
もっとパンチのある音にしたい
プロのような仕上がりに近づけたい
そう思っても、どうすればいいのか迷っていませんか?
Otto Audioの「MORE IS MORE」は、世界中のヘビーバンドを手がけてきたプロエンジニアのマスタリング手法を凝縮したプラグインです。
この記事では、MORE IS MOREの特徴や使い方、他プラグインとの違い、実際の効果まで詳しく解説します。
「音をもっと良くしたい」と思うすべてのクリエイターに役立つ内容です。
MORE IS MOREとは?プロエンジニアの思考を詰め込んだ音響処理プラグインの正体

プロ仕様の音響処理を誰でも直感的に扱えるようにしたのが、Otto Audioの「MORE IS MORE」です。
単なるマスタリングツールではなく、音に“キャラ”と“パンチ”を加えるための調整ができる、いわば音の味付け専用プラグインです。
世界中のヘビーバンドの音を仕上げてきたエンジニアが、自らの実体験をもとに構築した処理を反映している点が最大の魅力です。
そのため、音楽ジャンルを問わず「音を一段上の仕上がりに引き上げたい」というすべての人にフィットする設計となっています。
- 音圧の強化:
ソフトクリッパー+リミッター構成で、ピークを潰さず自然に音圧を上げられる - キャラクターの付加:
中域に厚みを持たせたり、高域にハリを与える処理で個性を演出できる - 歪みのコントロール:
プリセットで軽いクランチから激しいディストーションまで調整可能 - 汎用性の高さ:
クリーンなマスタリングから攻めた音作りまで、1つで幅広く対応できる - プリセットの実用性:
シーン別にチューニングされた40種のプリセットで即戦力として活用できる
Otto AudioとMORE IS MOREの関係性とは
MORE IS MOREは、単なる製品開発ではなく、「現場の経験から生まれた解決策」を形にしたプラグインです。
開発したエンジニアは、長年にわたり重厚なサウンドを求められるヘビーバンドのマスタリングを担当しており、自身の音楽制作でもこの手法を多用してきました。
その過程で磨き上げたワークフローを元に、細かく試行錯誤しながら完成させたのがこの製品です。
このように、Otto Audioの開発姿勢には「机上の理論ではなく、音楽現場で通用する実用性」が徹底されています。
- 開発者自身がマスタリングの実務経験者:
業界で実際に使われている手法を忠実に再現している - 試作品を81回以上繰り返し調整:
アルゴリズムの細部にまでこだわり抜いて設計 - “ソフトクリップ→リミッター”の順で処理:
音が潰れず、存在感だけを引き上げる音響設計 - 一聴してわかる音の違い:
ほんの少し加えるだけで音像が前に出てくる独特の効き方が特徴 - 開発の動機が“自分のため”:
商業目的ではなく、自身の音楽制作に必要な機能を具現化した形
なぜプロエンジニアはこのプラグインを作ったのか
MORE IS MOREは、単に「売るため」に作られたプラグインではありません。
開発者自身が、「市販のプラグインでは満足できない」「自分が本当に使いたいものが欲しい」という思いから、自分のために設計したのが始まりです。
音圧を上げたいけれど原音を壊したくない、キャラクターを加えたいけれど不自然にはしたくない——その絶妙なバランスを追求した結果がこの製品です。
このように、エンジニアの個人的な実践と美学がそのまま反映されたツールだからこそ、多くのプロやクリエイターから共感を得ているのです。
- 自身の音楽制作における不満が出発点:
既存のマスタリングツールでは「あと少し」が足りなかった - 目的は“商業製品”ではなく“自分用”:
最初は販売する予定もなかったという - 歪みと音圧の両立を追求:
ミックスを壊さずにラウドにする処理を独自に確立 - 耳で判断する設計思想:
視覚的な派手なGUIよりも、実際に「聴いて気持ちいい音」を優先 - 「使っていて気持ちいい」体験を重視:
ノブを回すだけで音の変化が自然に感じられるようチューニングされている
Otto Audio「More Is More」の価格
MORE IS MOREで音がどう変わるのか|主な音響効果を解説
MORE IS MOREは、音に対して「重み」「厚み」「キャラクター」を加える処理が得意なプラグインです。
音をただラウドにするだけではなく、ミックスの輪郭を際立たせたり、繊細な倍音を加えて艶のある仕上がりにしたりと、表現の幅が広いのが特徴です。
また、わかりやすい効果だけでなく、原音の雰囲気を壊さずに“ちょっとした質感”を足すような繊細な使い方も可能です。
このように、使い方次第でさまざまな効果が得られるため、ミックス・マスタリングのどちらでも大きな武器になります。
