
1176やLA-2Aなどの名機に憧れつつ、「自分には扱いが難しそう」「どれを選べばいいかわからない」と感じたことはありませんか?
そんな方に注目してほしいのが、Solid State LogicのSSL Blitzer。
この記事では、SSL Blitzerの特徴や使い方をわかりやすく解説し、実践的な設定例までご紹介します。
これを読めば、あなたのミックスが一段階進化するヒントがきっと見つかるはずです。
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Solid State Logic「SSL Blitzer」の概要と魅力を総整理

SSL Blitzerは、Solid State Logicによるアナログハードウェア由来のサウンドを追求したコンプレッサー・プラグインです。
1176やLA-2Aといった往年の名機の要素を受け継ぎながらも、現代的なDAW環境に対応した設計となっており、多機能かつ直感的な操作性を実現しています。
幅広い音源やジャンルに柔軟に対応できるため、録音エンジニアだけでなく宅録ユーザーやDTM初心者にも扱いやすいのが特徴です。
このことから、SSL Blitzerは単なる“音を整えるツール”ではなく、音に個性を与える重要なパートナーとなり得ます。
10種類の圧縮カーブ:
1.5:1から20:1までの比率を持ち、フェアチャイルド系の滑らかな動作から1176風のタイトな圧縮まで幅広く再現できます。
クラシックコンプの特性を継承:
FET・オプト・VCAなど、機構ごとに異なる動作特性を1台で切り替えて使用できる設計です。
ドライブ機能搭載:
サチュレーションを加えることで倍音を演出し、温かみのあるアナログ的な質感を加えることが可能です。
パラレルコンプレッション対応:
MIXノブで原音と処理済み音を自在にブレンドでき、パンチの効いた自然な音作りができます。
AUTO GAINで音量維持:
圧縮後の音量変化を自動補正し、バランスの取れたミックスがしやすくなります。
BLITZ!モード搭載:
すべての比率を同時に動作させる「全押し」モードにより、ルームマイクやドラムに強烈なインパクトを与えられます。
1176・LA-2Aとの関係性とサウンドキャラクターの違い

SSL Blitzerは、1176やLA-2Aといった伝説的なアナログコンプレッサーの特性を1つのプラグインに取り込み、自由に切り替えながら使えるように設計されています。
どちらのモデルも音楽制作の現場で高い評価を受けてきた名機ですが、動作原理やキャラクターには大きな違いがあります。
Blitzerはその違いを理解しやすくし、実用レベルで応用できるよう工夫されています。
1176の特性:
FET方式の超高速コンプレッサーで、アタック・リリースの調整幅が広く、パンチのある音作りに最適です。
Blitzerでは4:1や8:1の圧縮比が近い動作を再現します。
LA-2Aの特性:
光学式(オプト)のコンプレッサーで、滑らかで自然なかかり方が特徴です。
Blitzerでは10:1や20:1の「オプトモード」でその質感が再現されます。
動作の速さの違い:
1176はミリ秒単位の即応性があり、トランジェントに強く反応します。
対してLA-2Aはじんわり効いてくるため、ボーカルやパッド音源などに向いています。
音のキャラクター:
1176は押し出し感のあるアグレッシブな音色、LA-2Aは包み込むような柔らかさが特徴です。
Blitzerではこの両極のキャラクターを一つのプラグインで再現できます。
SSL Blitzerのメリット:
それぞれの名機の“良いとこ取り”をしており、ソースやジャンルに応じて自由にキャラクターを選べる柔軟性があります。
10種類の圧縮カーブとそれぞれの使い分け

SSL Blitzerの大きな魅力のひとつが、10種類の圧縮カーブを自由に選べる点です。
各カーブは異なる圧縮比率と挙動を持ち、サウンドに対する反応の仕方が大きく変わります。
このように豊富な選択肢があることで、楽器やジャンルに合わせた最適な音作りが可能になります。
どれを選ぶかでミックスの方向性も変わるため、目的に応じてカーブを使い分けることが重要です。
1:1(ノンコンプ・ドライブのみ):
圧縮は行わず、ドライブ機能だけで倍音やサチュレーションを加える用途に適しています。
音を温めたいときや質感を足したいときに便利です。
1.5:1 / 2:1 / 3:1(ソフトな圧縮):
緩やかなカーブと広めのニーで、自然なダイナミクス処理が可能です。
