
「Electrified Hanago」は、粗削りなピックアップ音を逆に“味”として活かしたユニークなVST音源です。
Kickstarter発の実機「Hanago」の個性をそのまま取り込み、音の欠点すら楽しみに変えるクリエイティブな設計が光ります。
この記事ではその魅力を詳しくご紹介します。
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Electrifed Hanago:木の温もりと実験精神が光る個性派音源

Kickstarterで誕生したユニークな楽器「Hanago」をご存知でしょうか?
そのHanagoをサンプリングしたVST音源「Electrified Hanago」について詳しくご紹介します。
Hanagoとは
- 膝の上で弾く小型の弦楽器
Hanagoは「ラップツィター(Lap Zither)」に似た構造の楽器で、平らなボディと指板を備えた珍しい形状です。 - 見た目の美しさ
木材にはリッチなマホガニーを使用。見た目も高級感があり、軽量で手に馴染みます。 - 構造上の弱点も
内蔵ピックアップの音質に難あり。「薄っぺらく、低音がボコボコする」という印象があり、従来は使用を避けていたそうです。
それでも魅力がある「Electrified Hanago」
このVST音源は、問題のあるピックアップ音をあえて素材に活かすという逆転の発想で作られています。
工夫された使用法
- Hologram Pedalsとの併用で改善
音質の薄さやノイズも、Hologram社のペダル(エフェクター)を通すことで「気にならなくなるレベル」に。 - あえてラフな音質を楽しむ
完璧に整った音よりも、「粗さが味になる」サウンドに魅力を感じる人にはぴったり。
見た目・手触りにも愛着が湧く
- マホガニーの外装
楽器としての存在感は抜群。手に持ったときの質感や軽さも好印象。 - 「使いこなしたい」という欲を刺激する
ピックアップの粗さをどう調理するか?という視点で、クリエイターの好奇心をくすぐります。
この音源で何ができるのか?
Electrified Hanagoは、Decent Sampler形式のVST音源として使用可能。次のような用途が考えられます。
- 実験的なアンビエント音楽の素材として
ノイズを含むラフなトーンが、ミステリアスで空気感のあるトラック作りに最適です。 - エフェクト重視の制作スタイルと相性がいい
そのままの音では物足りなくても、DelayやReverb、Modulation系のエフェクトを加えると一気に化けます。 - 遊び感覚で音作りしたい人におすすめ
音源としての完成度よりも、「素材をどう活かすか」を楽しめる人にフィットする設計です。
まとめ:Necatuss「Electrified Hanago」見た目は木の温もり、音はローファイ×ノイズ×DIY感…荒削りなピックアップ音とマホガニーの質感が生む、遊び心あふれるアンビエントVST音源|DTMプラグインセール
Electrified Hanagoは、単なる高音質サンプルパックではなく、楽器の個性をまるごと楽しむための音源です。
・Kickstarter発のユニークな楽器「Hanago」をサンプリングしたVST音源
・ピックアップ音の“粗さ”をあえて個性として活用
・エフェクターとの相性が抜群で、実験的な音作りにぴったり
・見た目や質感の美しさも含め、クリエイティブな刺激がある
・作者とのコミュニケーションも可能なオープンな設計
この音源は、整った音を求める人には向かないかもしれません。
しかし、音の“余白”を活かした自由な表現がしたい人には、まさにぴったり。
使いこなす楽しみを味わいたい方におすすめです。