- サウンドの輪郭が明瞭になる:
倍音処理やグリット効果によって、ミックス全体の立体感が増す - 音の重みとパンチを自然に付加:
低域や中域が引き締まり、音に“芯”が通る感覚が得られる - 原音を壊さない処理が可能:
過度な圧縮や潰しを避けながら、音圧だけを効率よく上げられる - 歪みの加減が細かく設定できる:
プリセットを活用すれば、クリーンからクランチ、激しい歪みまで自在 - “なんとなく良くなる”が再現できる:
具体的にどこが変わったか分かりにくいのに、音が良く聴こえるという仕上がり
キャラクターの注入とグリット効果とは
「音にキャラを足す」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、MORE IS MOREはまさにその“キャラ作り”を得意とするプラグインです。
ここで言うキャラクターとは、音が持つ個性や表情のことで、無機質なトラックに生命感を与えるための重要な要素です。
特にギター、ドラム、ボーカルなど、主役の音に“前に出る力”を与えたいときに非常に有効です。
グリット効果は、わずかな歪みやザラつきを加えることで音にテクスチャーを生み出し、音像をより立体的に感じさせてくれます。
- 中域にエネルギーを集中させる処理:
ギターやボーカルなど、主役の音が前に出てくる感覚を演出できる - 軽い歪みで存在感を強調:
アナログ感を加えるような“ちょい足し”が可能 - 音の輪郭をくっきりさせる効果:
ぼやけたミックスにシャープさを与え、音抜けが良くなる - 無音区間でも存在感を残す:
音が消える瞬間の残響やノイズに表情が生まれるため、全体の空気感が向上する - 楽器ごとに異なるキャラ調整が可能:
例えばスネアにはタイトさ、ギターには荒さ、ボーカルには艶を加えることができる
クリーンラウドネスからフル歪みまでの幅広いコントロール
MORE IS MOREの魅力は、「音をどれだけ歪ませるか」を非常に繊細に調整できる点にあります。
一般的なマスタリングプラグインでは、クリーンか歪みかのどちらかに寄りがちですが、このプラグインはその中間を含めて細かくコントロールが可能です。
軽い強調だけでクリーンに音圧を稼ぎたい場合にも、楽曲全体に攻撃的な歪みを加えたいときにも、場面に応じた調整ができるため、使い勝手が非常に高いです。
このことから、ジャンルを問わず柔軟に使えるマスタリング&ミックスツールとして、多くのエンジニアに重宝されています。
- クリーンラウドネスの実現:
ピークを壊さずに音圧を持ち上げることで、透明感のある仕上がりを保てる - クランチ系のニュアンス付加:
少しザラつきを加えるだけで、ロックやメタルの中域に粘りを出せる - 中〜高域の高調波で艶を追加:
キラッとしたハイが欲しいときに、自然な倍音が加わる - フルディストーションモード:
Lo-Fiやインダストリアル系など、意図的に音を崩したいときにも対応可能 - プリセットごとに歪みの方向性が異なる:
柔らかい温かみから、硬質な破壊的歪みまで選択肢が豊富
高調波(ハーモニクス)の役割と効果
音に“厚み”や“輝き”を加える上で欠かせないのが、高調波、いわゆるハーモニクスの存在です。
MORE IS MOREは、この高調波成分を自然な形で音に加えることができます。
これは単なるイコライザーでは再現できない、倍音による“音の豊かさ”を引き出す処理です。
倍音が足されることで、音が前に出てきたり、立体的に感じられたりするようになります。
このように、音の芯はそのままに、聴感上の質感を豊かにするための仕掛けとして、高調波は非常に重要な要素なのです。
- 音に自然な艶を加える:
無理なく高域が伸びて聴こえるため、耳に心地よい仕上がりになる - 楽器ごとの存在感が増す:
ベースやキックなど地味になりがちな音源も、輪郭がはっきりする - ミックス全体が立体的に感じられる:
左右だけでなく、奥行きのある音像が形成されやすくなる - 原音に対する違和感が少ない:
人工的な処理感がなく、自然に馴染む倍音が加わるのが特徴 - 倍音の種類も多様:
プリセットによって中域に粘りを与えるものや、高域をきらめかせるものなど、用途に合わせた選択が可能
他のプラグインと何が違う?MORE IS MOREの強みを比較
世の中には優れたマスタリング系プラグインが多数ありますが、MORE IS MOREはその中でも一線を画す個性を持っています。
最大の特徴は、単なる音圧の向上だけでなく「音のキャラクター」を丁寧に調整できる点です。
これは、多くの一般的なマキシマイザーやリミッターでは再現が難しい部分であり、プロエンジニアならではの「耳の感覚」が設計に反映されている証とも言えます。