アコースティックギターやボーカルなど、ニュアンスを保ちたい素材に向いています。
4:1 / 6:1 / 8:1(スタンダードな圧縮):
ピークを抑えつつも音の輪郭を残す、バランスの良い設定です。
一般的な用途に幅広く対応でき、最初の設定としても安心です。
10:1 / 20:1(オプト的動作):
ゆるやかで深い圧縮を再現し、ヴィンテージのオプトコンプレッサーのような働きをします。
ボーカルやベースに“なじませる”効果を出したいときに有効です。
BLITZ!モード(全押し・リミッティング):
全比率が同時に作用する特別な動作モードで、極端なリミッティング処理が可能です。
ルームマイクやドラムバスに激しいパンチを加えたいときに重宝します。
Solid State Logic「SSL Blitzer」の価格

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SSL Blitzerの各機能を徹底解説

SSL Blitzerは、単なる“圧縮”を超えて音作り全体をコントロールできるよう設計された多機能コンプレッサーです。
基本的なコンプ操作に加えて、倍音の追加、アタックの強調、音量補正、パラレルミックス、サイドチェインEQなど、細かな調整が可能です。
このように機能が豊富でも、直感的なインターフェースと視認性の高いVUメーターによって、初心者でも迷わず操作できるようになっています。
INPUT/OUTPUTゲイン:
信号の入力レベルと出力レベルをそれぞれ調整できます。
信号の流れに合わせたレベル管理が可能です。
VUメーター:
リアルタイムでゲインリダクションを表示します。
コンプレッサーがどれくらい動作しているかが視覚的にわかります。
RATIOノブ:
圧縮比を設定する主要なパラメーターです。
10種類の中から用途に合った圧縮カーブを選ぶことで、音のキャラクターを自在に調整できます。
ATTACK/RELEASE:
コンプレッサーが反応する速さを設定します。
アタックでトランジェントの扱いが変わり、リリースで圧縮後の音の戻り方を調整できます。
DRIVE:
アナログライクな倍音を加える機能です。
音を飽和させて、ウォームで芯のある音に変化させることができます。
TRANSIENTS:
アタック部分に対する独自の補正機能です。
強めに設定すると、音の立ち上がりがより鋭く聞こえるようになります。
MIXノブ(パラレルコンプ):
原音と処理後の音をブレンドできます。
自然な仕上がりにしたいときやパンチを足したいときに便利です。
AUTO GAIN:
圧縮によって失われた音量を自動的に補正します。
ゲイン調整の手間を省き、ミックス全体のバランスを保ちやすくなります。
DRIVEとTRANSIENTSの使い方と音の変化
SSL Blitzerは、一般的なコンプレッサーではあまり見られない「DRIVE」と「TRANSIENTS」という2つの音質調整機能を搭載しています。
どちらも音の質感や輪郭をコントロールするために効果的で、単にダイナミクスを圧縮するだけでなく、音そのものの“印象”を変えることができます。
このように使い分けることで、素材ごとのキャラクターづけや、ミックスの仕上がりに明確な違いを生み出せます。
DRIVE(倍音・サチュレーション):
信号にアナログ的な歪みを加え、倍音成分を強調します。
弱く設定すれば自然な温かみ、強く設定すれば攻撃的な歪みに変化します。
1:1モードとの併用:
圧縮せずにDRIVEだけを適用できるため、トーンシェイピング用途としても活用できます。
音圧を保ちながら質感だけを変えたいときに有効です。
TRANSIENTS(アタック補正):
アタック成分に対して、あえて“遅延”させるような挙動を加える機能です。
パーカッシブな素材では立ち上がりの強調、逆に滑らかにしたいときは控えめに調整します。
自然なアタックの調整:
このパラメーターはアナログ機器の癖を再現しており、極端に設定しても破綻しにくく設計されています。
少しずつ調整することで、音の芯や輪郭を好みに合わせて整えることができます。
BLITZ!モードの正体と使いこなしテクニック
SSL Blitzerの中でも特に個性的な機能が「BLITZ!モード」です。
これは1176コンプレッサーで有名な“全ボタン押し”状態を再現した動作モードで、すべての圧縮比率が同時に作用する特殊なリミッティングが行われます。
瞬間的なピークを抑えるだけでなく、音に強烈な圧力と存在感を与えることができ、ルームマイクやドラム、FXトラックの加工に最適です。
ブリックウォール・リミッティングの実現:
非常に短いアタックとリリースで、ピークを完全に抑え、密度の高い音に仕上げられます。
リミッターのように働くため、ラウドさを強調したい場面に向いています。
ルームマイクの強化:
ドラムのルームマイクにBLITZ!モードを適用すると、空間感とパンチが一気に増します。
「叩いている感じ」を強調したいときに効果的です。
FXトラックやSEの加工:
環境音や効果音、エフェクト音などをBLITZ!で潰すことで、アグレッシブでインパクトのある音に変化します。
ミックス内で目立たせたい素材に使うと印象が強まります。
注意点と使いどころ:
効果が非常に強いため、多用するとミックス全体が詰まりがちになります。
基本的には“味付け”としてのポイント使いが推奨されます。
AUTO GAIN・MIX・サイドチェイン機能の活用法
SSL Blitzerには、単なる圧縮処理を超えて、音量調整や質感のコントロールをスムーズに行える補助機能が揃っています。
特にAUTO GAIN・MIX・サイドチェインは、ミックスの精度を高めるうえで重要な役割を果たします。
こうした機能を正しく使いこなすことで、意図した音圧やバランスを保ちながら、より音楽的な仕上がりを目指せます。
AUTO GAIN(自動音量補正):
圧縮によって下がった出力レベルを自動で補正します。
音量感を保ちつつ設定を変更できるので、耳での比較判断がしやすくなります。
MIXノブ(パラレルコンプレッション):
処理後の音と原音の割合を自由にブレンドできます。
アタック感を残したまま音圧だけを上げたいときに効果的です。
サイドチェインHPF(ハイパスフィルター):
コンプレッサーの検出信号から低域を除外できます。
キックやベースの影響を避け、ボーカルやスネアに集中した動作が可能になります。
サイドチェインBell EQ(ピークフィルター):
特定の帯域だけにコンプレッションを反応させたり抑えたりできます。
歯擦音や特定の鳴りすぎる帯域を狙ってコントロールするのに便利です。
サイドチェインListen:
実際にフィルターがかかった検出信号をモニターできます。
どの帯域がコンプレッションに影響しているかを耳で確認しながら調整できます。
SSL Blitzerのジャンル別おすすめ設定と実践的な使い方
SSL Blitzerは、多様な圧縮カーブと豊富なコントロール機能により、ジャンルや音源に応じた柔軟な設定が可能です。
単なる「コンプレッサー」としてではなく、「音色形成ツール」として活用することで、楽曲全体の印象をコントロールできます。
このように使用目的ごとに設定を変えることで、より自然かつ説得力のあるミックスに仕上がります。
ボーカル(ポップ・R&B系):
比率は2:1〜4:1、アタックは中速、リリースは自然な長さに設定します。
DRIVEを軽く加えて温かみを足しつつ、MIXで原音も少し残すと表情が豊かになります。
アコースティック系(ギター・ピアノ):
1.5:1〜3:1のソフトな圧縮カーブが最適です。
TRANSIENTSを控えめにし、滑らかなダイナミクス変化を意識すると自然な質感が得られます。
ロック/メタル(ドラム・ギター):
6:1〜8:1でやや強めに圧縮し、BLITZ!モードでルームマイクを攻めると迫力が出ます。
アタックは速め、リリースは音の切れを意識して調整します。
ヒップホップ/EDM(ベース・808・シンセ):
4:1〜10:1で低域を締める設定が有効です。
サイドチェインHPFを活用し、不要な低域でコンプが反応しすぎないようにします。
マスターバス/2MIX用途:
1.5:1〜3:1の軽めの比率で透明感を保ちながら全体をまとめます。
AUTO GAINとMIXノブで自然な音圧調整がしやすくなります。
ボーカルに使う場合のおすすめ設定と理由
SSL Blitzerは、ボーカルの処理にも非常に相性が良く、声の輪郭や存在感を引き出すための細かな調整が可能です。
アタックやリリース、圧縮比を丁寧に設定することで、言葉の明瞭さを保ちながら自然な抑揚をコントロールできます。
特に倍音成分の追加やサイドチェインEQの活用によって、ボーカルをより音楽的に“前に出す”ことができます。
圧縮比:2:1〜4:1(ナチュラルな抑揚制御)
歌声の抑揚を残しつつ、大きすぎるピークを自然に抑えるのに適した圧縮比です。
アタック:中速設定(5〜7程度)
最初の立ち上がりを活かすために、アタックを速くしすぎないように設定します。
これにより、発音のニュアンスや言葉の表情が生きてきます。
リリース:素材に応じて中程度(4〜6程度)
