理で何が変化したのか」をリアルタイムでモニター可能
- EQ処理前と処理後の違いを聴覚的に把握しやすく、ミックス判断の精度が向上
- 不要な処理や過度な補正を避けられるため、ナチュラルな音作りに役立つ
Mid / Side モード対応で立体的な音場処理
- ステレオの中央(Mid)と左右(Side)で別々のEQ処理が可能
- 例:ボーカルなど中央に配置された音だけを調整したい場合に便利
- 空間の広がりをコントロールできるため、ミックス全体のクオリティがアップ
わかりやすく操作しやすいインターフェース
- 周波数カーブをグラフィカルに表示、ドラッグ&ドロップで直感的に操作可能
- 問題のある帯域を視覚的に特定しやすく、スピーディーに修正できる
- UIはOzoneシリーズ共通の洗練されたデザインで、初心者にも扱いやすい
Ozone 11 EQがおすすめな人
- 繊細でクリエイティブなEQ処理を行いたい
- 無料で高品質なツールを導入したい
- 音のアタックと持続音を分けてコントロールしたい
- Mid/Side処理でステレオ空間をコントロールしたい
- iZotope製品の操作感を体験したい
音作りにこだわるすべてのクリエイターにとって、Ozone 11 EQは間違いなく強力な武器になります。
多くのDAWでの動作をサポート
対応しているDAWは非常に幅広く、以下のような主要なソフトウェアに対応しています。
- Logic Pro(10.7以降)
- Ableton Live(11以降)
- FL Studio(21以降)
- Pro Tools(2023)
- Cubase(12)
- Studio One(6)
- REAPER(6)
- Cakewalk by BandLab
- Adobe Audition
- MASCHINE
- Wavelab(11)
- Davinci Resolve(18)
- Nuendo(12)
- Reason(12.5)
まとめ:iZotope「Ozone 11 EQ」使いこなせば、ミックスもマスタリングも変わる!無料で使えるのにプロも納得の機能を詰め込んだ最強EQプラグイン|DTMプラグインセール
Ozone 11 EQは、無料で提供されているとは思えないほど多機能で、音楽制作において非常に価値のあるEQプラグインです。
- スタンドアロンで使用可能なEQプラグイン
- Transient/Sustainモードで音の表情を自在にコントロール
- DeltaボタンでEQ処理の効果を聴き比べ可能
- Mid/Sideモード対応で立体的な音場設計
- わかりやすく直感的なインターフェース
- 無料バンドル「Komplete Start」にも含まれている
Ozone 11 EQは、初心者からプロまで、すべての音楽制作者にとって「持っておいて損のない」プラグインです。
ミックスやマスタリングの質を一段階引き上げたい方は、ぜひ一度使ってみてください。