このように、MORE IS MOREは“ただのラウド化”では満足できない制作者にとって、唯一無二の選択肢となる可能性があります。
比較項目 | MORE IS MORE | 一般的なマスタリング系プラグイン |
---|---|---|
主な用途 | キャラクター付加+音圧調整 | 音圧調整メイン |
処理の質感 | サチュレーション、倍音、グリットが自然に加わる | リミッター・コンプ中心でやや機械的 |
プリセットの実用性 | 実践的な設定が40種、即使える | ジャンル別設定が少ないことが多い |
音の自由度 | クリーン〜クランチ〜歪みまで対応 | 音の変化幅はやや狭い |
使用感 | ノブ操作で変化がはっきり分かる | 効果が分かりにくい場合もある |
開発背景 | 現役エンジニアが実体験から開発 | ソフトウェアエンジニア中心の設計が多い |
有名マスタリング系プラグインとの違い
MORE IS MOREは、iZotopeのOzoneやFabFilterのPro-Lといった有名なマスタリングプラグインとは設計思想が根本的に異なります。
これらのプラグインが“完成された音”を目指すことに重きを置いているのに対し、MORE IS MOREは“あえて粗さや個性を残す”ような音作りを得意としています。
そのため、Ozoneのような総合型とは違い、もっと直感的で音楽的な使い方ができるのが特徴です。
音を「仕上げる」のではなく、「活かす」「前に出す」「印象づける」ことに長けたツールだと言えます。
プラグイン名 | 主な特徴 | MORE IS MOREとの違い |
---|---|---|
iZotope Ozone | 総合型マスタリングツール。EQ・コンプ・リミッター等を一括処理可能 | 細かく整えるのが得意だが、キャラ出しやパンチの演出にはやや不向き |
FabFilter Pro-L 2 | 非常に高精度なリミッター。音圧を安全に高められる | 音のキャラを積極的に変える用途には向かない。ナチュラル志向 |
Waves L2 | 長年使われている定番マキシマイザー。ラウドネス目的に最適 | キャラづけや倍音表現はほとんどなし。処理はシンプル |
MORE IS MORE | グリット・サチュレーション・高調波で音に“顔”を与える | 高度な音圧処理+音の個性づけが同時にできる数少ないプラグイン |


他のサチュレーター・グリット系との違い
一見すると、MORE IS MOREは「サチュレーション系プラグインの1つ」と思われがちですが、実際はそれらとは一線を画す機能と哲学を持っています。
多くのサチュレーター系プラグインは、特定のアナログ機器のエミュレーションに特化しており、「こういう音になる」という前提が固定されています。
しかし、MORE IS MOREは“自分で音を作り込む”という自由度の高い設計になっており、プリセットをベースにしながらも微調整次第でまったく異なる音の表情を作ることができます。
さらに、単なる倍音追加にとどまらず、「音圧」「歪み」「立体感」といった複数の要素を連動させながら調整できる点も大きな違いです。
これにより、特定の音色だけでなく、トラック全体の空気感や密度にまで影響を与えることが可能になります。
- エミュレーションではなく“体験”がベース:
アナログ機器を模倣するのではなく、耳で聴いて気持ちいい音を目指している - 倍音+ラウドネス+歪みが一体化した設計:
通常は複数のプラグインで処理する領域を1つで完結 - 調整可能な範囲が広い:
少しの厚みづけから過激な破壊系サウンドまでシームレスに対応 - “仕上げる”というより“押し出す”処理:
マスタリング的な最終調整だけでなく、印象を際立たせる演出にも強い
MORE IS MOREの実践的な使い方|プロの処理を自分の曲に
どんなに優れたプラグインでも、「どう使うか」がわからなければ力を発揮できません。
MORE IS MOREは、直感的な操作性と40種類の実用的なプリセットを備えているため、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
ただし、より効果的に活用するためには、ミックスやマスタリングのどこに挿すべきか、どんな目的で使うかを理解しておくことが重要です。
このように、ちょっとした工夫を加えるだけで、プロのような音作りが自宅でも再現できるようになります。
- ミックスバスに挿して全体の存在感を底上げ:
ステレオアウトに軽く加えるだけで、音が一歩前に出るようになる - トラック単位での使用も有効:
ギターやスネアなど、キャラを出したい音にピンポイントで使える - 複数のプリセットを試して“方向性”を探る:
最初は細かく調整せず、プリセットを切り替えるだけでも十分効果を実感できる - バイパスと聴き比べながら少しずつ調整:
いきなり大きく変えずに、じわっと“良くなっているか”を耳で確認するのがコツ - ミックス段階とマスタリング段階で役割を変える:
ミックスでは色づけ、マスタリングではラウド感の調整と目的を明確にすると効果的
ミックスバスへの挿し位置と活用法
MORE IS MOREは、単体トラックでも効果を発揮しますが、最もポテンシャルを発揮するのは「ミックスバス」への挿入です。
ミックスバスとは、すべてのトラックが合流する“出口”のような場所で、ここに軽く処理を加えるだけでミックス全体の印象がガラリと変わります。
ただし、どこに挿すか、どの順番で使うかによって音の結果が大きく変わるため、注意が必要です。
このように、適切な挿し位置を意識することで、MORE IS MOREの効果を最大限に引き出すことができます。
- EQやコンプレッサーの“後段”に配置するのが基本:
全体のバランスが整ったあとに、キャラクターと音圧を調整 - リミッターの“直前”に挿すと自然なラウドネスが得られる:
リミッターの働きを補助しつつ、潰れない音圧アップが可能 - 過度に強くかけすぎないのがコツ:
効果が強いため、最初は控えめに設定し、徐々に足していくのが安全 - 複数バスへの“個別挿し”もアリ:
ドラムバスやギターバスだけに使って、部分的にキャラを加える方法も有効 - 最終確認は“バイパスで比較”が基本:
処理前後を比べながら、やりすぎていないかチェックするクセをつけると失敗が少ない
初心者におすすめのプリセットと操作法
MORE IS MOREには、プロエンジニアが実際の現場で使用していた処理をもとに作られた40種類のプリセットが収録されています。
初心者にとってありがたいのは、これらのプリセットが「音圧を上げる」「キャラクターを加える」「歪ませる」といった目的ごとに整理されていることです。
そのため、難しいパラメーターの意味をすべて理解しなくても、自分の目指す音に近づけることができます。
そうすることで、音作りの最初の一歩として安心して試せる環境が整っているのです。
- 「Clean Loud」系プリセット:自然な音圧アップに最適
過度な色付けをせず、音量感と存在感だけを高めたいときにぴったり - 「Grit Punch」系プリセット:中低域の厚みと攻撃力を強化
ドラムやギターに迫力を持たせたいときにおすすめ - 「Heavy Saturation」系プリセット:倍音豊かで暖かみのある音像に
アナログ感やヴィンテージ風の仕上がりを目指す際に効果的 - 「Full Distortion」系プリセット:意図的に壊す・潰す演出に最適
Lo-Fiや実験的な音作りに使えるプリセット。
過激さをコントロールしやすい - 操作の基本は“ノブを少しずつ回す”こと
プリセットを基準に少しずつノブを調整することで、自分の耳に合った音を作れるようになる
ロック・メタル・ポップなどジャンル別の使い方
MORE IS MOREは、特定のジャンルに特化していない汎用的な設計ながら、ジャンルごとに“効かせ方”を変えることで非常に効果的に活用できます。
特にロックやメタルのような攻撃的な音楽では歪みやパンチを強調し、ポップやエレクトロ系では煌びやかさや空気感を演出する用途がメインになります。
このように、ジャンルに応じてプリセットやノブの調整を変えるだけで、まったく異なる音楽的効果を得ることができます。
その結果として、ジャンルに最適な“音の押し出し方”が誰でも再現できるようになるのです。
- ロック向け:
軽いグリット+中域の持ち上げで、ギターやボーカルの存在感が増す
→「Grit Boost」や「Rock Mid Push」系プリセットが効果的 - メタル向け:
フルサチュレーションや低域の締め処理で、重さと攻撃力を両立
→「Heavy Mix Bus」「Full Heat」などで、ドラムとギターの一体感を演出 - ポップ向け:
高域の倍音と広がり感を足して、明るく開けた音作りに貢献
→「Clean Wide」や「Pop Gloss」系プリセットで、透明感と艶をプラス - ヒップホップ/R&B向け:
キックとベースの芯を強化しつつ、全体にスムーズな質感を加える
→「Sub Thickener」「Smooth Lift」などで、重心を下に保ちながら空気感を整える - エレクトロ/Lo-Fi向け:
意図的な歪みや揺れ感で独特のニュアンスを追加
→「Crush Bus」や「Lo-Fi Dirty」などで、実験的な質感も狙える