語尾が不自然に切れないように、程よい長さで調整します。
リズムに合わせた自然な戻りが得られます。
DRIVE:軽めに加える(10〜20%程度)
声の芯を太くし、暖かみのある質感を演出できます。
やりすぎると濁るので、あくまで控えめが効果的です。
MIXノブ:80〜90%(原音をやや残す)
完全にコンプした音だけでなく、少しだけ原音を混ぜることで自然な響きを保ちます。
サイドチェインEQ:5kHz前後を軽くカット
歯擦音や高域のピークが過敏に反応するのを防ぎ、よりなめらかな音像になります。
ドラム・パーカッションでの効果的なセッティング
ドラムやパーカッションは、SSL Blitzerの特徴を最大限に活かせる音源のひとつです。
音の立ち上がり(トランジェント)をコントロールしつつ、全体のダイナミクスを整えることで、迫力とまとまりのあるリズムトラックを作ることができます。
特にBLITZ!モードやTRANSIENTS機能を使えば、アグレッシブかつ自然なサウンドメイクが可能です。
圧縮比:6:1〜8:1(しっかり抑えたい場合)
キックやスネアのピークを強くコントロールし、パンチ感を保ったまま音量バランスを整えます。
アタック:速め(2〜4程度)
トランジェントを捕まえてアタック感を強調するため、速い設定が効果的です。
特にスネアの立ち上がりをしっかり聴かせたいときに有効です。
リリース:短め〜中程度(2〜5程度)
テンポ感を損なわないよう、テンポに合わせた素早い戻りを意識して調整します。
リズムが詰まって聴こえないように注意します。
BLITZ!モード:ルームマイクやOHに最適
ドラム全体に空間感と勢いを与えるために、BLITZ!モードを活用します。
激しくコンプしながらも、ドライブ感のある“空気”を足せます。
TRANSIENTS:中程度(5〜6)
アタックの印象をさらに補強し、各パーツの輪郭をはっきりさせます。
スネアやタムの存在感が増し、演奏の勢いが伝わりやすくなります。
MIXノブ:50〜70%(パラレル圧縮に)
原音を残しながらコンプした音を重ねることで、自然で厚みのあるサウンドに仕上がります。
ステレオバス/マスタートラックでの注意点と設定例
ステレオバスやマスタートラックでSSL Blitzerを使う場合、個々のトラックとは異なるアプローチが求められます。
全体の音圧やバランスを整える役割があるため、過度な圧縮は避けつつ、音楽的なまとまりと立体感を与えるセッティングが重要です。
このような場面では、透明感を保ちつつ“接着剤”のような役割を果たすような使い方がポイントになります。
圧縮比:1.5:1〜3:1(ナチュラルな接着)
過度な圧縮を避け、あくまで軽く全体をまとめるような役割に徹します。
原音の表情を損なわないことが優先です。
アタック:中〜遅め(6〜9程度)
アタックを遅めに設定することで、トランジェントを潰さず音の輪郭を保つことができます。
ドラムやベースがしっかり前に出る印象を維持できます。
リリース:中〜速め(4〜6程度)
リズムやグルーヴの流れに合わせて、自然な戻り具合を意識して調整します。
長すぎると“のっぺり”した印象になるため注意が必要です。
DRIVE:弱め(5〜10%程度)
過度なサチュレーションは避け、ほんのり温かさを加える程度にとどめます。
音のまとまりや空気感を演出できます。
MIXノブ:80〜100%(自然なブレンド)
原音をできるだけ残しつつ、圧縮成分を足して全体を引き締めます。
強くかけすぎないことで、透明感を保つことができます。
AUTO GAIN:オン推奨
圧縮による音量の変化を補正し、他の処理との音量差を防ぎます。
その結果として、ミックス作業中に耳での判断がしやすくなります。
他のコンプレッサーと比較したSSL Blitzerの特徴
SSL Blitzerは、多くのクラシックコンプレッサーの特性を1つに集約し、柔軟に音作りができるのが最大の特徴です。
一般的なFET型やオプト型のコンプレッサーは特定のキャラクターに特化しているのに対し、Blitzerはそれらの“いいとこ取り”ができる設計となっています。
その結果として、ソースやジャンルに応じた最適な挙動を1つのプラグイン内で切り替えられる点が、大きな優位性といえます。
キャラクターの切り替えが可能:
FET(1176)、オプト(LA-2A)、VCAなど複数のコンプレッサーの動作特性を10種のカーブで再現できます。
素材に応じて「音の性格」を自由に調整できる柔軟性があります。
ドライブと倍音生成機能を内蔵:
他のクラシックコンプでは外部エフェクトが必要だった“歪み感”や“温かみ”を、内蔵のDRIVE機能だけで加えることができます。
