
アナログならではのディレイを、手軽にDAWで再現したい。
そんなニーズに応えてくれるのが、IK Multimediaの「Tape Echo」です。
名機Echoplex EP3のサウンドを忠実に再現しつつ、現代的な制作環境にもフィットする多機能なこのプラグイン。
温かく立体的なエコーで、あなたのトラックに“深み”を加えてみませんか?
IK Multimedia「Tape Echo」―名機Echoplex EP3の響きをDAWで再現するプラグイン

IK Multimediaの「Tape Echo」は、1969年に登場した伝説のテープディレイ「Echoplex EP3」のサウンドを、驚くほど忠実にソフトウェア化したプラグインです。
オリジナル機の魅力を再現しながらも、現代の制作環境に合わせた機能を多数搭載しており、アナログファンにもデジタル志向のユーザーにもぴったりの一本となっています。
Echoplex EP3とは?
もともとEchoplex EP3は、テープディレイ方式を採用したエフェクト機器で、多くのギタリストやレコーディングエンジニアに愛用されてきた名機です。
磁気テープに音声を録音し、それを少し遅れて再生するというアナログ的な仕組みで、自然で有機的なエコーを生み出します。
IK Multimediaの「Tape Echo」は、この機構を忠実に再現することで、以下のような魅力的な特徴を実現しています。
Tape Echoの主な特徴と機能

以下は、「Tape Echo」が持つ代表的な機能や音質的特徴です。
- 本格的なアナログ・エミュレーション
- テープヒス、摩耗、ワウ&フラッターといった、アナログならではの“揺らぎ”や“クセ”まで精密に再現。
- 電源電圧によるハムノイズ(USまたはEU規格)も選択可能で、よりリアルな環境音を演出可能。
- 柔軟なディレイコントロール
- DAWのテンポに完全同期できるBPMシンク機能を搭載。
- ボーカルに“暖かく包み込むようなエコー”を与えたいときに最適。
- ステレオ操作と自動化に対応
- 2系統の独立したディレイラインを持つステレオ動作が可能。
- DAW内でのオートメーションに完全対応し、細かな演出が自在。
- 音作りの幅が広い
- プリセット的な“キレイなアナログディレイ”としても使えるし、あえて歪み・揺らぎを強めて、個性的な変化球ディレイにもアレンジ可能。
- WowやFlutter(テープの揺れ)、プリアンプゲイン、テープ摩耗のコントロールで、意図的なサウンド変化を楽しめる。
サウンドの魅力と使いどころ
- 自然で有機的な空間表現
- デジタルプラグインながら、ミックスに溶け込む“自然なディレイ感”を演出。
- サウンドに奥行きを加え、立体的なミックスを構築できる。
- ボーカル処理に最適
- 温かみのあるエコーが、ボーカルをナチュラルに際立たせる。
- ポップスやR&B、アンビエントなど、ジャンルを問わず活躍。
- ギターとの相性抜群
- サーフロック風の“スラップエコー”や、空間系エフェクトの要として使用可能。
- クリーントーンのギターに“あの音”を加えることができる。
Tape Echoの使い方・活用法