MORE IS MOREは買うべきか?導入のメリットと判断基準
プラグインを購入する際、「本当に自分に必要かどうか」を見極めるのは難しいポイントです。
MORE IS MOREは、単なる“マキシマイザー”ではなく、音作りの自由度と実用性のバランスが取れたツールです。
そのため、「ミックスの仕上がりに不満がある」「音にもっと押し出し感が欲しい」という悩みを持つ人にとっては、投資する価値があると言えます。
このように、自分の制作スタイルや課題にマッチしていれば、コスト以上の効果が得られる可能性が高いプラグインです。
- 音の完成度を一段階引き上げたい人に向いている:
EQやコンプでは出せない“質感”や“存在感”が足せる - プロの処理に近づけたいが知識に自信がない人:
40のプリセットで迷わずスタートできる - 自作音源に“キャラ”を加えたい人:
無個性になりがちな音源にパンチと表情を与えられる - ラウドネスを上げたいが原音を壊したくない人:
潰さずに自然な音圧を加える設計思想がぴったり - 多機能より“使える機能”を重視する人:
過剰な設定項目がなく、使いやすさ重視のUIが魅力
導入する価値があるユーザーの特徴
プラグインには“万人向け”と“目的特化型”の2種類があります。
MORE IS MOREは後者であり、「特定の音楽的な課題を抱えている人」にとって大きな力を発揮するタイプです。
とくに、自分の作品に納得がいかない、音が薄く感じる、プロと何が違うのか分からない……そんな“音の壁”にぶつかっている人にとって、確実に助けになるツールです。
このように、すでにプラグインをいくつか持っている人でも、“最後のひと押し”が欲しいと感じているなら、MORE IS MOREはその選択肢になります。
- 音圧を上げるとミックスが崩れてしまう人:
ソフトクリッパー→リミッターの連携処理で、潰さずにラウド感を出せる - EQやコンプだけでは音が物足りないと感じる人:
キャラ・倍音・グリットを自然に加えられるため、音像が豊かになる - ジャンルに合った“押し出し感”が欲しい人:
ロック・メタル・ポップなど、プリセットで最適な処理を素早く実現できる - 複数のプラグインを組み合わせて処理するのが面倒な人:
1つで音圧・倍音・歪みをまとめて調整できるため効率的 - 感覚的に操作できるUIを求める人:
視覚に頼らず耳で調整できる設計が、直感的でストレスが少ない
MORE IS MOREの基本スペックと対応環境をチェック
このプラグインを導入する際には、自分の制作環境との相性をしっかり確認しておくことが大切です。
MORE IS MOREは汎用性が高く、多くの主要DAWやOSに対応していますが、一部の注意点もあります。
また、iLokを使ったライセンス管理についても誤解が多いポイントです。
ここでは、導入前に知っておきたい基本情報を整理しておきましょう。
- 対応OS:
macOS 10.13以降、Intel・M1・M2・M3などのApple Siliconにネイティブ対応済み
Windows 10以降で安定動作、64bit専用 - 対応フォーマット:
AU、VST3、AAXに対応しており、Logic・Cubase・Studio One・Pro Toolsなどで使用可能 - 非対応DAW:
Cakewalkは公式にサポート外となっているため、使用予定の方は注意が必要 - iLokライセンス管理:
USBドングルは不要。
iLokアカウントと無料のLicense ManagerがあればOK - プラグインの軽さ:
重い処理でも安定して動作するように最適化されており、複数同時使用も可能
まとめ:MORE IS MOREは“音に自信を持たせる”ための1本|DTMプラグインセール
今回の記事では、Otto Audioのマスタリングプラグイン「MORE IS MORE」について詳しく解説しました。
以下に、要点を簡潔にまとめます。
- 世界中のヘビーバンドを手がけたエンジニアの手法をプラグイン化
- 40種類のプリセットで初心者もすぐに実用的な音作りが可能
- サチュレーション・グリット・倍音など音のキャラ作りが得意
- クリーンからディストーションまで、幅広い音圧コントロールに対応
- ミックスバスでの使用やジャンルごとの応用も柔軟に対応
- 無料プラグインにはない“一貫性”と“音楽的な効果”が最大の魅力
このように、MORE IS MOREはただの音圧ツールではありません。あなたの音に“自信”を持たせるための、実戦的な武器になります。
EQやコンプでは物足りない
もっと音に前に出る力がほしい
そう感じたことがあるなら、一度試してみる価値は大いにあります。