パラレルコンプレッションが簡単:
MIXノブを使うだけで原音と処理後の音をブレンド可能。
複雑なルーティングなしで、自然な厚みとアタック感を共存させられます。
サイドチェインEQが高度:
HPFに加えてBell型フィルターを搭載しており、狙った帯域だけに反応させたり回避させたりできます。
このおかげで、意図的な帯域コントロールが可能になります。
操作性と学習コストが低い:
GUIがシンプルで直感的。さらにマウスオーバーでヘルプが表示されるため、初心者でもすぐに扱い方を理解できます。
SSL Blitzer vs 1176:FETコンプとしての応答と音の違い
1176はFET(Field Effect Transistor)方式の代表的なコンプレッサーで、極めて速いアタックタイムとパンチのあるサウンドが特徴です。
SSL Blitzerにも同様のFET的なキャラクターを再現する圧縮カーブが用意されており、1176のような“勢いのある音”を作ることができます。
ただし、Blitzerは1176そのもののエミュレーションではなく、FETらしさを含んだ“多機能コンプ”として再設計されています。
アタックとリリースの速さ:
1176は極端に速いアタックとリリースが持ち味ですが、Blitzerも設定次第でそれに近い挙動を実現可能です。
4:1〜8:1のカーブで、FETらしいタイトな反応を引き出せます。
“All buttons in”とBLITZ!モード:
1176の全押しモード(All-Buttons-In)と似た効果を、Blitzerでは「BLITZ!モード」で再現しています。
音が潰れすぎず、よりコントロールされたインパクトが得られます。
DRIVEによる倍音調整:
1176にはない機能として、BlitzerではDRIVEノブで倍音を自由に加えられます。
サチュレーションでアグレッシブさを強調できるため、音作りの幅が広がります。
設定の柔軟性:
1176は4つの固定比率のみなのに対し、Blitzerでは10種類の圧縮カーブを選べます。
そのため、より細かなニュアンス調整が可能です。
FET感の再現度と拡張性:
1176に比べて“完全な再現”ではないものの、FETの特性を活かしつつ、他方式とのハイブリッド的な使い方ができるのがBlitzerの強みです。
SSL Blitzer vs LA-2A:スムーズさと音楽的な圧縮の比較
LA-2Aは、光学式(オプト)コンプレッサーの名機として知られ、滑らかで自然な圧縮カーブが特徴です。
SSL Blitzerでは、このLA-2Aに近い挙動を「10:1」「20:1」の圧縮カーブを選ぶことで再現できます。
そのため、ボーカルやストリングスなどに“なじませる”ような圧縮をしたい場合にも、Blitzerは十分な代替手段になります。
アタックとリリースの挙動:
LA-2Aは自動的なアタック/リリース動作で、ゆるやかな処理が得意です。
Blitzerでは手動設定で似た雰囲気を再現でき、必要に応じて調整も可能です。
倍音の生成とキャラクター:
LA-2Aは真空管を通したような自然な倍音が特徴ですが、BlitzerはDRIVE機能でこれを人工的に再現できます。
強さをコントロールできるぶん、扱いやすさはBlitzerに軍配が上がります。
滑らかなコンプレッションの再現:
10:1や20:1のカーブを選び、アタック・リリースをゆるやかに設定することで、LA-2Aのような包み込む圧縮感が得られます。
原音の透明感を保ちやすい:
MIXノブを使って原音を残すことで、LA-2Aにはない“ブレンド調整”ができ、ナチュラルな仕上がりに調整可能です。
音楽的な響きと安定感:
LA-2Aは“置いておくだけで音がまとまる”という安心感がありますが、Blitzerはその質感を得つつも、さらに音楽的な演出や変化を加えられる柔軟性があります。
SSL Blitzerとソフトウェア系定番コンプの違い
市場には数多くのソフトウェアコンプレッサーが存在し、特にFabFilter Pro-C2やWaves R-Comp、UAD LA-2Aなどは定番ツールとして広く使われています。
それらと比べてSSL Blitzerが優れている点は、“音のキャラクターを作る”という目的に特化している点です。
単なるレベル調整や音量制御ではなく、音楽的な存在感や表情を加えるツールとして設計されています。
キャラクター重視の設計:
多くのソフトウェアコンプは透明性や正確さを重視していますが、Blitzerは音に色を付けることを前提としています。