IK MultimediaのTape Echoは、ただのレトロ系ディレイプラグインではありません。
細かなパラメータ調整や現代的な機能を活かすことで、さまざまなジャンルやシーンで幅広く活用できます。
以下に主な活用方法をいくつかご紹介します。
- ボーカルに立体感を与える
- ショートディレイを使って、ボーカルに自然な奥行きを演出。
- わずかに「Wow & Flutter」を加えることで、微細な揺らぎが生まれ、アナログ感が強調される。
- リードボーカルの存在感を損なわずに空間の広がりを加える用途に最適。
- クリーントーンのギターに“あの音”を加える
- 1960年代風の“スラップバック”エコーを作るには最適。
- ディレイタイムを極端に短く設定し、Feedbackを少なめにすることで、レトロでパーカッシブな響きを得られる。
- カントリー、ロカビリー、サーフロックなどにぴったり。
- シンセやパッドにアナログ的な揺らぎを
- シンセのリードやパッドに軽く掛けることで、デジタル臭さを緩和し、音に深みを加える。
- Tape WearやFlutterの値を上げることで、予測不能な揺らぎが加わり、印象的なテクスチャが作れる。
- ビートの隙間を埋める背景エフェクトとして
- ハイフィードバック設定でロングディレイを使用し、リバーブ代わりに音の余韻を作る。
- リズムに同期させたBPM Sync機能を活用することで、グルーヴを壊さずに空間を演出可能。
- ローファイ系やアンビエントトラックでは、重要な役割を果たす。
- DAWのオートメーションで動きを演出
- テープの劣化具合(Tape Wear)やプリアンプゲインをトラック内で自動変化させることで、場面ごとの印象を変えられる。
- 楽曲の展開に応じてエフェクトを変化させることで、単調なミックスを防ぐ。
Tape Echoがおすすめな人
IK Multimediaの「Tape Echo」は、単にレトロな見た目や雰囲気にとどまらず、音楽制作の現場で実用的な武器になるプラグインです。
以下のようなユーザーに特におすすめです。
- アナログ感のあるエフェクトを求めている人
- デジタルっぽさを避け、音に“ぬくもり”や“深み”を加えたい人。
- ワウやフラッターなど、アナログならではのゆらぎを音に取り入れたい人。
- Echoplex EP3のような名機の音をDAWで再現したい人
- 実機を持つのが難しい環境でも、その音を手軽に取り入れたい人。
- ギタリストやエンジニアで、Echoplexの音を聴き慣れている人にも違和感なく使える精度の高さ。
- ボーカル処理で一段上の空間演出をしたい人
- ボーカルトラックに立体感を持たせたいミキシングエンジニアや作曲家。
- ディレイとリバーブの間のような、自然でなじみの良い効果を探している人。
- ギターの音作りにこだわる人
- サーフ、ロカビリー、カントリーなどでスラップディレイが欠かせないスタイルのギタリスト。
- 自宅録音でアンプやエフェクターの代わりになるツールを探している人。
- サウンドデザインで“遊び心”を加えたい人
- 通常のディレイでは物足りない、もっとクセのある音作りを楽しみたいクリエイター。
- オートメーションや過激な設定で、音を崩したり変化させたりする表現をしたい人。
- ミックスに自然な奥行きや雰囲気を加えたい人
- ミックスに一体感を持たせるために“空間系”エフェクトを工夫している人。
- リバーブを多用せずに、音の余韻や広がりを作りたいミキサーやトラックメイカー。
対応環境
- 対応フォーマット
- Audio Units(AU)
- VST2 / VST3
- AAX(Pro Tools用)
- 対応OS
- macOS
- Windows
まとめ:IK Multimedia「Tape Echo」アナログ機材の伝説Echoplex EP3の音が、現代のDAWで完全再現!ただのヴィンテージ風ディレイではない“音楽の表情”を変える一歩先の空間エフェクト|DTMプラグインセール
「Tape Echo by IK Multimedia」は、単なる“レトロなディレイ”ではなく、本物のアナログ機器の味わいをそのまま現代に持ち込んだような、極めて完成度の高いプラグインです。
- Echoplex EP3を忠実に再現した本格派テープディレイ
- テープヒス・ワウ&フラッターなどアナログらしい揺らぎも搭載
- ボーカル・ギター・シンセなど多用途で活躍
- ステレオ対応、BPMシンク、オートメーションなど現代的な機能も充実
- 自然な空間表現や過激なサウンドデザインにも対応
このようにTape Echoは、クラシックな魅力と現代的な使いやすさを兼ね備えた、非常に完成度の高いディレイプラグインです。
音の奥行きや温もりを加えたいとき、きっとあなたの制作に役立つはずです。