その結果として、個性的なミックスに仕上がりやすくなります。
圧縮カーブの豊富さ:
10種類の圧縮比を自由に選べることで、汎用性の高さと表現力の幅が圧倒的に広がります。
一方で、Pro-C2などは動作モードは多くてもキャラクターの切り替えに制限があります。
DRIVEとTRANSIENTS:
他のプラグインでは別の処理が必要な倍音追加やトランジェント補正が、Blitzerでは一つの画面内で完結します。
そうすることで、作業の効率と直感的な操作性が両立されています。
UIと操作のシンプルさ:
FabFilterやUADは高機能である反面、パラメーターが多く初心者には取っつきづらい面もあります。
Blitzerは視覚的にわかりやすいUIで、マウスオーバーによるガイドも備えているため、学習コストが低く済みます。
「音を整える」から「音をつくる」へ:
一般的なコンプレッサーがダイナミクス処理にとどまるのに対し、Blitzerは音色そのものを積極的に形づくることが可能です。
このことから、ミックスの主役になるような存在感を与えたい場面に強くフィットします。
プリセットの使い方とカスタマイズ方法
SSL Blitzerには、あらかじめ用意された複数のファクトリープリセットが収録されており、これらを起点にして自分好みの設定へ調整していくことができます。
初心者にとっては初期設定のヒントとして、上級者にとっては時短ツールやインスピレーションの源として活用できるのが特徴です。
また、カスタムプリセットの保存やA/B比較、UNDO/REDO機能も整っているため、柔軟で快適な制作環境が整えられます。
プリセットの呼び出し方法:
プラグイン画面上部のプリセット名をクリックすると一覧が表示され、そこから選択できます。
左右の矢印ボタンで前後のプリセットに切り替えることも可能です。
ジャンル別・用途別の分類:
プリセットは「ボーカル」「ドラム」「ベース」などの用途別に整理されており、素材に合ったものをすぐに試せます。
どれを選ぶか迷ったら、ジャンルに近いものをベースにするとスムーズです。
A/B比較機能の活用:
2つの異なる設定を瞬時に切り替えて比較できます。
どちらの処理が楽曲に合っているか、客観的に判断しやすくなります。
カスタマイズ後の保存方法:
自分で調整した設定は、メニューから「Save As」を選択することで簡単に保存できます。
プリセットフォルダ構成も自由にカスタマイズ可能です。
UNDO/REDOで安心操作:
設定を変えすぎた場合でも、ワンクリックで直前の状態に戻せます。
繰り返しの試行錯誤がしやすく、作業ストレスを軽減できます。
自分専用プリセットの作り方と保存の注意点
SSL Blitzerは、好みの設定をプリセットとして保存することで、次回以降の作業を効率化できます。
特に、自分のミックススタイルや使用機材に合わせた設定をテンプレート化しておくことで、安定したクオリティを維持しやすくなります。
ただし、保存場所やファイル名の扱い方を誤ると、読み込みトラブルや紛失の原因になるため注意が必要です。
設定の準備:
まずは、音源に合わせてRATIO、ATTACK、RELEASE、DRIVE、MIXなどを自分好みに調整します。
プリセットをベースにして微調整していく方法もおすすめです。
保存の方法:
プラグイン画面のプリセット名をクリックし、「Save As」から任意の名前で保存します。
素材名や用途(例:Vocal_80sBallad)を含めておくと、後から見つけやすくなります。
保存場所の確認:
macOSでは「/Library/Application Support/Solid State Logic/PlugIns/Presets/」
Windowsでは「C:\ProgramData\Solid State Logic\PlugIns\Presets\」に保存されます。
自動バックアップの対象に含めておくと安心です。
フォルダ分けのすすめ:
用途別(ボーカル、ドラム、バスなど)にフォルダを作って整理しておくと、後からの選択がスムーズになります。
プリセット数が増えたときにも管理しやすくなります。
バージョン違い・互換性に注意:
アップデート後に動作が変わる場合があるため、特に重要なプリセットはメモを残す、または複製しておくと安心です。
保存先ごと外部ストレージにバックアップを取っておくのも有効です。
SSL Blitzerを最大限に活かすためのコツと応用術
SSL Blitzerは、単に“かけて終わり”のコンプレッサーではありません。
用途に応じて複数のキャラクターを切り替えたり、他のプラグインと組み合わせて使うことで、さらに表現力豊かな音作りが可能になります。
このように、基本操作に慣れた後は応用的な活用法を意識することで、ミックス全体のクオリティが飛躍的に向上します。
パラレルコンプレッションを積極的に使う:
MIXノブを使って原音と処理済み音をブレンドすることで、パンチを残しながら音圧を高めることができます。
ドラムやベースに厚みを加えたいときに特に有効です。
他のSSLプラグインとの連携:
SSL Channel StripやBus Compressorと組み合わせることで、同じブランドならではの音色の一貫性が得られます。
Blitzerはキャラクターづけ、他は補正という役割分担もおすすめです。
トランジェント処理とEQのバランスをとる:
TRANSIENTS機能でアタック感を整えたあと、EQで中高域を調整すると輪郭のはっきりした音になります。
順番に処理することで効果がより明確に現れます。
マスターバスでの軽い“まとめ役”として使う:
派手にかけるのではなく、1.5:1〜2:1の比率でごく軽く使うことで、ミックス全体のまとまりが向上します。
このときDRIVEをほんの少し加えると、音が前に出やすくなります。
プリセットの“応用読み”で音作りの幅を広げる:
他の用途向けに作られたプリセットを別素材に試してみると、意外な効果が得られることもあります。
ジャンルにとらわれず柔軟に試す姿勢が、新しい発見につながります。
パラレルコンプレッションの応用でパンチを加える
パラレルコンプレッションとは、原音とコンプレッサーで処理した音をブレンドすることで、音圧を稼ぎつつ自然なダイナミクスを保つ手法です。
SSL BlitzerにはMIXノブが搭載されているため、複雑なルーティングを組まずに、この手法を簡単に取り入れることができます。
ドラムやベースなど、パンチのある音を求める場面で特に効果を発揮します。
MIXノブの調整だけで完結:
MIXノブを0%で原音のみ、100%で完全にコンプされた音になります。
50〜70%に設定することで、圧縮の効果と原音の勢いをバランスよく両立できます。
ドラムへの応用:
強く圧縮したドラムに対し、原音を混ぜることでアタックが蘇ります。
BLITZ!モードと組み合わせると、破壊力のある音像と自然な空気感が共存できます。
ボーカルにも効果的:
過剰に潰さずに前に出すことができるため、歌声の厚みや安定感を保ちつつ、存在感を強調できます。
ベースでの使いどころ:
コンプ音で低域を締めつつ、原音のアタックを残すことで、明瞭で引き締まった低音が作れます。
ファンク系やR&Bで特に活躍します。
MIX調整のポイント:
最初は100%(フルコンプ)で音を作り、その後MIXを下げて原音とのバランスを調整すると狙いやすくなります。
耳でしっかり変化を感じながら微調整するのがコツです。
他のSSLプラグインと組み合わせる活用例
SSL Blitzerは単体でも非常に高機能ですが、他のSSLプラグインと組み合わせることで、さらに一貫性のあるサウンドと効率的なワークフローを実現できます。
SSLブランドの製品は共通の設計思想に基づいて作られているため、音質の相性が良く、同じGUIルールや操作感で扱えるのも大きなメリットです。
こうして“統一感のあるミックス環境”を構築することが、作業スピードと音の説得力を高めるカギになります。
SSL Channel Stripとの併用:
イコライザーやゲート、フィルター処理をChannel Stripで行い、ダイナミクス処理をBlitzerに任せる構成が効果的です。
処理の役割分担を明確にすることで、音作りがスムーズになります。
SSL Bus Compressorとの組み合わせ:
Blitzerで音のキャラクターを整えたあとに、Bus Compressorで全体のまとまりを加える使い方が定番です。
特にミックスバスやドラムバスでの併用に向いています。
SSL X-EQ 2での補正:
Blitzerで圧縮したあとの音に対して、X-EQ 2で微細なトーン補正を加えると、帯域バランスの整った完成度の高いサウンドになります。
SSL X-Saturatorとの連携:
BlitzerのDRIVEとは異なるサチュレーションをX-Saturatorで加えることで、より多彩な倍音演出が可能です。
アナログ感のある音作りに奥行きを加えられます。
共通のプリセット/管理システムの活用:
SSLプラグインは共通のPreset管理やA/B比較、UNDO/REDOが使えるため、複数プラグインを跨いだ作業が快適に行えます。
複数台のPC間で設定を統一しやすいのも利点です。
ミックス全体を整えるマスタリング時の使い方
マスタリングにおいてコンプレッサーを使う目的は、音圧を上げることだけではなく、楽曲全体のバランスや一体感を整えることにあります。
SSL Blitzerはマスタリング用途でも効果的に使うことができ、過度な色付けを避けながらも、音のまとまりや微妙な表情づけに貢献してくれます。
このように“主張しすぎず効く”設定がポイントです。
圧縮比:1.5:1〜2:1(ごく軽い圧縮)
ナチュラルに全体を包み込むようなコンプレッションで、原音の質感を極力損なわずにコントロールできます。
アタック:遅め(7〜9程度)
ドラムやベースのアタックを潰さずに、抜けのある音を保つための設定です。
音の立ち上がりを生かしたい場合に有効です。
リリース:中程度(4〜6程度)
自然な音の戻りを意識し、曲のテンポに合わせて調整します。
スムーズなダイナミクスコントロールが可能になります。
DRIVE:弱めに使用(5%〜10%)
温かみを加える程度に留め、音が飽和しすぎないように注意します。
マスタリング段階では過剰な変化は避けるのが基本です。
MIXノブ:85〜100%(自然な質感でまとめる)
原音をしっかり活かしながら、処理後のまとまりを軽く加えることで、品のある仕上がりに整えられます。
AUTO GAIN:オン推奨
圧縮の影響で音量が下がった場合でも、自動で補正されるため最終的な音圧調整がしやすくなります。
SSL Blitzerのインストール方法と必要環境
SSL Blitzerは、公式サイトからダウンロードし、SSL Download Managerを使ってインストールするのが基本的な手順です。
対応OSやホスト環境、iLok認証の準備ができていれば、数分でセットアップが完了します。
このように導入までのステップはシンプルですが、事前に環境を確認しておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
対応OS:
Windows 10 / 11(Intel)および macOS Catalina 以降(Intel・Apple Silicon両対応)
M1/M2チップ搭載Macにもネイティブサポートされています。
対応フォーマットとDAW:
VST、VST3、AU(macOS)、AAX(Pro Tools)に対応。
Logic Pro、Ableton Live、Cubase、FL Studio、Studio One、Reaperなどで動作確認済みです。
インストール手順:
- SSL公式サイトからSSL Download Managerをダウンロード
- アプリを起動し、Blitzerを選択してインストール
- DAWを立ち上げて、プラグインを読み込む
iLokアカウントの準備:
インストール後の認証にはiLok IDが必要です。
USBドングルは不要で、クラウド/マシンアクティベーションが選べます。
インストール後の注意点:
一部のDAWでは、初回スキャン時に手動でプラグインフォルダを指定する必要がある場合があります。
最新OSへの対応状況は、SSLのサポートページで都度確認するのが安心です。
まとめ:Solid State Logic「SSL Blitzer」1176とLA-2Aの魂を受け継ぐマルチキャラクター・コンプレッサー!10種類の圧縮カーブと独自の音色特性で、ソフトなサチュレーションから爆発的なブリックウォール・リミッティングまで自在に操る次世代プラグイン|DTMプラグインセール
今回の記事では、Solid State Logicの多機能コンプレッサープラグイン「SSL Blitzer」について、以下のような内容を解説しました。
- SSL Blitzerの基本概要と成り立ち
- 1176やLA-2Aとの音質・設計上の違い
- 10種類の圧縮カーブとその使い分け方
- DRIVE・TRANSIENTS・BLITZ!など独自機能の活用方法
- ジャンル別のおすすめ設定と応用例
- 他のSSLプラグインや定番コンプレッサーとの比較
- インストール手順とiLok認証の注意点
- 実践的なミックス・マスタリングへの応用術
SSL Blitzerは、単なる“万能コンプ”にとどまらず、音にキャラクターとパンチを与える強力なツールです。
この記事を参考に、ぜひあなたの制作現場でもBlitzerを最大限に活用してみてください。
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